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【レビュー】買って正解。IdeaPad Slim 560 Pro (16)

LenovoのIdeaPad Slim 560 Proは2021年5月発売の16型ノートです。

  • 画像編集、動画編集向けのPC
  • CPUは高性能(Ryzen 5 5600H、Ryzen 7 5800H)
  • ディスプレイは2560×1600(2.5K相当)で高精細
  • 10~12万出せばバランスの良いスペックに

という特徴をもっています。

Adobe LightroomやPhotoshopでRAW現像、レタッチ作業を行う用のPCとして購入しました。

結論から言うと、とても良いです。

ワンランク上の性能、ワンランク上のディスプレイがそろっており、大きな弱点が少ないです。

ちょっと長めのレビューになりますが、ぜひ参考にしてみてください。

レビュー機のスペック

・製品番号: 82L50027JP
・CPU:Ryzen 7 5800H
・メモリ:16GB (8GB x2)
・SSD: 512GB
・グラフィックス: AMD Radeon グラフィックス
・ディスプレイ:16型 (2560×1600) 、非光沢
・USB: USB3.1 TypeC x1、USB2.0 TypeC、USB3.0 TypeA x2
・インターフェイス:HDMI、SDカード、ヘッドフォン
・Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
・バッテリー駆動時間: 14時間
・重量: 1.89kg

CPUはRyzen 7 5800H、メモリは16GBという構成を選びました。グラフィックスは普通のAMD Radeonです。NVIDIA GeForce GTX1650を搭載したゲーミングエディションと迷いましたが、グラボは搭載しない構成にしました。

グラボを載せると、

・価格がアップする
・画像編集メインならグラボがなくてもそんなに困らない
・排気音や熱が心配

という理由からです。

実際に使ってみてこの構成で十分だったかなと思っています。

価格は10.1万円(税込、送料込)でした。
Ryzen 7 5800Hは個人用ノートPCとしては2021年8月時点で最高峰のCPUです。
それが10万ちょいで買えるのはめちゃくちゃ安いと思います。

この構成は人気なせいか、タイミングによっては在庫切れになってるときもあります。そうした場合は、GTX 1650を搭載したゲーミングエディションがおすすめとなります。ゲーミングエディションと言っても実際はゲーム用ではなく画像編集用となります。

兄弟機のIdeaPad Slim 560i Pro

このIdeaPad Slim 560 Proを買う前に悩んだポイントを簡単に書いておきます。

IdeaPad 560シリーズには

IdeaPad Slim 560 Pro ⇒ CPUがAMD Ryzen、16型
IdeaPad Slim 560i Pro ⇒ CPUがIntel、14型

という2つの選択肢があります。

当初ぼくはIntelモデルの方を注文してました。

しかしIntelモデルは納期が遅く、5か月もかかると言われたので途中でキャンセルし、Ryzenモデルへ乗り換えました。

最初にIntelを選んだのは、Adobeソフトとの相性の良さが理由でした。AMD Ryzen(ノートPC用)はLightroomやPhotoshopとの相性があまり良くないことが知られています。しかし実際にRyzen 7 5800Hを使ってみると、心配してたほど悪くなかったです。

詳細は「ベンチマーク」の章に書きたいと思います。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはグレー。

天板はアルミニウム合金を使用したシンプルなデザインです。

キーボード面の色も同じグレー。指紋は目立ない材質で良いです。

ただ高級感という意味では少し物足りないでしょうか。

もう少し光沢があってメタル感を感じられるボディだったら最高でした。

6~8万くらいの価格で売ってるIdeaPad 550のキーボード面の素材はちょっと安っぽい感じでしたが、今回の560 Proはそれより良くなっています。

重量は1.89kgで据え置き用です。

ディスプレイ解像度は2560×1600。フルHDよりもワンランク上の2.5K相当の高精細ディスプレイです。非光沢タイプで映り込みは最小限に抑えられています。アスペクト比は16:10です。

  • 輝度(明るさ) 300nit
  • 色域 sRGBカバー率 100%

明るく、自然な発色で色再現性の高いディスプレイです。

16インチの画面で作業スペースも広く、Photoshopでのレタッチ作業が快適です。

良い: 明るく色域の広いディスプレイ
微妙: 10万以上するPCの中では高級感が物足りない

Webカメラ

ディスプレイ上部のカメラはIRカメラで顔認証機能付き。さらにパソコンの前から離れると自動的に画面をロック、席に戻ると自動でロック解除を行ってくれます。

使用しないときにカメラを隠す物理シャッターが付いていませんが、専用アプリであるLenovo VantageをツールバーとしてWindowsのタスクバーに固定しておけば簡単にカメラをオフにすることが可能です。

カメラをオフにしていても自動ロック、ロック解除機能は有効です。

Lenovo Vantageは他のLenovoのPCにも標準インストールされているアプリですが、IdeaPad Slim 560 Proではデバイスや電源設定、バッテリー設定など詳細なセッティングが可能になっているので非常に便利です。

安いIdeaPadにはこうした機能は付いていません。IdeaPadの中では最上位に位置する560 Proだからこその機能です。

良い: IRカメラが便利
良い: Lenovoの専用アプリで細かいセッティングが可能

ベンチマーク

CPUはRyzen 7 5800H。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、21292というスコアでした。

PassMark社が発表している平均値は、

Ryzen 7 5800H: 21729

となっています。

レビュー機はほぼ平均値。期待どおりのスコアでした。

ちなみに電源から外してバッテリー駆動時のスコアもとってみると、15640と低下しました。低下率は27%と大きいです。

しかしこのパソコンは据え置き用。常時電源につないで使用する予定なので、あまり気にする必要はないかなと思いました。もし電源から外して使いたいという人がいれば注意が必要です。もっともそのスコアでもRyzen 7 5700Uくらいはあるので十分すぎる性能です。

リアルなアプリの快適度

PassMarkはあくまで小手調べ。
当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみましょう。

Essentials(一般的な利用) 10053 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)9640 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 6668 (目安3450)

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを余裕で上回りました。
総合的なスコアはこれまで見てきたノートPCで最高点でした。

Core i7-1165G7やRyzen 7 4700Uとの比較

PCMark 10のスコアをCore i7-1165G7、Ryzen 7 4700Uと比較してみると、本機のRyzen 7 5800Hの性能の良さがわかります。

特に表計算、画像編集、レンダリングのスコアが優秀です。

アプリ起動やWebブラウジングなど基本的な作業でもインテルCore i7より少し上にきているのも注目。これまでRyzenはこうした作業はさほど得意ではなかったのですが、本機のRyzen 7 5800Hはそうした基本的な作業でも隙が無いということがわかります。

PhotoshopでRAW現像

実際にPhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

その結果が下の表になります。

現像速度はイマイチで、期待してたほどの速さは出ませんでした。やはりPhotoshopとの相性ではインテルの方が良さそうです。

しかし現像以外の編集作業、「空を選択」や「ぼかし」などではインテル第11世代よりも速いタイムが出ています。

わずか1秒とかコンマ数秒の差ですが、実際のレタッチ作業ではこうした小さな差が何十回も積み重なっていくので合計すると大きな差になります。

総合的に見ると、まずまず良好な結果だと言えるでしょう。

軽めのゲーム

最後にファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売予定)でベンチマークをとってみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは5176、「普通」という結果でした。

本機は外部グラフィックスを搭載していないのでゲームは軽めのゲームまででしょう。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
○画像編集(RAW現像)
△動画編集
△ゲーム

という目安になります。

良い: Ryzen 7 5800Hが強い
良い: PCMark10では過去最高点(当サイト調べ)
悪い: PhotoshopでのRAW現像は少し時間がかかる
良い: Photoshopその他の作業は快適

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。

ストロークは浅めですが、押したときにバネ感を感じられるキーで押し心地はなかなか良いです。

16型なので右サイドにテンキーが配置されています。

矢印キーは一段下がっており打ちやすいです。

EnterキーやBackspaceキーが横のキーをくっついているのは見栄えが悪いです。他のキーを細くしないための苦肉の策で、LenovoはThinkPad以外全部このタイプです。

あと電源ボタンが右上に配置してあるのですが、これはちょっと小さすぎです。この小ささだとボタンを爪で押し込むような感じになります。余分なスペースがないデザインなのでしょうがない部分はあるのかもしれませんが、もっと大きめのボタンが良かったです。

あと本機は指紋認証がありません。
カメラによる顔認証はできるのですが、できれば指紋認証も付けてほしかったです。

こういった細かい部分は、価格相応なのかなと思いました。

良い: キーの打鍵感はまずまず
微妙: 電源ボタンが小さい
微妙: 指紋認証なし

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つです。

USB-Cの1つは電源ポートを兼ねているので常時使用できるポートは3つとなります。

もう1つのUSB-Cの速度は10Gbps。電源供給と映像出力に対応しています。USB-Cが高速なThunderbolt (40Gbps)になっていないのが気になるところですが、ぼくの用途なら特に問題はありません。

他にはフルサイズのSDカードスロットとHDMI、ヘッドフォンジャックが付いています。

RAW現像ノートとして考えるなら、SDカードスロットは付いていてほしいインターフェイスです。デジカメ用のSDカードを直接挿すことができるのでとても便利です。

良い: フルサイズSDカードスロット付き
微妙: Thunderboltじゃない

バッテリー、排気音、熱など

以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.5時間でした。

バッテリーライフは平均的でした。

熱や音も問題なし。

パワーのあるCPUを搭載したノートPCは、熱や音に問題があることが多いのでそこが一番心配した点でしたが、とても静かで作業に集中できます。

評価まとめ

短所
・高級感は少し物足りない
・購入したモデルは在庫が少なめ

長所
・Ryzen 7 5800Hの性能
・明るく色域の広いディスプレイ
・SDカードスロット付き
・静かで作業に集中できる
・コスパ最強

長所が多く、短所が少ない、非常に良いPCだと思います。

電源ボタンが小さすぎるとか、指紋認証がないとか、微妙な部分もあることはあるのですが、明らかなマイナス点というのは少ないです。

逆にCPU性能やディスプレイなど長所はいくつも挙げられます。

これまでFHDディスプレイに物足りなさを感じてたので、2560×1600のディスプレイは解像度や色再現性ともに満足しています。

ぼくが最も気に入ったのは、静音性。
CPUがパワーのあるタイプのノートPCは、発熱を冷やすためにファンがうるさく回ったりするものが多いのですが、このIdeaPad Slim 560 Proはそれがほとんどないです。Photoshopでレタッチ作業を行う際も、本当に静かで作業に集中できます。

PhotoshopとRyzenの相性問題も、そこまで悪くなく安心しました。
RAW現像はCore i7-1165G7よりも遅いですが、その他の作業は快適でした。

最終的な決め手は安さですね。

・Ryzen 7 5800H
・メモリ16GB
・SSD 512GB
・16インチ 2560×1600

という構成が10.1万円(税込、送料込)と文句なしのコスパです。

自分で撮った写真を壁紙にしたところ。お気に入りの写真とお気に入りのパソコン。自分で言うのもなんですが、なかなかのかっこ良さです。

今回ぼくはクリエイティブ作業用のPCとして購入しましたが、もっと軽めの作業用でOKなら1つランクを落として

Ryzen 5 5600H
メモリ 8GB
SSD 512GB

という構成でも良いかもしれません。

Ryzen 5モデルなら価格は8.5万円(税込、送料込)とさらに安くなります。

コスパ最強のIdeaPad Slim 560 Pro (16)。
追従できるライバルはいません。

Lenovo公式 IdeaPad Slim 560 Pro (16)

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