Microsoft Surface Laptopは1.24kgの軽量ノートパソコンです。
美しい液晶と長時間バッテリーが長所ですが、気になる点もいくつか存在します。
以下で、実際に1週間使ったみた感想をくわしく述べてみたいと思います。
◆見た目、デザイン
高級素材Alcantaraを使用したデザインが目をひきます。
スエードっぽいこの素材は、触るととても滑らかで、それでいて金属のような冷たさがありません。表面は水をはじくので、万が一飲み物をこぼしても大丈夫です。
液晶ディスプレイは13.5インチで3:2の比率。
解像度は2256×1504で、フルHDを上回ります。視野角も広いです。
とても明るくてきれいなディスプレイで、写真編集や動画鑑賞にも良さそうです。
DELLのXPS 13も液晶がきれいなノートパソコンですが、Surface Laptopはそれ以上だと思いました。
電源用の端子は独特の形状で、マグネット式で簡単に電源ポートに接続可能です。
◆レビュー機のスペック
・OS: Windows 10 S
・CPU:Core i5-7200U
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 512GB
・グラフィックス: Intel HD 620
・ディスプレイ:13.5インチ (2256×1504)タッチ対応
・インターフェイス:USB3.0 typeA x1、SurfaceConnect、miniDisplayPort、ヘッドフォンジャック
・サイズ、重さ:約 308.2×223.2×14.5 mm、1.25kg
・同梱: Office Home & Business 2016 プロダクトキー
まず1つ注意しないといけないのがOSのWindows 10 Sです。
セキュリティとパフォーマンスを重視したOSですが、Windowsストアのアプリしか使えないという点が弱点です。
ただWindows 10 Proへの切り替えは簡単で2017年12月までは無料です。Windowsストア以外のアプリを使いたい場合は、Windows 10 Proにアップグレードしましょう。アップグレードは2、3分で完了するので簡単です。
レビュー機はCore i5モデルです
メモリ4GB、SSD128GB
メモリ8GB、SSD256GB
のどちらかを選択できます。
ペンは付いてきません。
オフィスはHome & Business 2016が付いています。
Core i7モデルは近日発売予定(9月24日現在)です。
ざっと使ってみた印象としてはCore i5モデルで特に不便は感じません。まあ、さすがに本格3Dゲームや動画編集をしない人ならCore i5で十分かなと思います。ちなみにレビュー機の構成だと価格は15.8万(税込)です。
MS Officeが付いてくるので価格帯としてはちょっと高めですが、コスパは悪くありません。
同じSurfaceでもキーボード分離型のSurface Proだと17.9万します。グラフィック性能を追求したSurfaceBookだと25.6万です。
タブレット使用が少ない人には、Surface Laptopが安くておすすめです。
◆インターフェイス(拡張性)
Surface LaptopのUSBポートは
USB-Aが1つのみ
シンプルですがこれはさすがに物足りないかなという感じです。
USB-Cが1つというノートPCはたまに見ますが、USB-Aが1個のみはぼくの知るかぎりSurface以外にはないと思います。
別売りのSurfaceドックをSurfaceConnectにつなげると、拡張性の問題は一応解決します。
SurfaceドックにはMini DisplayPorts x 2、LANポート、USB 3.0x 4、 オーディオ端子が完備されていますがそれでもSDカードスロットはないので、写真、カメラ趣味の人には不満が残るところです。
またSurfaceドックは2万円以上するのでけっこう高いです。
MicrosoftとしてはUSBタイプCを搭載しない代わりに、このSurfaceドック推しらしいのですが、ぼくからすると、本当にユーザーのことを考えているのかどうか疑問です。
USB-C端子がまだ時期尚早という意見も理解はできるので、USB-CとUSB-Aの1つずつ付けてくれたらいいのになあというのが正直な感想です。
SDカードリーダーは外付けタイプのものが1,000円程度で売っているので、それを買って対処するしかなさそうです。
◆SSD
内蔵されているSSDは東芝のTHNSN0256GTYAでした。
PCIe接続のSSDですが、PCIe 3.0 x2(一般的なのはPCIe 3.0 x4)でレーン数が2のタイプです。
ベンチマークをとると以下のようになりました。
やはりレーン数が2ということでPCIeとしてはやや遅いです。4Kランダムアクセスに関してはSATAのSSDよりも少し遅いスピードになっています。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約15.3秒でした。
SATAのSSDだと12~15秒くらいが平均的。本機は若干それよりも遅いレベルですが、体感的にはほとんど差はありません。
容量の256GBは、十分でしょう。動画やRAWデータを大量に保存する場合は、外付けのHDDなどで対応しましょう。
◆キーボード、タッチパッド
キーボードはバックライト付き。
キートラベル(深さ)は1.5mmで平均以上です。
この軽さ、薄さでは上位に入る打鍵感と言えるでしょう。柔らかめのキーボードで、チャカチャカ音も鳴らずにとても静かです。
キー配列で特に気になる部分はありませんでした。
電源ボタンがキーの一部となってDeleteの左に配置されていますが、ぼくはけっこう好きです。
単純に電源ボタンを押しやすいからで、しかも押し間違えが起こりにくい位置です。筐体の側面とかに小さくボタンを配置してあるノートPCもありますが、あれはけっこう押しにくくて困るんですよね~
タッチパッドの広さは105x70mm、とても広くて使いやすいです。
平均的なモバイルノートの広さよりも20~25%くらい大きい面積です。
二本指スクロールなどもスムースでした。
クリック操作はタップで行うか、パッドをクリックするかですが、クリックすると「パコッ」と大きめの音がします。
ぼくは普段物理ボタンのあるタッチパッドを使用しているため、タップではなくボタンクリックを行うことが多いのですが、そのたびにパコパコ音が鳴るのでちょっと気になりました。
◆バッテリー
バッテリーの駆動時間はとても優秀です。
wifi環境でyoutubeの動画を流してみたところ約10.5時間もちました。
メールチェックや文章作成など、軽めの作業ならもっと長時間もつはずです。
バッテリー駆動テストの条件は、レビューサイトによってまちまちですが、どの条件でもこのSurface Laptopはトップクラスの成績を出しています。
◆総合評価、まとめ
・デザイン ☆☆☆☆
・キーボード、タッチパッド ☆☆☆☆
・ディスプレイ ☆☆☆☆☆
・SSD ☆☆☆
・インターフェイス ☆☆
・バッテリー ☆☆☆☆☆
・コスパ ☆☆☆☆
短所
・USB-Aしかない
・SDカードスロットなし
長所
・美しい液晶ディスプレイ
・キーボードもしっかり作ってある
・長時間バッテリー駆動
・高級素材Alcantaraを使用したデザイン
ディスプレイとバッテリーが満点。インターフェイスの弱点があるものの、全体的にはとても魅力的なパソコンだと思います。
一番の長所は、明るく美しい液晶ディスプレイでしょう。
スエードっぽい素材のAlcantaraはとても触り心地が良く、他社との差別化に成功しています。
この価格帯のパソコンですから、SSDはもう少し高速化してほしかったです。
USB-Aが1つのみ、別売りのSurfaceドックでも不満が残る拡張性は、用途によって各自で変換アダプター等を追加購入する必要があります。
あとは価格でしょう。
MS Officeが付いてくるので価格帯も上がり、
2017年9月24日現在で15.8万円(税込)という価格になります。
もしメモリ4GB、SSD128GBの構成にすると13.7万から買えますが、バランス的にはメモリ8GB、SSD256GBの方がおすすめです。
13~14インチの1.0kg前後のモバイルノートは、各メーカーが最も注力している激戦区で、12~15万円の価格(オフィス抜き)で勝負しています。
そんな中、Surface Laptopはオフィス付きで15.8万ですから、決してコスパは悪くないと思います。
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