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【レビュー】ThinkPad X280、軽量化でキーボードの質はどうなったか?検証してみた

LenovoのThinkPad X280は12.5インチ、1.13kgのモバイルノート

ThinkPadの王道 Xシリーズが大幅にモデルチェンジし、発売から5か月以上が経過しました。

発表のときは、伝統のXシリーズがこんなに変わってしまって大丈夫か?と思ったものですが、時間の経過ともにぼくの中の評価は高まっています。

今回はX280をレビュー用に貸出してもらったので、その使用感を正直に書いてみたいと思います。

レビュー機のスペック

・CPU:Core i7-8550U
・メモリ: 16GB
・ストレージ: SSD 256GB (PCIe)
・ディスプレイ:12.5型 FHD(1920×1080)、タッチ非対応
・USB: USB3.1 typec x2、USB3.0 typeA x2、
・インターフェイス:HDMI、microSDカード、ヘッドフォンジャック
・バッテリー: 駆動時間は約15.8時間
・サイズ、重さ:約 307.7×209.8×17.4mmmm、1.13kg

CPUはCore i3、i5、i7を選択可能ですが、レビュー機はCore i7です。

デザイン、液晶ディスプレイ

筐体カラーはお馴染みのブラック

しっとりと落ち着きのある黒で手触りも良いです。

指紋はほとんど目立ちません。

液晶ディスプレイは12.5インチでフルHD(1920×1080)

ノングレア(非光沢)なので写り込みがなく、とても見やすい液晶です。視野角も広いです。

6世代前のThinkPad X220を比べてみました。

フットプリントは意外にもX220の方が少しだけコンパクト

ただし、厚みでは大きな差があります。

6世代の間にこれだけ薄くなりました。

1.13kgの軽さは感動的です!

片手で軽々と持ち上げることができます。

ThinkPadの中では、ThinkPad X1 Carbonと並んで最軽量となります。

インターフェイス

薄くなったことで、犠牲となったのはポート類(インターフェイス)です。

まず有線LANポート(RJ45)がなくなりました。

さらにフルサイズのSDカードスロットもなくなりました。

この2つに関しては

・別にあってもなくてもそんなに変わらない
・いやいや、ないと困る!

という2通りの意見があることでしょう。

ないと困るって人に補足しておくと、有線LANについては、RJ45拡張コネクターが付いてくるので一応OKです。SDカードの方は別個に変換アダプターを買う必要があります。

そしてそれら1つ1つのアダプターにUSBポートが占拠されるという事態が危惧されます。

ちなみにUSBポートはUSB3.1 type-Cが2つ(内1つはThunderbot3)、USB3.0が2つの計4つ。

1つは電源用ポート
1つは有線LANの拡張コネクター
1つはSDカードの変換アダプター

と使用すると、空いてるUSBポートは1つだけとなります。

ThinkPad用のドッキングコネクターもありますが、これにもSDカードスロットはなく、また価格も高価なのであまり魅力的ではありません。

以上のように、拡張性は十分とは言えませんが、これはどのメーカーのモバイルノートを見ても同様なので、しょうがないかもしれません。

もしもっと拡張性が欲しいという人は、ThinkPad T480sがおすすめです。ただし重量は1.32kgとなります。

SSD、処理速度

内蔵されているSSDはSamsungのPM961(型番:MZVLW256HEHP)でした。

ベンチマークをとると以下のようになります。

さすがにPCIeのSSDは速いです。シーケンシャルリードは3300MB/s以上が出ています。

4Kランダムアクセスもまずまずの速さです。

電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約11.4秒でした。

PCIeのSSDとしては少し遅いかなという印象で、できるなら10秒を切ってきてほしかったです。

HP Spectre x360は7.6秒
Lenovo YOGA 920は7.5秒

とPCIeのSSDでは高速起動するノートPCもいくつかあります。

キーボード、タッチパッド、トラックポイント

さて、問題のキーボードです。

キーピッチ(キーの間隔)は18.5mm、キートラベル(深さ)は1.8mmです。

同じ薄型のX1 Carbonと遜色ない出来だと思います。

フィードバックも効いていて、押すとちょうど心地よい反発力が返ってくるのでタイプするのが気持ちいいです。

正直、このレベルのキーボードは他社では絶対に望めないでしょう。

ただやはり薄型ということで、少し底打ち感があるかな~という印象はありました。

まあ往年のThinkPadと比べると、当然ですがキーボードの質は下がってます。

人によってこだわりの強く出る部分なので、一概には言えませんが、この筐体の薄さでこのキーボードなら、満足できる水準だとぼくは思いました。

タッチパッドの広さは100x56mm、縦の長さが少し短くなりましたが、操作性は良好です。

クリックボタンは、手前が沈み込む仕様。静音性も高いです。

キーボード中央の赤ポチはトラックポイント。ThinkPadの命とも言える入力デバイスで、これさえあればタッチパッドは不要という人も多いはず。

ThinkPad X280ではトラックポイントはスーパーロープロファイル

高さが低い(スーパーロー)タイプです。

数年前一般的だったトラックポイントと比較してみるとわかりますが、高さや、差し込み口の形状も違います。

なので、普通のトラックポイントをこのX280に装着することはできません。注意しておきましょう。

このスーパーローのトラックポイントは、高さが低いため少し動きが重たく感じます

そういうときは、「設定」→「マウス」の画面から「その他のマウスオプション」を開きます。

そして
1.ポイントオプションで速度をMAXに
2.ThinkPadで速度をMAXに

この2つでだいぶ操作性が改善します。

あと気のせいかもしれませんが、1回キャップを外して付け直すと少し操作性が良くなった気がします(笑)

最初は戸惑ったスーパーローのトラックポイントですが、1週間も使えば、だいぶ慣れてきました。

トラックポイントから筐体手前の端までの距離は12.5cm

先代のX270よりも少し短くなりましたが、この長さはぼくの手のサイズにちょうど合う長さでいい感じにフィットします。

あとトラックポイント関連で言うと、基本ThinkPadユーザーはタッチパッドは使用しないのでタッチパッド機能はオフっておきましょう。

バッテリー

バッテリーの駆動時間は公称値はJEITA2.0で約15.8時間です。

・wifi環境下
・ディスプレイの明るさMAX

で動画を流しっ放しにしてテストすると約6時間の駆動時間でした。

モバイルノートとしては平均レベルです。
メールチェックやネットで調べものをするなど軽めの作業なら終日OKでしょう。

◆まとめ

・デザイン ☆☆☆☆
・キーボード、タッチパッド ☆☆☆☆
・ディスプレイ ☆☆☆☆
・SSD ☆☆☆☆
・インターフェイス ☆☆☆
・バッテリー ☆☆☆☆
・コスパ ☆☆☆☆

短所
・フルサイズSDカードスロットなし

長所
・1.13kgの軽さ
・第8世代CPU+高速SSD
・ノングレアですっきり見やすい液晶
・質の高いキーボード

先代のX270から大幅にモデルチェンジしたX280

保守的なThinkPadユーザーに受け入れられる水準を保ちつつ、新たなユーザー獲得が期待できるように軽量化、薄型化を実現したことは素晴らしいことです。

1.13kgでこのレベルのキーボードは他社ではあり得ないでしょう。長年愛用し続けるユーザーの中には不満を持つ人がいることも確かですが、少なくともぼくは満足できるレベルでした。

デザイン、処理速度なども申し分なく完成度の高い一台となっています。

フルサイズのSDカードスロットがあれば完璧だったのですが、さすがに薄型ボディだとそれは難しいでしょう。

おすすめのカスタマイズと価格

カスタマイズの注意点として、液晶ディスプレイの選択があります。

1.HD(1366×768)
2.FHD(1920×1080)タッチなし
3.FHD(1920×1080)タッチあり

の3つの選択肢がありますが、2.フルHD(1920×1080)のタッチなしがおすすめです。

HD(1366×768)は、輝度200nitsと少し暗いです。ここは高精細で明るい(300nits)のフルHDにしておきましょう。

フルHHのタッチあり、つまりタッチパネルにすると重さが1.27kgになります。

タッチはそこまで使用しない人が多いと思いますし、1.13kgの軽さを体験したいならタッチなしでOKでしょう。

CPUの選択ではCore i3-8130Uも十分ありです。

Cinebench R15(multi core)のベンチマークスコアは以下のとおり

Core i7-7500U 376
Core i3-8130U 343
Core i5-7200U 334
Core i3-7100U 262

第8世代のCore i3は第7世代のCore i5相当のパワーがありますから、多くの人はこのレベルで満足できるはずです。

表のとおり、Core i3、メモリ8GB、SSD256GBで12.0万(税込、送料込)とかなり安くなります。

CPU性能を1ランク上げてCore i5-8250Uにすると13.6万です。

次の表は、Core i5、メモリ8GB、SSD256GBでの他のThinkPadとの比較です。

X1 CarbonやT480sと比べてもX280の方が安いことがわかります。

X1 Carbonよりもコンパクトで安いという点はX280の大きな魅力ですね。

そしてX1 CarbonにはCore i3モデルがありません。X280はCore i3モデルにすればさらに安く買えるというのもポイントです。

価格は2018年7月現在のものですが、発売当初よりもだいぶ値下がりしてきてますから狙い目です。

土日と平日の夜間にはレノボのオンラインストアに割引率アップのクーポンが出てますので、それを使用しましょう。

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