DELLのInspiron 14 AMDは2021年4月発売の14型ノート。

発売当初はInspiron 14 5415という機種名でしたが、7月末にInspiron 14 AMDという名前に変更になりました。
- 価格.comのランキング1位。人気の機種
- CPUはRyzen 5000シリーズ。5500U、5700U
- コスパ良し
という特徴があります。
これまではメモリの最大が8GBで、しかも構成がシングルチャネルというのがネックでした。
しかし最近になり、
・Ryzen 7 5700U
・メモリ 16GB (8GBx2)
・SSD 512GB
という構成(プラチナ 大容量メモリ搭載)が可能になりました。

メモリは8GBx2の16GB。デュアルチャネルです。
8月18日現在は20%OFFクーポンが出ているので9.2万円(税込、送料込)という価格になっています。
◆デュアルチャネルのメリット
メモリがデュアルチャネルだと、画像編集やゲームなど負荷の高い作業の快適度が上がります。
というか逆に、シングルチャネルの場合、メモリが足を引っ張ってCPU性能をフルに発揮できないということがわかっております。
なので、今回のメモリ16GB、デュアルチャネルは非常に良いニュースだと言えます。
シングルとデュアルの差がどれほどなのか?
1.DELL Inspiron 14 AMD
・Ryzen 5 5500U
・メモリ8GB、シングルチャネル
2.Lenovo IdeaPad Slim 550 14型
・Ryzen 5 5500U
・メモリ8GB、デュアルチャネル
の2つでパフォーマンスを比較してみました。
検証に使用したソフトはPCMark10。リアルなアプリでベンチマークテストを行うソフトです。
以下がそのスコアです。
Inspiron 14 AMD | IdeaPad Slim 550 | スコア差 | |
アプリ起動 | 9610 | 10256 | 6.72% |
ビデオ会議 | 7874 | 8206 | 4.22% |
Webブラウジング | 7400 | 7961 | 7.58% |
表計算 | 9143 | 9266 | 1.35% |
文章作成 | 5486 | 5916 | 7.84% |
画像編集 | 6316 | 8003 | 26.71% |
レンダリング | 3709 | 5023 | 35.43% |
動画編集 | 3362 | 3562 | 5.95% |
全ての項目でIdeaPad(デュアルチャネル)のスコアが上という結果でした。
特に差が大きかったのは画像編集とレンダリング。27%~35%というスコア差でした。
またこれとは別にゲーム性能も比較したところ、やはりIdeaPad(デュアルチャネル)のパフォーマンスがInspiron(シングルチャネル)を大きく上回るという結果でした。
このことからわかるのは、メモリのシングルチャネルは明らかにボトルネックだということです。
Inspiron 14の新モデルはデュアルチャネル化して弱点を解消しているので、画像編集やゲームなど守備範囲が広がっている可能性が高いです。
◆おすすめの構成
Inspiron 14 AMDの構成は
・Ryzen 5 メモリ8GB(シングル)
・Ryzen 7 メモリ8GB(シングル)
・Ryzen 7 メモリ16GB(デュアル)
の3つの選択肢があります。
この中でおすすめじゃないのは真ん中のモデル。せっかくRyzen 7にしてもメモリが8GBのシングルチャネルではあまり意味がありません。
Ryzen 7の性能をフルに発揮するなら、最後のメモリ16GBがベストです。
価格は9.2万です。
そこまで出せないという人は、割り切って1番目の構成にしておくのが良いでしょう。画像編集以上の作業はかなりモタつきますが、ビジネス利用までなら快適です。Ryzen 5モデルなら7.4万で購入できます。