パナソニックのLet’s Noteに新しくXZシリーズが出ます。
見た目的にはLet’s Note SZ6で液晶ディスプレイが分離できるようになったタイプとして見ればいいのでしょうか。
今までLet’s Noteには通常のクラムシェル型ノートしかなかったので、XZシリーズが初の2in1タイプということになります。
そしてLet’s Noteの名に恥じない作りになっています。
以下、簡易的にレビューしていきましょう。
◆主なスペック
CPU:Core i5-7300U
メモリ:8GB
ストレージ:SSD 256GB
ディスプレイ: 12.0型 QHD(2160×1440)
LTE対応:あり/なし
サイズ、重さ:288.5×223.7×22mm、1.03kg(タブレット部は0.56kg)
バッテリー:約9時間(JEITA2.0) タブレット部単体時は約4.5時間
CPUは最新のKabylake。Core i7モデルの用意されており、
その場合はメモリは最大16GB、SSDは最大1TBまで選択可能です。
LTE対応モデルの場合、重さが1.224kg(タブレット部0.665kg)と少し重くなりますが
バッテリー持続時間が約18.5時間(タブレット部単体時は約9時間)と約2倍に伸びます。
◆キートラベル2.0mm
Let’s Note XZ6のキーボードは2in1PCだからと言い訳をせず、きっちり作ってあります。特にキートラベル(キーの深さ)が2.0mmというのは、驚異的です。これならメインPCとして十分使えるでしょう。
他社でこの深さを持ってる2in1PCは存在しません。
キーボードにこだわりを持ってるあのThinkPadでさえ、去年発売したThinkPad X1 Tabletのキートラベルは1.35mm。
Microsoft Surface Pro 4も1.3mm。
HuaweiのMatebookが1.5mmで2016年の中ではマシな方でした。
各社、1.2~1.5mmでどんぐりの背比べしているところにドーンと2.0mmですからね。
これはもうぶっちぎりですよ。
◆多彩なインターフェース
USB3.0のポートが3つ。
USBタイプCも1つ。
HDMIやVGA端子も付いています。
SDカードスロットやLANポートもあります。
Let’s Noteの伝統に従い、ポート類を削っていません。そのせいで、筐体の厚さは20mmと少し厚みがありますが、重量は1.03kgと軽いので
そんなに気にならないはずです。
薄いと、見た目はかっこいいですが、ZenBook 3のように、見た目だけのパソコンになるよりは全然いいでしょう。
これぞビジネス用のノートパソコンと言えます。
◆Let’s Note SZ6との比較
ぼくが1つ気になるのは、そもそも2in1がそこまで必要ですか?って点です。
なんとなく「液晶部分が外れてタブレットになったら便利でしょ?」くらいにしか思っていないなら、もう1回よく考えてみてください。
意外とタブレットの使用頻度って少ないんですよ。
もし明確に2in1にする理由がないなら、普通のクラムシェル型のSZ6でもOKかもしれません。
上の比較表を見てもらえればわかるように、CPUやメモリ、SSDなどのスペックは全く同じ。ディスプレイの解像度はXZ6の方が上ですが、重さではSZ6の方が軽いです。
それで価格も4万円以上安いわけです。
SZ6でXZ6と同じ値段払えば、さらにLTE対応モデルにすることができます。
詳しくは、以下の記事を読んでみてください
⇒ 【レビュー】レッツノートSZ6の欠点を探してみたけど・・悔しいかな、ほぼ完璧だ
◆まとめ
Let’s Note XZ6は店頭モデル(家電量販店で買うやつ)と、直販モデル(ネットで買えるやつ)があります。
今まで説明してきたのは直販モデルで、店頭モデルだと一部構成が変わります。店頭モデルはSSDが128GBのタイプも用意されています。
いずれにせよかなり高価なパソコンとなるので、よく吟味してから購入した方がいいでしょう。
もっとも2016年の顧客満足度ノートPC部門で堂々の1位だったPanasonicですから、買って損したということにはならないと思います。
実際、キーボード1つ取ってみても他のメーカーより頭2つぐらい抜けた存在であることは間違いありません。