RAW現像用のノートパソコン、おすすめとチェックポイント(2021年5月更新)

AdobeのLightroomやPhotoshopを使ってRAW現像を快適に行うためのノートPCを選ぶときに注意すべき点と、おすすめの機種を挙げてみました。価格は10万~14万を想定しています。

RAW現像と言ってもプロ向けではなく、アマチュア向け。中級者以上、プロ未満を対象とした内容となっています。

筆者の使ってるソフトはAdobeのLightroomとPhotoshop。写真は趣味レベルですが、一応ハイアマチュアの下辺に属するかなと思ってます(海外のフォトコンで受賞歴あり)。

こんな感じの写真を撮っています。

場合によってはPhotoshopでのレタッチにも時間をかけて、デジタルアート寄りの作品に仕上げることもあります。

そんなぼくがRAW現像用のノートパソコンで本当に買いたいと思うものだけを厳選してみました。

簡単な結論

・AMD Ryzenよりもインテルの方がAdobeとの相性が良い

・メモリは16GB、デュアルチャネルが良い

・ディスプレイの輝度、色域をチェックしておく

・SDカードスロット付きかどうか

・グラフィックスは内蔵GPUでもOK

Ryzenはやめとけ

いきなり核心です。

Adobeソフト使うなら、Ryzenよりもインテルです。

ベンチマークでは高いスコアを出しているAMD Ryzenですが、Adobeソフトとの相性は悪いです。

Lightroom、Photoshop、Premiere Proなどでは、インテル第11世代のCore i7-1165G7の方が速くて安定しています。

例えば、PhotoshopでのRAW現像スピードは、インテルCore i7-1165G7の方がRyzen 7 4700Uよりも20~30%速いです。

2021年に出たRyzen 5 5500Uや Ryzen 7 5700Uも相性は良くありません。

Ryzenのようにいくらコア数スレッド数を増やしても、4コア8スレッドのインテルに勝てない状況です。

それはPhotoshopやLightroomはシングルスレッド性能が効くアプリだからです。

将来、アプリ側がマルチスレッドに最適化してRyzenの天下がやってくるかもしれませんが、少なくとも2021年のノートPCではまだインテルが強いということを覚えておきましょう。

いま買うなら

・Core i7-10750H
・Core i7-1165G7
・Core i7-11370H

といったところ。第10世代の末尾Hか、第11世代インテルを選びましょう。

メモリ16GB

メモリは16GB欲しいです。
Lightroomの推奨メモリは12GB以上と公式ページに書かれてあります。8GBでもそこそこ快適に動きますが、ちょっと重たいなと思う時が所々であります。

またメモリがシングルチャネルかデュアルチャネルかにも注意しましょう。

デュアルチャネルとは、メモリスロットが2つあって、8GB x2というようにメモリが構成されている状態です。

16GB x1
8GB x2

どちらも同じ16GBですが、速いのは8GB x2の方です。

シングルチャネルかデュアルチャネルかで、RAW現像の速さが1.5倍くらい違うこともあります。

買いたいパソコンがデュアルチャネルになってるかどうかは買う前にチェックできます。公式ストアの仕様表に載ってることもありますし、「機種名 デュアルチャネル」とかでググってもOKです。

ディスプレイ

ディスプレイで注意すべき条件は

・解像度はフルHD以上 (1920×1080)
・輝度(明るさ)は300nit以上
・色域はsRGB 90%~100%

の3つです。

メーカーによっては、クリエイター向けパソコンと言いながらこの3条件を満たしていないものもあるので注意しましょう。

解像度はどのメーカーも情報を公開していますが、輝度や色域は情報公開していないメーカーもあります。

その場合は、ググってレビュー記事を読んでみましょう。機種名で検索すれば、詳細な情報が見つかるはずです。

イチイチ検索して調べるのが面倒な人は、当記事の後半に書いてあるおすすめ機種を買っておくのが手っ取り早いです。

予算に余裕があるなら4K(UHD)液晶にする手もありですが、趣味レベルならフルHDで十分です。最近はフルHDよりも高精細な2K(2560×1440)液晶も出てきています。

フルHDが物足りない人は2K液晶がおすすめです。

写真はLenovoのYoga Slim 750i Carbon

2.5K液晶
輝度 300nit
sRGBカバー率 100%

と優秀なディスプレイです。

ディスプレイ条件とメモリ16GBという条件を合わせると、7~8万くらいの安いPCが軒並み脱落します。

またゲーミングノートで、グラフィック性能だけ高いPCも脱落します。安いゲーミングPCをRAW現像に使おうとするのはおすすめしません。

やはり理想は、RAW現像に適した条件で探すことです。

SDカードスロット

最後はSDカードスロット。

SDカードスロットがあると、デジカメのSDカードを直接挿すことができるのでとても便利です。

意外ですが、この条件を満たすノートは多くはないです。microSDではダメなので注意しましょう。

USBポートにSDカードリーダーを着ければ代用できますが、やはりPC本体にSDカードを挿せるのが理想です。

この条件は最初の3つに比べると、そこまで重要ではないです。購入後にいくらでも対応できるからです。

しかし、写真を趣味でやってる人間からすると、SDカードスロットなしのノートパソコンって、あなた本当にクリエイターのことを考えて作ってます?と聞きたくなるのが心情です。

候補を絞っていく

DELL

DELLはInspironとXPS 15を候補として挙げてみました。

Inspironの13インチモデルは、Core i7-11370H搭載でCPU性能も良くディスプレイ解像度も高いです。SDカードスロットがないのは残念ですが、13インチの中ではかなり有力な一台だと思います。

Inspironの15インチモデルは安くていいのですが、ディスプレイの輝度と色域が水準に達していません。外部ディスプレイを使用するならアリかもしれません。

DELLの最上位XPS 15は流石。全部の条件をクリアします。
しかし価格が22.1万と高めなのがネックです。

Lenovo

LenovoのYoga Slim 750i Carbonは966gの超軽量ノート。
SDカードスロットだけが惜しいですが、13.3型として優秀です。

IdeaPad Slim 560i Proは2021年4月発売の14型ノート。
全部の条件をクリアしつつ、価格も10.0万と非常に安いです。
当サイトのおすすめナンバーワンの機種です。

Yoga Slim 750i 15.6型も悪くないです。
YogaはIdeaPadよりも上位のモデルで12.4万。現在は在庫切れになっていますが、在庫が復活してくればかなりおすすめです。

HP、mouse、Surface

HPのENVY 14も悪くないですが、SDカードスロットなしです。
HPは上位のSpectreも全部microSDなのが残念です。ENVYで唯一SDカードスロット付きなのはRyzenモデルです。

mouseのDAIV 5Pは、クリアできていない条件が3つもあるので正直おすすめできません。

Surface Laptop 4はSDカードと価格がネックです。

結論

2021年5月時点でのおすすめは14型のLenovo IdeaPad Slim 560i Proです。

バリバリのクリエイター向けとは言えないかもしれませんが、趣味レベルであれば十分戦えるPCだと思います。

まだ出たばかりで注目度も低めですがコスパは最高です。

評判が広まって品切れになる前に早めに買っておくのが良いかもしれません。

Lenovo公式ストア IdeaPad Slim 560i Pro

13.3型なら、DELL Inspiron 13 5310Lenovo Yoga Slim 750i Carbonも有力です。

15.6型ではLenovo Yoga Slim 750iXPS 15が良いでしょう。

最後に選び方の注意点をもう1回おさらい。

  • CPUはインテル
  • メモリは16GBでデュアルチャネル
  • ディスプレイの輝度300nit、sRGB90~100%
  • SDカードスロット付き

今後この条件に合致する新機種が出てきたら、また情報を更新したいと思っています。

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