ThinkPad E14 Gen 3に納期の早い固定構成モデルが出ました。

ThinkPad Eシリーズは、
1.カスタマイズモデル
⇒ 納期遅い、カスタマイズ自由度高い
2.固定構成モデル
⇒ 納期早い、自由度低い
という2種類のモデルが用意されています。
発売当初はカスタマイズモデルのみ。しばらくしてから固定構成が出るのが例年どおりの順です。
カスタマイズモデルは現在3か月待ち。
それに対し、固定構成モデルは2~3営業日で出荷と納期の早さが全然違うので、おすすめは固定構成モデルです。
その中でもRyzen 3 5300U搭載、製品番号20Y70027JPのモデルが6.9万円(税込、送料込)と安くなっています。
スペック概要
製品番号: 20Y70027JP
CPU: AMD Ryzen 3 5300U
メモリ: 8GB
SSD: 256GB
ディスプレイ: 14型 FHD(1920×1080)、IPS、250nit
USBポート: USB-C x1、USB3.2 x1、USB2.0 x1
インターフェイス: HDMI、有線LAN(RJ-45)、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 5対応
重量: 1.64kg

AMD Ryzen 3 5300Uは4コア8スレッド、基本クロック2.6GHzのCPU(APU)です。
PassMarkのベンチマークではかなり優秀。

できることは
○ネット
○動画鑑賞
○資料作成
△画像編集(RAW現像)
×本格ゲーム
という感じ。
一般ユーザーほとんどが満足できる性能になっています。
Ryzen 5 5500Uと比較しても、通常使いならほとんど差はないと思います。
価格は6.9万円(税込、送料込)。
オプションでオフィスを付けることもできます。
ディスプレイ

固定構成モデルのディスプレイは
- IPS液晶
- 輝度 250nit
- sRGBカバー率 63%
と平均的なディスプレイです。
先代モデルは品質の落ちるTN液晶が使われていましたが、今回のE14ではIPS液晶になっているので、画質や視野角の悪さを感じることはないでしょう。
ちなみにカスタマイズモデルでは、輝度300nitやsRGBカバー率100%の液晶を選択可能です。
カスタマイズモデルの納期が早ければ、当然こちらの方がおすすめです。
インターフェイス
ThinkPad Eシリーズの欠点は、USBポートです。

USB typeCが1つとUSB3.2 typeAが1つ、そしてUSB2.0の計3つ設置されています。
USB-Cは電源ポートにもなっているので、電源につなげて使う場合は埋まっています。
となると残りは2つ。しかも1つは転送速度の遅いUSB2.0です。
- 常時使えるUSBポートが2つ
- しかも速度の遅いUSB2.0が1つ
というのはLenovoのノートPCでも底辺レベルの仕様です。
USBポートをあまり使用しない人なら問題ないかもしれませんが、将来周辺機器との接続で困る可能性は高いです。
あと有線LANポートを付ける厚みがあるのに、それより薄いSDカードスロットは付いていません。これも付けようと思えば付けられるはず。明らかにコストカットしているのが残念な点です。
キーボード
キーボードはこの価格帯のノートPCとしては断然打ちやすいです。

※写真はThinkPad E15なのでテンキーが付いていますが、E14にはテンキーはありません。
キーストロークは1.8mmと深く、しっかりとした打鍵感があります。
キー配列はオーソドックス。矢印キーが一段下がっているなど、細かい部分もしっかりしています。
ThinkPad Eシリーズを選ぶ理由として、このキーボードとトラックポイント(中央の赤ポチ)が挙げられます。
逆に言うと、キーボードにそこまでこだわりがない人は無理してThinkPadにする必要はないと思います。
LenovoならIdeaPad Slim 550 14が同じRyzen 5000シリーズを搭載しておりさらにコスパが良いです。
IdeaPad Slim 550との比較
ThinkPad E14 Gen3 | IdeaPad Slim 550 14 | |
CPU | Ryzen 3 5300U | Ryzen 5 5500U |
メモリ | 8GB (8GB x1) | 8GB (4GB x2) |
ディスプレイ輝度、色域 | 250nit、63% | 300nit,63% |
常時使用できるUSBポート | 2つ | 3つ |
有線LANポート | あり | なし |
SDカードスロット | なし | あり |
キーボード | 90点 | 75点 |
価格 | 6.9万 | 6.3万 |
キーボードではThinkPadが上ですが、それ以外ではIdeaPadの方が上です。
ディスプレイ、USBポートの差。そしてCPU性能、メモリ性能もIdeaPadが上です。
以前ならいくらEシリーズとは言え、ThinkPadとIdeaPadとを比べるのは失礼にもほどがあるくらいの差がありましたが、ここ数年でその差はなくなり逆転しているように感じます。
普通の人には、IdeaPadをおすすめします。
例外はトラックポイント(赤ポチ)から離れられなくなった人。
トラックポイントの快適さはぼくもよく知っています。そういう人はもうThinkPad以外はあり得ないと思うので、どうぞThinkPadを買ってください(笑)
ちなみにぼくは数年前からIdeaPad + トラックポイントキーボード(外付け)というスタイルです。コスパと操作性で考えるなら、これが最強だと思います。
トラックポイント命の人はこちら。
単純にコスパならこちらがおすすめ。