ThinkPad E14 Gen 7 ILLのレビュー。メモリ32GBのノートPCを安く買おう。

今回はLenovo ThinkPad E14 Gen 7 ILLのレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

ThinkPad E14 Gen 7 ILLは2026年2月発売のノートPC。

CPUはインテルのCore Ultra 7 258V(Lunar Lake)を搭載。ベンチマークの数値以上に、実用面で驚くほど優秀な動きを見せてくれます。

メモリは32GB。最近の物価高の中で、「優秀なCPUとメモリ32GB」の構成で20万円を切ります。現在のノートPC市場で突出したコストパフォーマンスです。

まずはスペックから見ていきましょう。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: Core Ultra 7 258V
・メモリ: 32GB
・内蔵グラフィックス: Intel Arc 140V
・SSD: 512GB
・ディスプレイ: 14インチ 1920x1200 sRGBカバー率63%
・内蔵カメラ: FHD、IR、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: Thunderbolt4 x2、USB-A x1
・インターフェイス: HDMI、有線LAN、ヘッドフォン
・電源アダプター: 65W
・Wi-Fi: Wi-Fi 6E対応
・バッテリー: 3セル 48Whr
・重量: 1.32kg

レビュー機はCore Ultra 7 258V、メモリは32GBという構成。

5月18日時点での価格は19.7万円(税込、送料込)です。

メモリが32GBでこの価格はかなり安いです。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはカラーはお馴染みの黒。マットな質感よりも少しだけ光沢が入り高級感が増しています。

ただその分、少し指紋や汗が目立つように感じました。

天板にThinkPadのロゴが入っています。

重量は実測で1.38kg

カタログ値1.32kgより少し重くなっています。

14型としては平均的な重さです。自宅内での移動なら苦になりません。

ディスプレイは

・14インチ
・FHD 非光沢
・1920 x 1200
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 300nit
・色域 sRGBカバー率63%
・リフレッシュレート 60Hz

です。

ディスプレイはやや物足りません。下はLenovo IdeaPad Slim 5i Gen8 (2023)との比較。

IdeaPadの方はFHDのOLED(有機EL)なので発色が良いです。

本機のディスプレイは色域も広くないです。
20万という価格帯を考えると、本機のディスプレイは不満です。

もし写真のレタッチや動画のカラーグレーディングを本体の画面で行うなら、カスタマイズモデルで「2.8K OLED(有機EL)」へのアップグレード(約21.3万円)をおすすめします。+1.6万円ほどで弱点が完全に消え去ります。

良い: 締りのある黒で高級感がある
微妙: 指紋が少し目立つ
悪い: ディスプレイが弱い

ベンチマーク

CPUはCore Ultra 7 258Vです。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 4396
マルチスレッド: 17478

という結果でした。

Core Ultra 7 258Vは、省電力性能とシングルスレッド性能を高めた尖ったCPUです。そのため、ベンチマーク(PassMarkなど)のマルチスレッドスコアだけを見ると「あれ?手持ちの古いPCより数値が低い?」と感じるかもしれません。

しかし、ここからがこのCPUの本領発揮です。実際のアプリでの挙動を見てみましょう。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークソフト。その中で画像編集、動画編集、レンダリング作業の快適度を1つのスコアにすると以下のようになります(表の右端の値)

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こちらは優秀なスコアです。
高いシングルスレッド性能の恩恵で、画像編集や動画編集も快適にこなせます。

また、同じCPUを搭載しているLenovoの最高峰・超高級モバイルThinkPad X1 Carbon Gen 13 (2024)よりも良いスコアをマークしています。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。

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優秀なタイムです。Ryzen AI搭載のPCよりも高速で処理してくれます。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

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書き出しもまずまずの速さ。FHD動画の編集であれば快適でしょう。

ここでも258Vのマルチスレッド性能の低さは気にしなくて良いことがわかります。

ゲーム性能

本機の内蔵グラフィックスはInter Arc 140Vです。

中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)のベンチマーク結果は以下のとおり。

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1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは7156、「やや快適」という結果で平均フレームレートは50fpsでした。

140V搭載の平均値よりはややゲーム性能は落ちます。ゲームは軽めのものを楽しむ程度に考えておきましょう。

以上のことをわかりやすくまとめると


という快適度になります。

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
〇画像編集
〇動画編集
△ゲーム

良い: Core Ultra 7 258Vは見た目よりも性能が良い
良い: クリエイティブワーク全般はまずまず優秀
微妙: 内蔵グラフィックスの性能は少し抑えめ

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.5mmです。

右サイドのキーが少し小さくなっていますが、全体的なキー配列は良好です。電源ボタンはちゃんと独立した場所に配置されています。一段下がった矢印キー。PgUpとPgDnが独立しているのも良いです。

CtrlキーとFnキーの位置も、普通のノートパソコンの配置です。昔からのThinkPadファンは逆に慣れが必要になってきますが、全体を考えればいいことだと思います。

打鍵感は普通です。ここ数年のモデルで慣れてきた人なら違和感はなく使えるはずです。

中央のトラックポイント(赤ポチ)の操作性は良好です。
ThinkPadを選ぶ理由はやはりこの赤ポチあるからというのが大きいと思います。

良い: CtrlキーとFnキーが入れ替わった
良い: トラックポイントの操作性
微妙: 打鍵感は普通

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つ。

USB-CはThunderbolt 4です。

・転送速度 40Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と全部OKの万能ポートです。

Thunderboltの1つは電源ポートを兼ねているので常時空いているポートは1つとなります。

あと有線LANポート、HDMIとヘッドフォンジャックが付いています。

有線LANポートがあるのはいまどき珍しいです。安定的に高速な回線を求める人にはうれしい仕様です。

一方で、SDカードスロット(microSDすらも)が非搭載なのは、クリエイター向けにはマイナスポイントです

良い: 有線LANポート
悪い: SDカードスロットなし

バッテリー、駆動音

バッテリー容量は48Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
・リフレッシュレートは60Hz

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結果は約9時間。容量自体は多くないのですが、バッテリーライフは優秀です。作業内容次第では、終日バッテリーをもたせることも可能です。

ファン音(駆動音)も静かです。

平常時や画像編集くらいならほとんど音はしません。
動画書き出しやゲームをやろうとすると音圧は38デシベルになります。

薄型ノートの平均は35~45デシベル

本機は平均の範囲内ですが、その中では静かな方です

良い: 長時間バッテリー
良い: 静か

評価まとめ

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悪い点
・デフォルトのディスプレイは平均以下
・SDカードスロットなし

良い点
・Core Ultra 7 258Vが見た目よりも優秀
・トラックポイントでマウス要らず
・静かで長時間バッテリー

メモリ32GBで性能もまずまず。それが20万以下で手に入ります。

唯一の弱点はディスプレイです。ディスプレイの発色があまり良くないので、ここをアップグレードして2.8Kの有機ELに変えるとかなり万能型のPCになります。

もっとも外付けのモニターを用意する人であれば、本体のディスプレイにこだわる必要はないでしょう。

ThinkPad X1 carbonやX13は高くて手が出ないという人にはこのE14が最適だと思います。

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