今回はLenovo Yoga Slim 7i Ultra Gen 11のレビューです 【貸出機材提供:Lenovo】

Yoga Slim 7i Ultra Gen 11は2026年3月発売のノートPC。
14インチ 975gの超軽量ノートです。
インテルのCore Ultra 7 355を搭載。
このCPUがどのくらいの性能なのか?
実機を見るまで少し不安でしたが、調べていくと意外と性能が高く、画像編集や動画編集で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれることがわかりました。
まずはスペック表から見ていきましょう。
レビュー機のスペック
・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: Core Ultra 7 355
・メモリ: 32GB
・内蔵グラフィックス: Intel Graphics 4 Xe3
・SSD: 1TB
・ディスプレイ: 14インチ 2880x1800 有機EL タッチ対応
・内蔵カメラ: 500万画素、IR、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: Thunderbolt 4 x3
・電源アダプター: 65W
・Wi-Fi: Wi-Fi 7対応
・バッテリー: 4セル 75Whr
・重量: 975g
レビュー機はCore Ultra 7 355にメモリ32GBという構成。
7月25日時点での価格は33.0万円(税込、送料込)です。
※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。
デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはシーシェル(貝殻)という名前がついています
明るいグレージュっぽい色です。そこまで高級感はないものの、指紋が目立ちにくく仕上がっています。
素材はマグネシウム、アルミニウム合金で剛性感があり、表面の手触りも良いです。
天板にLenovoのロゴが入っています。

重量は実測で965g
カタログ値975gよりも少し軽かったです。

片手でも楽に扱える軽さで、持ち歩きも苦になりません。
ディスプレイは
・14インチ 有機EL
・光沢、タッチパネル
・2880 x 1800
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 500nit
・色域 sRGBカバー率100%
・リフレッシュレート 60Hz
です。
下はLenovo IdeaPad Slim 5i Gen8 (2023)との比較。

同じ有機ELですが、本機の方が明るいです。
2026年のPCには解像度がFHDに逆戻りしているものも多い印象ですが、上位機種の本機には2.8Kの有機ELが搭載されています。
しかもタッチ対応です。変形してタブレットになるタイプではなくて、普通のクラムシェル型でタッチパネルというのは珍しい仕様です。
良い: 965g 持ち歩きできる軽さ
良い: 有機ELで発色が良い
良い: 高精細、タッチ対応
ベンチマーク
CPUはインテルのCore Ultra 355です。
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、
シングルスレッド: 3941
マルチスレッド: 20062
という結果でした。


マルチスレッドだけで比べると、全体では「中の中」レベルです。
◆PCMark 10
PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークソフト。その中で画像編集、動画編集、レンダリング作業の快適度を1つのスコアにすると以下のようになります(表の右端の値)
| CPU | GPU | Digital Contents Creation | |
| IdeaPad Pro 5 Gen10 (2025) | Ryzen AI 7 350 | Radeon 860M | 10155 |
| ThinkPad E14 Gen 7 ILL (2026) | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140V | 9428 |
| IdeaPad Pro 5i Gen 9 (2024) | Core Ultra 7 155H | Intel Arc | 9132 |
| Yoga 7i 2-in-1 Gen 9 (2024) | Ryzen 7 8840HS | Radeon 780M | 9036 |
| Yoga Slim 7i Ultra Gen11 | Core Ultra 7 355 | Intel Graphics 4 Xe3 | 8857 |
| IdeaPad Slim 5a Gen11 | Ryzen AI 7 445 | Radeon 740M | 7426 |
このテストはCPUのマルチスレッド性能が効きやすいので、あまり良いスコアではありません。2024年のCore Ultra 7 155Hに負けています。
これらのベンチマークではあまりパッとしないスコアですが、さらに実践的なテストではCore Ultra 7 355の評価は大きく変わります。
それが以下の2つです。
◆AIによる画像処理 (Photoshop)
Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。
| 機種 | CPU | グラフィックス | ノイズ除去タイム (秒) |
| ThinkPad E14 Gen7 ILL (2026) | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140V | 40 |
| Yoga Slim 7i Ultra Gen11 | Core Ultra 7 355 | Intel Graphics 4 Xe3 | 43 |
| Yoga Slim 7i Gen9 | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140V | 55 |
| IdeaPad Pro 7 Gen10 (2025) | Ryzen AI 7 350 | Radeon 860M | 61 |
| IdeaPad Pro 5i Gen9 (2024) | Core Ultra 7 155H | Intel Arc | 103 |
| IdeaPad Slim 5a Gen11 | Ryzen AI 7 445 | Radeon 840M | 184 |
43秒と上位のタイムです
この処理はチップの世代と性能が効きます。
CPUのマルチ性能では負けていたCore Ultra 7 155Hよりも本機の方が圧倒的に速いです。
この辺は有名なベンチマークだけではわからない性能です。
◆Davinci Resolveで動画編集
動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。
| 機種 | CPU | タイム (秒) |
| IdeaPad Pro 5 Gen10 (2025) | Ryzen AI 7 350 | 24 |
| Yoga Slim 7i Gen9 | Core Ultra 7 258V | 24 |
| Yoga Slim 7i Ultra Gen11 | Core Ultra 7 355 | 25 |
| ThinkPad E14 Gen 7 ILL (2026) | Core Ultra 7 258V | 31 |
| IdeaPad Pro 5i Gen9 (2024) | Core Ultra 7 155H | 39 |
| IdeaPad Slim 5a Gen11 | Ryzen AI 7 445 | 49 |
25秒とこれも良いタイムです。
チップの世代が最新であるということが効いてると思われます。
さきほどの画像処理やこの動画書き出しのように、CPUのマルチスレッド性能はあまり重要ではない分野が増えてきているという印象です。
◆ゲーム性能
本機の内蔵グラフィックスはIntel Graphics 4 Xe3です。
中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)のベンチマーク結果は以下のとおり。

| 機種 | CPU | グラフィックス | fps |
| Yoga Slim 7i Aura Edition (2025) | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140V | 61fps |
| IdeaPad Pro 5i Gen9 (2025) | Core Ultra 7 155H | Intel Arc | 58fps |
| ThinkPad E14 Gen7 ILL (2026) | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140V | 50fps |
| Yoga Slim 7i Ultra Gen11 | Core Ultra 7 355 | Intel Graphics 4 Xe3 | 50fps |
| IdeaPad Pro Gen 10 (2025) | Ryze AI 7 350 | Radeon 860M | 46fps |
| IdeaPad Slim 5a Gen11 | Ryzen AI 7 445 | Radeon 840M | 27fps |
1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは7510、「やや快適」という結果で平均フレームレートは50fpsでした。
中量級をプレイするには少し足りない感じです。ゲームは軽めのものを気軽に楽しむ程度に考えておいた方がいいでしょう。
以上のことをわかりやすくまとめると
○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
〇画像編集
〇動画編集
△ゲーム
という快適度になります。
PassMarkベンチマークのスコアはそうでもなかったですが、くわしく調べると性能の良さがわかります。
良い: AI画像処理や動画編集に強い
キーボードの配列とタッチパッド

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.5mmです。
薄型ノートですが、打鍵感はまずまず良好です。
配列はEnterキーとBackspaceキーが横とくっついた配列。海外メーカーなのでここは少し妥協が必要です。
タッチパッドが滑らかで操作性が良いです。
良い: タッチパッドが滑らか
微妙: キー形状
インターフェイス


USBポートはUSB-Cが3つ
USB-CはすべてThunderbolt 4です
・転送速度 40Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能
と万能ポートです。
しかしUSB-AやHDMIなど他のポート類はついていません。
1kg未満の薄型ノートにはこのようにUSB-Cのみという構成が多いです。
Thunderboltが2つだと流石にちょっと使い勝手が悪いかなと思いますが、3つ付いてるなら御の字でしょう。電源接続時でも空きが2つあります。変換アダプターでやりくりすれば、そこまで困ることにはならないはずです。
良い: Thunderboltが3つ
悪い: USB-AやHDMIなどが無い
バッテリー、駆動音など
バッテリー容量は75Whです。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
| Yoga Slim 7i Ultra Gen11 | 12.5時間 |
| IdeaPad Pro 5 Gen 10 | 12.0時間 |
| Yoga Slim 7i Gen9 | 10.0時間 |
| IdePad Slim 5a Gen11 | 9.5時間 |
| ThinkPad E14 Gen7 ILL | 9.0時間 |
結果は約12.5時間。
バッテリーライフは非常に優秀です。
軽量のPCでこのバッテリーライフ。とても良い組み合わせです。
◆ファン音(駆動音)
平常時や画像編集くらいならほとんど音はしません。
動画書き出しやゲームをやろうとすると音圧は43デシベルになります。

ちょっとうるさいかなという程度で、気になるレベルではありません。
ちなみに薄型ノートの平均は35~45デシベルです。
良い: 長時間バッテリー
評価まとめ
| デザイン | ☆☆☆☆ |
| キーボード・タッチパッド | ☆☆☆☆ |
| ディスプレイ | ☆☆☆☆☆ |
| 性能、処理速度 | ☆☆☆☆ |
| インターフェイス | ☆☆☆ |
| バッテリー、音 | ☆☆☆☆☆ |
| コスパ | ☆☆☆☆ |
悪い点
・USB-Cのみのインターフェイス
良い点
・965g(実測)の軽さ
・発色の良いディスプレイ
・画像編集、動画編集に強いCPU
・長時間バッテリー
軽くて、電池もちが良い。
ディスプレイも2.8KのOLED(有機EL)で文句なし。
正確に言うと、性能は2026年のトップではないです。しかしAIを使った画像処理や、FHD動画の書き出しといったレベルを快適にこなせる優秀さがあります。
モバイルノートとして高く評価したいです。
唯一のマイナスは、端子類(インターフェイス)
これは975gという軽さと薄さのせいです。
軽さを求めるならこの点は許容するしかありません。
価格は33.0万円(税込、送料込)とやや高めですが、軽さ、性能、長時間バッテリーを考えれば、その価値は十分あると言えます。