ちょっと期待外れ。IdeaPad Slim 5a Gen 11のレビュー

今回はLenovo IdeaPad Slim 5a Gen 11のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

IdeaPad Slim 5a Gen11は2026年3月発売のノートPC。

CPUとしてAMDのRyzen AI 7 445を搭載。このCPUの性能はそれほど高くありません

なので、このPCで動画編集などクリエイティブワークをバリバリこなすのは難しいでしょう。ゲーム性能も低めです。

14万前後とまずまずの安さですが、コスパという面ではもっといい機種がありそうです。

それについてはこの記事の最後に書いています。

まずはスペックから見ていきましょう。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: AMD Ryzen AI 7 445
・メモリ: 16GB
・内蔵グラフィックス: Radeon 840M
・SSD: 512GB
・ディスプレイ: 14インチ 1920x1200 有機EL sRGBカバー率100%
・内蔵カメラ: FHD、IR、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: USB-C x2、USB-A x2
・インターフェイス: HDMI、ヘッドフォン
・電源アダプター: 65W
・Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
・バッテリー: 3セル 60Whr
・重量: 1.37kg

レビュー機はRyzen AI 7 445にメモリ16GBという構成。

6月22日時点での価格は14.0万円(税込、送料込)です。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーは無難なグレー

そこまで高級感はないものの、指紋が目立ちにくい表面です。

天板にLenovoのロゴが入っています。

重量は実測で1.37kg

カタログ値1.37kgどおりの重さでした。14型としては平均的な重さです。自宅内での移動なら苦になりません。

ディスプレイは

・14インチ 有機EL
・FHD 光沢
・1920 x 1200
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 300nit
・色域 sRGBカバー率100%
・リフレッシュレート 60Hz

です。

解像度はFHDですが、OLED (有機EL)で発色も良いです。
sRGBカバー率100%ですので、本格的な写真編集にも使えます。

下はLenovo IdeaPad Slim 5i Gen8 (2023)との比較。

同じ有機ELでほぼ同じくらいの見え方です。

微妙: 高級感はない
良い: 有機ELで発色が良い

ベンチマーク

CPUはRyzen AI 7 445です。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3951
マルチスレッド: 20222

という結果でした。

マルチスレッドだけで比べると、全体では「中の中」レベルです。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークソフト。その中で画像編集、動画編集、レンダリング作業の快適度を1つのスコアにすると以下のようになります(表の右端の値)

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あまり良くないスコアです。2024年のRyzen 7 8840HSやCore Ultra 7 155Hに負けています。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。

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これも良くないです。2025年~2026年の新しいCPUと比べると3~4倍時間がかかっています。
PhotoshopのAI機能を使う機会が多い場合、この差はストレスになります。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

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書き出しはCPUのマルチスレッド性能が効くので、まずまずの速さです。

ゲーム性能

中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)のベンチマーク結果は以下のとおり。

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1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは3864、「設定変更を推奨」という結果で平均フレームレートは27fpsでした。

本機の内蔵グラフィックスはRadeon 840M
この性能がかなり低いです。

ゲームは厳しいと思っておいた方がいいでしょう。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
△画像編集
△動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

基本は普段使い用で、たまにちょっと負荷の高い作業をするくらいの用途と考えた方がいいです。

悪い: Ryzen AIという名前がついてるが性能は「中の下」

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.5mmです。

打鍵感は普通です。タイプ音はコトコトで静かめです。

配列はEnterキーとBackspaceキーが横とくっついた配列。海外メーカーなのでここは少し妥協が必要です。

微妙: キー形状

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つ。

USB-CはThunderbolt 4ではないものの

・転送速度 10Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と基本的な機能は全部OKのポートです。

※Thunderbolt 4だと転送速度が40Gbpsになります。

あとHDMIとmicroSDカードスロット、ヘッドフォンジャックが付いています。

ポート類は平均的な種類と数です。

良い: USB-Cが2つ、USB-Aも2つ
微妙: Thunderboltではない

バッテリー、駆動音など

バッテリー容量は60Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

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結果は約9.5時間。

バッテリーライフは優秀です。作業内容次第では、終日バッテリーをもたせることも可能です。

ファン音(駆動音)

平常時や画像編集くらいならほとんど音はしません。
動画書き出しやゲームをやろうとすると音圧は43デシベルになります。

ちょっとうるさいかなという程度で、気になるレベルではありません。

ちなみに薄型ノートの平均は35~45デシベルです

良い: 長時間バッテリー

評価まとめ

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悪い点
・全体の性能は「中の下」 クリエイター向けではない
・ゲーム性能(GPU性能)も低い

良い点
・発色の良いディスプレイ
・長時間バッテリー

14万円という価格は手頃ですが、Ryzen AI 7 445の処理性能が高くないため、コストパフォーマンスで選ぶなら他の選択肢も検討してみたいです。

画像編集や軽めの動画編集までが守備範囲です。

この性能なら、型落ちのIdeaPad Slim 5 Gen 10も買い候補として考えてみてもいいでしょう。

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大きな違いは内蔵GPU。型落ちのIdeaPadの方が性能が良いです。価格も5千円ほど安くなっています。

ただし在庫状況や販売時期によって入手しやすさが変わるため、購入タイミングには注意してください。

Lenovoストア IdeaPad Slim 5 Gen10

Gen10の在庫がなくなった場合、あるいは価格差が逆転した場合はIdeaPad Slim 5a Gen11の出番です。

Lenovoストア IdeaPad Slim 5a Gen11