ノートパソコン向けの第10世代CPUには
・Comet Lake :末尾U
・Ice Lake: 末尾G+数字
の2種類がありますが、その中で末尾UのComet Lakeの方は少しずつベンチマークスコアのサンプルが増えてきましたね
※Ice Lakeについてはサンプルが集まるまでもう少しかかりそうです
10月16日現在、PassMarkが発表しているComet Lakeのスコアは以下のとおりです
コア数 | スコア | |
Core i7-10710U | 6コア | 14492 |
Core i7-10510U | 4コア | 9325 |
Core i5-10210U | 4コア | 8990 |
Core i3-10110U | 2コア | 5930 |
一番上のCore i7-10710Uは6コア12スレッドと他よりもコア数が多いCPUです
そのため、PassMarkのベンチマークスコアは14000オーバーとかなり高い数値になっています
ただこれがそのまま体感の速さにつながるわけではありません。通常の作業では6コア全てを使うことまずなく、1コア、2コアなど一部だけに負荷がかかるようになっているからです
なのでこのCore i7-10710Uを搭載したPCが普段の作業でめちゃくちゃ速いということはありません。
画像編集(Adobe系)のソフトでも6コアは使わないでしょう。動画編集くらいになってようやく効果があるの6コア。そんなふうに考えておけばいいかと思います
通常のノートPCだと、Core i7-10510U以下のCPUが一般的かと思います
Core i7-10510U (4コア)
Core i5-10210U (4コア)
Core i3-10110U (2コア)
この3つがいわゆるこれまでのCore i7、i5、i3に対応してくる感じです
第8世代のCPU、Kaby LakeやKaby Lake-Rとスコアを比較してみると以下のようなグラフになります
それぞれ対応するCore i7、i5、i3で棒グラフの長さを比べてください
差は小さいですが、一応第10世代のComet LakeはKaby Lake-Rよりも約5%~10%くらいスコアがアップしています
意外に差は小さいです
このスコアは今後さらにサンプル数が多くなるにつれ変動しますが、大体の傾向は出ていると思います
今後、差が20%、30%まで広がることはないでしょう
Core i5-10210Uのスコアが8990
Core i5-8265Uのスコアが8024
Core i7-8565Uのスコアが8911
ですからちょうど
Core i5-10210U ≒ Core i7-8565U
となっています
実際、市場を見ても「差はそんなに大きくない」ということは推察できます
Lenovoは同じノートPCでCPUがCore i5-8265UとCore i5-10210Uの2種類を販売していますが、その価格差は数千円と小さいです
同じ第10世代でもIce Lakeの方が、もう少しだけ性能が上かもしれません。
こちらはまた後日記事にする予定です