AMD Ryzen AI 5 340は2025年以降のノートPCに搭載されるCPU (APU)です。
2025年5月時点でのPassMarkベンチマークスコアは以下のとおり
サンプル数: 6
シングルスレッド: 3908
マルチスレッド: 20745
全体の中では「中の中」といったところでしょうか。

このCPUにメモリ16GBで10万~15万が相場です。
普段使い~画像編集までは快適。
動画編集以上になるとやや不足しそうです。
◆AI性能 (NPU)
Ryzen AI 5 340のAI性能は約50TOPSでMicrosoftが提唱する「Copilot+ PC」の条件を満たしています。
ただ2025年時点では、基本的な作業でNPUの50TOPSが活かされる場面は非常に少ないです。当面はCPUや次項のiGPUの性能が重視されるのではないかと予想しています。
◆内蔵グラフィックス (iGPU)
Ryzen AI 5 340とセットになる内蔵グラフィックスはRadeon 840Mです。
3DMark FireStrike Graphicsのスコアは以下のとおり

2025年の中では下位のグラフィック性能です。
ゲーム性能は期待できません。
CPUがRyzen AI 7 350になるとiGPUはRadeon 860Mとなり、上位との差は少なくなりますが、それでもまだ下位です。
グラフの一番下「Radeon」とあるのがRadeon RX Vega 7のことで、2023年のRyzen 5 7530U、Ryzen 7 7730UといったCPUとセットになったiGPUです。
このお馴染みのRadeonグラフィックスよりは性能は上ということなので、そこまで悲観することはないです。
ただ2024年以降iGPUの性能は飛躍的に進化しているので、そこを見てしまうとどうしても見劣りしてしまいます。
◆まとめ
- ミドルレンジのCPU
- iGPU(グラフィックス)の性能は下位
- 10~15万くらいが相場
AI性能は強化されているものの、まだそのポテンシャルを活かす機会は少ないです。
悪く言えば中途半端。
18万くらい出してクリエイター向けの王道を買うか、10万以下の機種を買う方が用途がはっきりしていいのかなと思います。
◆Ryzen AI 5 340搭載のノートPC

Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 10
CPU: Ryzen AI 5 340
メモリ: 16GB
SSD: 512GB
ディスプレイ: 14インチ 1920x1200、タッチ対応
重量: 1.6kg
ペン付属
という構成で11.0万円(税込、送料込)
⇒ Lenovoストア IdeaPad 5 2-in-1 Gen 10

ASUS Vivobook 14 M1407KA
CPU: Ryzen AI 5 340
メモリ: 16GB
SSD: 512GB
ディスプレイ: 14インチ 1920x1200
重量: 1.54kg
という構成で13.6万円(税込、送料込)