Yoga Slim 7 Gen 10を買うべきか? Yoga Pro 7と比較して結論を出したい

今回はYoga Slim 7 Gen 10のレビューです【貸出機材提供:Lenovo】

Yoga Slim 7 Gen 10は2025年4月発売のノートPC。

  • CPUはAMD Ryzen AI 300シリーズ
  • 14インチ2.8Kの有機EL
  • 重量は1.28kgとまずまず軽い

という特徴があります。

性能はまずまず、軽さもまずまず、と悪くないのですが、同じLenovoのYoga Pro 7iと比較したときにコスパ面で見劣りするかなと思いました。

本機は「Slim」
ライバルが「Pro」

Yogaの2機種を記事の最後に比較していますので、気になる人はそちらを見て結論を出してください。

まずは本機のスペックからおさらいしていきましょう。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU: AMD Ryzen AI 7 350
・メモリ: 32GB オンボード
・内蔵グラフィックス: Radeon 860M
・SSD: 1TB
・ディスプレイ: 14インチ 2880x1800 有機EL
・内蔵カメラ: FHD、IR対応、プライバシーシャッター
・生体認証: 顔認証あり、指紋認証なし
・USBポート: Thunderbolt 4 x2、USB-A x2
・インターフェイス: SDカード、HDMI、ヘッドフォン
・電源アダプター: 65W
・Wi-Fi: Wi-Fi 7対応
・重量: 1.28kg

レビュー機はRyzen AI 7 350にメモリが32GB、SSD1TBの構成、2025年5月時点では19.3万円(税込、送料込)です。

SSDを512GBにすると17.5万まで下がります。

※価格の最新情報はLenovoのオンラインストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはタイダルティール。シックな青緑色です。

高級感もまずまず。
指紋も目立たずいい感じです。

重さは実測で1.30kg 公称値より少し重めでした。

14インチとしては平均的な重さです。

毎日持ち歩くとなるとちょっと重く感じるレベルですが、週に1回程度の持ち出し程度なら対応できるはずです。

ディスプレイは

・有機EL、光沢あり
・2880×1880
・縦横比16:10
・輝度(明るさ) 500nit
・色域 sRGBカバー率100% DCI-P 100%
・リフレッシュレート120Hz

です。

とても明るく色も鮮やかです。

上はDELL Inspiron 14 (2023)との比較

10万以下のPCと比べると、色の鮮やかさが段違いに良いです。

良い: 2.8の高精細なディスプレイ
良い: 明るく色が鮮やか

ベンチマーク

CPUはAMDのRyzen AI 7 350

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、

シングルスレッド: 3884
マルチスレッド: 26767

という結果でした。

期待よりも高いスコアで優秀です。

2025年の中では「上の下」といったところでしょう。

PCMark 10

PCMark 10はリアルなアプリを使用したベンチマークソフト。その中で画像編集、動画編集、レンダリング作業の快適度をスコアとして並べると以下のようになります(表の右端の値)

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ここではRyzen AI 9 365にも匹敵するスコアが出ており、なかなか優秀であることがわかります。

RAW現像やFHDの動画編集であれば、何の問題もなくこなせるでしょう。

AIによる画像処理 (Photoshop)

Photoshopのノイズ除去はフォトグラファーがよく使うPhotoshopの新機能です。この処理にかかる時間を計測しました。

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こちらは平凡なタイムです。

Ryzen AI 9 365よりは明らかに遅いですが、同世代のIntel Core Ultra 9 285Hを搭載しているYoga Pro 7i Gen 10よりは少し速いタイムでした。

Davinci Resolveで動画編集

動画編集ソフトのDavinci Resolveで180秒の動画をyoutube用に書き出すのにかかった時間を計測してみました。

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Ryzen AI 9 365と同じタイムでまずまずの速さです。

ゲーム性能

中量級ゲームのFF 14 黄金のレガシー(2024年発売)の結果は以下のとおり。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは6518、「やや快適」という結果で平均フレームレートは44fpsでした。

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中量級のゲームは設定をだいぶ落とす必要がありそうです。Ryzen AI 7 350の内蔵グラフィックスはRadeon 860M、性能は2025年現在ではやや見劣りします。

3DMark FireStrikeのベンチマークは以下のとおり

2024年前半に出たPCよりも下のスコアです。ゲーム性能は期待しない方がいいでしょう。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○画像編集
〇動画編集
×ゲーム

という快適度になります。

良い: クリエイティブワーク全般は得意
悪い: ゲーム性能はあまり高くない

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.5mmです。

EnterキーとBackspaceキーが横とくっついた配列。海外メーカーの配列は大体こんな感じなのでもう慣れてしまってる人も多いかもしれません。

他のYogaシリーズと同じ仕様で打鍵感はやや重めです。

電源ボタンはボディの側面に配置されています。

正面からは位置が見えないのでボタンを押すときにちょっと不便に感じます。

微妙: キーの形状
微妙: 電源ボタンはキーボード面にあった方がいい

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが1つ。

USB-CはUSB4です、

・転送速度 40Gbps
・PD対応(モバイルバッテリーから充電OK)
・映像出力可能

と全部OKの万能ポートです。

HDMIとヘッドフォンジャックも付いています。

デジカメ用のフルサイズSDカードスロットがないのは残念です。

良い: USB4(≒Thunderbolt 4)が2つ
悪い: SDカードスロットなし

バッテリー、駆動音など

バッテリー容量は70Whです。 
以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX (500nit)
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.5時間。

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バッテリーライフはやや短いです。

ファン音(駆動音)は平均的です。

負荷時の音圧は43デシベルでした。

薄型ノートの平均は35~45デシベルなのでちょうどその範囲に収まります。

評価まとめ

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悪い点
・ゲーム性能が低い
・バッテリーライフがやや短い

良い点
・高精細で発色の良いディスプレイ
・クリエイティブワーク全般は快適

内蔵グラフィックスの性能が落ちるのが気になるものの、それ以外はバランス良くまとまっていると感じました。

トップレベルの性能ではないですが、クリエイティブワーク全般は20万超えのPCと遜色のないパフォーマンスが出ます。

Yoga Pro 7i Gen 10との比較

ライバルはYoga Pro 7iです。メモリ32GB、SSD1TBで条件をそろえて比較すると以下の表になります。

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CPU性能の差はわずかですが、iGPU(内蔵グラフィックス)の差は大きいです。

この差はゲーム以外にも動画編集や生成AIなど様々なシーンで効いてきます。

あとディスプレイも大きくて高精細です。

価格はどちらも19万円台ということであれば、筆者としてはCore Ultra 7 255Hを搭載したYoga Proを推したいです。

Lenovoストア Yoga Pro 7i Gen 10

今後、2機種の価格差が変わることがあれば、評価も変わってきます。

Yoga Slimの良さは軽さ。この性能で軽さを重視する人は本機を選ぶ理由になるでしょう。

Lenovoストア Yoga Slim 7 Gen 10