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カールツァイス Loxia 21mm F2.8に惚れた。広角、逆光好きのぼくはこのレンズに決めました。

しばらくSony Eマウントの広角レンズを探していたぼくですが、とうとうその旅に終止符を打つときがやってきました。

カールツァイス Loxia 21mm F2.8

広角単焦点レンズの中でも一番高いやつです。

18万します。

今までのぼくなら、値段を聞いただけで拒絶反応を起こしていた高級レンズです。

しかしこのレンズだけは、違ってました。情報を得るたびに、「このレンズは自分のためにあるようなレンズだ」と思うようになりました。

ま、一言で言えば、”惚れ込んだ” んですね

そして決心しました。

もうこのレンズを買って死のうって(笑)

そして・・待ちに待ったLoxiaが高級な箱に入って我が家にやってきました。

1.作例にビビッときた

最初にこのレンズの存在を知ったのは海外のレビューサイトでした。

別のレンズのレビューを探していてヒットしたサイトで、このLoxia 21mmというレンズがいいぞ~って薦めてあったんです。

そのレビューサイトに載ってる作例を見て、「これだ!」と衝撃を受けました。

https://phillipreeve.net/blog/rolling-review-zeiss-loxia-distagon-2-821mm-t/

ぼくは普通、レンズレビューの作例を見ても「あまり上手くないな~」とか思ってる人間です。特に価格.comとかは参考にならない写真が多いのでいつも困っているのです。

しかしLoxia 2.8/21のレビューサイトははレベルが違いました。自分がこのレンズで撮ったときにどんな写真が撮れるかが一発でわかる見事な作例でした。それを見て、ぼくはすぐにこのLoxia 21mmが欲しくなりました。

「値段はいくらでもいいから、欲しい・・」

そう思えたレンズはこれが初めてでした。

2.逆光耐性

広角レンズでぼくが一番重要視した性能は逆光耐性。

ぼくは撮る写真の95%以上が逆光です。しかもモロ太陽を正面に入れて、人物のシルエットを撮ることも多いです。

そういう厳しい条件を安いレンズで撮るとコントラストが低下したり、解像感がなくなったりしていました。

Loxia 2.8/21は逆光耐性がとても良いレンズで、厳しい逆光下でもコントラストが保たれます。

よくレンズのレビューで「逆光耐性はまずまず」なんていう記事を見かけますが、逆光耐性を系統立てて検証しているレビューサイトは皆無。そのほとんどが、たった2、3枚のサンプルだけで適当なことを言ってるだけのように感じます。

なのでぼくはそうした提灯記事はアテにせず、信頼のあるサイトのレビューのみを信じることにしました。

1つは最初に挙げた海外のレビューサイト。もう1つはプロ写真家のレビュー記事でした。

どちらも風景写真でしたが、写真を見てすぐにこのレンズの逆光時の描写がいかに優れているかが一発で理解できました。

やはり上手い人が撮る写真は違うんですよ。

逆光の写真もただテストのための逆光じゃないんです。見るとわかりますが、「あ~いい光、この逆光シーンは撮りたくなるよな~」と共感できるんです。

だからこそ説得力があるし、また自分が撮ったときのイメージが沸くんですよね。

なので買う前から確信がありました。このLoxia 2.8/21があれば、自分の写真がもう1ランク上へ行けることへの確信が。

18万もするレンズですから、確信がないと買えません。

3.美しい光芒(Sunstar)

Loxia 2.8/21は「逆光でも使える」じゃなくて、「逆光でこそ使いたい」レンズなんですよね。

それがよくわかるのが、太陽を撮ったときの美しい光芒です。

10枚羽根による10本の光芒がはっきりと出てくれます。

これはF=8.0で撮った写真。あまり絞り込まなくても、光芒が出てくれます。

ややフレアが見られますが、醜いフレアやゴーストはナシ。コントラストを保ったままでしっかりとした画を出してきます。

逆光好きにはたまらないレンズです。

ちなみにほぼ同じ場所から、安い28mmのレンズで撮ったのが次の写真。

F=13.0です。

光芒は出ますが、同時にゴーストやフレアも派手に出ています。細い光の筋は歩道や右のビルにまで伸びて邪魔してますし、太陽のまわりは格子状の斑点(いわゆるサッポロポテト)が確認できます。

比較するとよくわかりますね。

安いレンズで撮るとまるで写真にならないような厳しい逆光でしたが、Loxiaは全く苦にしません。

4.APS-C機で運用

フルサイズ用のLoxia 2.8/21をぼくはAPS-C機に着けて使ってます。

フルサイズでも隅まで解像するというこのレンズでなんという贅沢。このレンズをフルで活かすなら断然α7シリーズで撮るべきでしょう。

でもぼくは中古で買ったNEX-7にLoxia 2.8/21を着けています。

レンズは18万
カメラは中古で2.5万・・w

なんということを・・ちょっと怒られそうな組み合わせです。

しかしLoxia 2.8/21のコンパクトさ軽さを活かすなら、APS-Cもアリなんじゃないかと思っています。

APS-Cなら換算で31.5mmの画角になります。

28mmよりも狭いが35mmよりは広角。

ぼくのフィールドはストリートフォトですが、街でのスナップに31.5mmという画角はちょうどいいです。

カメラとレンズ合わせても重さは685g
ボディ291g、レンズ394g

これなら片手でカメラを持ちながら街を移動できます。いつでもシャッターを切れます。

同じEマウントの広角でBatis 18mmも一瞬考えましたが、コンパクトさを活かすならLoxia一択と言っていいでしょう。

こんなふうにAPS-C機でLoxia 2.8/21を使用している人はなかなかいないと思いますが、もしAPS-Cでの運用を考えている人がいたら「お、ここにも仲間がいた」と思ってください。

今はAPS-Cで運用してますが、将来フルサイズ機を買うことがあれば、Loxiaは本来の21mm超広角として活躍してくれるでしょう。

Loxiaの21mmと35mm、2本そろえるのは予算的にキツいので、Loxia21mm1本をAPS-Cとフルサイズで併用するというプランもありかもしれませんね。

5.MF(マニュアルフォーカス)

言い忘れてましたが、このレンズはMF(マニュアルフォーカス)です。

まあ広角レンズですから、基本的にはパンフォーカス。ピント合わせがシビアになる状況は少ないので特に問題はありません。

それにSonyには、ピントが合ってる部分を赤や黄色でわかりやすく表示してくれるアシスト機能がありますから、いざというときも安心です。

むしろMFだからこそ、この軽さ、この写りが実現できたとプラスに考えるべきです。

昼間の屋外ならF=5.6~8.0まで絞って距離2.0m~無限遠の間に設定しておけばピントは大体OKです。

これでピント合わせから解放されて、構図とタイミングに集中できます。

ボケがどうたら・・とか言うヤツには正直買ってほしくないレンズです。

とにかく解像力は素晴らしいです。

歪み(distortion)も少ないので、建物などの直線を撮るのにも良いです。

モノクロ写真との相性も良いです。

やはりこのレンズは【光と影】を撮るのにベストだと思いました。

あなたも手にしたら、わかるはずです。

⇒ 楽天マップカメラ カールツァイス Loxia 21mm F2.8(ソニーE用)

追記

レンズにだいぶ慣れてきて、作例も溜まってきました。

とにかく見てもらえればわかりますが、素晴らしいレンズです。

◆ボケ


f=3.5 ss=1/125 ISO=800

f=4.5 ss=1/200 ISO=200

◆光条

f=8.0 ss=1/250 ISO=100

f=6.3 ss=1/640 ISO=100

◆モノクロ


f=5.6 ss=1/250 ISO=100


f=5.6 ss=1/250 ISO=100

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