ぼく自身もたまに経験するのですが、写真を撮って1回目のセレクトのときは「うーん、これはイマイチだな・・」とボツにした写真が2回目以降に評価が一変するときがあります。
特にモノクロ写真は、露出(明るさ)とコントラストでかなり変わります。
例えば、この写真。
もっと暗くしてみると、下のように変わります。
思いっきり暗くしたことで、写真の雰囲気がかなり変わりました。
斜めの光が強調されてましたし、道を走っている人の影も強調されました。
まるでその影に追われて走ってるかような雰囲気が少し出せたんじゃないかな~と思います。
暗くしたことで回りの景色が黒く潰れ気味になっていますが、それも被写体へ目が行きやすくなるので好都合です。
似たような例をもう1つ見てみましょう。
普通の街角スナップ写真です。
これも思いっきり露出を下げてみると下のようになります。
背景の看板に、人物がシルエットっぽく写っており、これがこの写真のテーマであることが明確になりました。
暗くて自転車に乗ってることがわかりにくいぐらいですが、逆にそのせいで、人物のシルエットがおもしろい形として浮かび上がっています。
最初の明るい写真は、どうしようもないダメ写真なのに、このように露出を大きく下げることで、だいぶ良くなったな~という例です。
ポイントは
1.露出をアンダーにして思いっきり暗くしてみる。
2.コントラクトを上げて、明暗差を強調してみる。
この2つです。
まあ本当に良い写真はこんな小細工をせずとも、最初から良いのですが、ぼくの場合まだまだ未熟なのでRAW現像に助けられている写真も多いです。
でも多くの人が言うように、写真って撮って終わりじゃないですからね。撮った後の編集も含めての「写真」なわけですから、何も恥ずかしいことはありません。
最後の写真も同様です。
コントラストを強くしすぎるのはあまり好きではないですが、ある程度のメリハリがないと、全体的に薄っすら平坦で眠たい写真になりがちなのがモノクロの難しいところです。
そんなときは、嫌味にならない程度にコントラストをつけて差し込む光を強調してみてもいいでしょう。
人によってはもっとハイコントラストが好きだと言うかもしれませんが、ぼく的にはこれがギリギリです。
以上、1回ボツにした写真も露出とコントラストで救出できることもあるよって話でした。
モノクロ写真のRAW現像については、ぼくもまだまだ試行錯誤中で、そのせいかなんとなく締りのない記事になってしまいました。
RAW現像は、自分の撮りたい写真に近づくことがとても楽しいので、ぜひ皆さんもぜひ挑戦してみてください。