ThinkPad 25がいよいよい発売されましたね。
ファン感涙の7列キーボード。
もうこれだけで他は見ずに購入ポチボタンを押した人もいるんじゃないでしょうか。
でもちょっと冷静になって、スペックを見ていきましょう。
OS: Windows 10 Pro
CPU: Core i7-7500U
メモリ: 16GB
SSD: 512GB PCIe
ディスプレイ: 14型 FHD(1920×1080)、タッチ対応
グラフィックス: NVIDIA GeForce 940MX
サイズ、重さ: 約 336.6×232.5×19.95mm、1.69kg
USBポート: USB3.1 typeC x1、USB3.0 typeA x3
拡張性: HDMI、SDカード、LANポート、ヘッドホンジャック、ドッキングコネクター
バッテリー持続時間: 6.5時間 (JEITA2.0)
これで価格は193,860円
けっこう高いです。
結論から言うと、ぼくは購入を見送ることにしました。
【理由1】ぼくにはオーバースペック
Core i7、SSD512GBぐらいはまあいいです。ただメモリは16GBも使わないし、グラフィックスのGeForce 940MXもいらないかな~という感じ。
いや、ここまでされるとゲームとかしたくなりますが、940MXがいかにも中途半端で、ちょっと本格的な3Dゲームとかになると厳しいですよね。ましてやVRとかは絶対無理ですからね~
記念モデルとは言え、やはり使い倒してこそのThinkPad。そう考えたときにThinkPad 25のモデルはぼくにはちょっとハイスペック過ぎで、持て余してしまうことが確実です。
ちょっともったいないな~というのが理由の1つです。
【理由2】タッチ対応だと? 1.69kgだと?
ディスプレイはタッチパネルになっていますが、これは一体どこのどいつが考えたんでしょうかね?
基本、こういうのを買うのはガチなThinkPadファン、つまりトラックポイント中毒者なんですから、ディスプレイのタッチ対応なんて不要に決まってるじゃないですか。
それがなんですか?「マルチタッチ対応(10点)・・」とかって。このThinkPad 25に限ってはそんな言葉は聞きたくなかったです。
別にYogaスタイルの2-in-1でもないのに、タッチ機能を付けて重量は1.69kgです。重さだけはしっかり「伝統」を引き継いじゃいました。
14型で1.69kgというのはさすがにモバイルノートというには厳しいラインでしょう。もしタッチパネルじゃなかったら、もっと軽くなっていた・・ってことはないでしょうね?それだと最悪なんですけど。
タッチ非対応で1.5kg
タッチ対応で1.7kg
じゃあ断然1.5kgがいいですからね。
でもこれは憶測なのでなんとも言えないところです。
CEATECの会場(幕張メッセ)でレノボの担当者に、タッチパネルについて突っ込んでみたのですが、答えは「中身は現代のPCにしたから」という主張でした。
現代のPCでもタッチ非対応はいくらでもあるわけで、あまり納得できる回答ではありませんでしたが、まあ結局のところ、「ThinkPadユーザーはうるさい」ってことなんでしょう。
あれを足せば、こっちがブーブー言うし、逆に足さなければ足さないで、別のグループがブーブー言う。
全員が納得するモデルは到底無理な話です。
【理由3】バッテリ駆動6.5時間って・・
中身を現代仕様にしたと言い張るなら、バッテリー性能はもっと頑張ってほしかったです。
2017年発売のThinkpad T470sは約11時間もちます。ThinkPad 25の6.5時間って、何が原因でそんなに短いんでしょうかね?
もしThinkPad 25でwifi環境下で動画を観たとしたら、2時間の映画1本でもう充電しないとなと思うくらいでしょう。
【理由4】7列キーボードは我が家でまだ現役
実は、我が家ではまだThinkPad X220がまだサブノートとしてがんばってくれてます。
なのでそこまで「7列キーボード、欲しい!」ってならないんですよね。
それなら、もっと欲しい人に買ってもらった方がいいんじゃないかと。コレクターの人とかもいるはずですからね。
限定1000台しかないので、1人ライバルが減ったと思って喜んでください。
◆CEATECで展示機を見てきた
10月6日にCEATECのレノボブースで展示されていた実機を見てきましたが、残念ながらケースに入った状態で、直接はさわれませんでした。
下の写真はバックライトキーボードを確認するときにレノボ担当者がちょっとだけさわってるところ。
キーボードはT420やX220を想定しておけばいいでしょう。
つまりキーストロークは2.4mmくらい。
今のX1 Carbonが1.8mmですから、打鍵感はかなり違うはずです。
この深さを実現しようとすれば、筐体は薄くできないし、重さもそこそこ重くなります。
それがこのThinkPad 25というわけです。
果たしてこのモデルが本当に我々が待ち望んだ形なのか?ちょっと考えてしまいますね。
「ほら、おまいらの言う通り作ったぞ、これで満足だろ?」
「もう今後は二度と7列キーボードとか言うなよ」
そんなふうに言われた気がしました。
もっとも、コレクターズアイテムとして買う人なら、迷いはないはずです。
1000台限定らしいので、もう早めにポチっちゃってください。
正真正銘これが最後の7列キーボードですから。
「ブーブー言ってたやつがいたけど、マジで買ってよかったぞ!」と、買わなかったぼくが後悔するような素晴らしい報告をお待ちしています。
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