2021年9月17日発売予定のソニーのミラーレスカメラZV-E10。
すでに予約を受け付けています。
- センサーサイズ APS-C
- バッテリー込で343g、NEX-7やα6000と同等の軽さ
- ファインダーなし
- 背面液晶はバリアングル
- ボディのみの価格は7.1万円(税込、送料込)
という特徴があります。
VLOGCAMという名前のとおり、VLOG用(Youtuber用)カメラということで動画撮影に力を入れた設計になっていますが、スナップ写真用、ストリート写真用にも良さそうだなと感じました。
SonyのNEX-7やα6000といった機種を愛用してきた人なら、「ようやく出たか!」と感じるかもしれません。
α6100、6400、6500、6600とαシリーズはいくつか種類がありますが、軽さと安さでは今回のZV-E10が一番良いです。
重量は343g
重量はバッテリー込で343g、バッテリーなしだと299gという軽さです。
ZV-E10 | 343g |
NEX-7 | 350g |
α6000 | 344g |
α6100 | 396g |
α6400 | 403g |
α6500 | 453g |
ちょうどNEX-7やα6000と同等の軽さ。
NEX-7やα6000は2012~2014年に発売されたSonyのミラーレス機。この時代の軽いAPS-C機が好きなんだというファンは多いと思います。そうした昔からのSonyファンからすると、ZV-E10は待ちに待った軽量スナップ機と言えます。
α6100は50g重い396g、α6400も403gとなっています。ぼくが手に持った感じだとこの50gの差はけっこうあるかなと感じました。
シャッターを切るときだけカメラを構える人ならそんなに差は感じないと思いますが、ストリートスナップではカメラを構える時間が長かかったり、カメラを手に持ったまま移動するとか、とにかく10gでも軽い方がいいという場面が多いのです。
なので、343gのZV-E10が出たことはすごくうれしいニュースです。ボディが軽いと、ちょっと重めのレンズを着けても全体の重さがスナップ用としてギリ収まるというのも良い点です。
APS-C機ですが、フルサイズ用のレンズ(Sony-Eマウントなら)も使えます。
グリップは浅め
グリップもスナップ派には重要なポイント。
グリップが深くしっかりしていれば、指全体でカメラを支えることができるのでそんなに疲れませんが、グリップが浅いと指の先だけでカメラを支えることになり、その分余計に力が必要です。
ZV-E10のグリップは浅め。
Sony α6500に比べるとよくわかります。
α6000や6100、6400も浅めです。NEX-7も浅めで、α6500と6600が深めです。
ボディの重量があるタイプは深めになっています。
ZV-E10は343gで浅めなので、ホールド感は「普通~まずまず」といったところでしょうか。
ファインダーなし
ZV-E10にファインダーは付いていません。
ここが人によって「あり/なし」を決める大きなポイントかと思います。
ぼくは普段からファインダーを使わない人なので全く問題ないのですが、ファインダーをのぞいてシャッターを切りたいという人にはこの条件で「はい消えた」ってことになるかもしれません。
ファインダー付きが絶対条件なら、α6100や6400ということになります。
そうなると上で述べたように重量が50gアップしますし、価格もアップします。
余談ですが、ストリートで撮る場合、ファインダーをのぞくとカメラを目の高さまで持ち上げて構えることになるのでかなり目立ちます。そうではなく、カメラはお腹や胸あたりで留めて、背面液晶を見ながら撮影する方が撮りやすいと思うので、もし試したことない人は一度試してみてください。
背面液晶だけでもしっかり構図は作れますし、被写体に寄りたい場合はその方がやりやすいです。
背面液晶はバリアングルになっているので、地面すれすれに持って縦構図で撮るといった撮り方が楽になりました。この辺もストリート写真ではよく使う構図なのでけっこう重要です。
α6000~6600までは全部チルト式だったので、縦構図のローアングルだと態勢が厳しくて撮りづらかったのですが、それが改善されたのは良い点です。
その他の特徴
◆USB-Cポート
USB-Cケーブルでパソコンに接続できます(転送速度は5Gbps)。
またこのUSBポートでモバイルバッテリから充電することも可能です。
◆サイレントシャッター
サイレントシャッター付きです。
ストリートで撮る際にシャッター音があると、変な誤解を受けることがあるのでサイレントシャッターがあると便利です。
価格比較
ZV-E10 | 343g | 7.1万 |
α6100 | 396g | 8.8万 |
α6400 | 403g | 10.8万 |
Amazonの販売価格はボディのみで7.1万円(税込、送料込)
SonyのAPS-C機では格段の安さです。
ストリートで撮る分にはこれで十分じゃないかなと思います。
AF性能もα6100や6400と同じですし、性能不足で困るってことはなさそうです。
むしろSonyは機能てんこ盛りしすぎな傾向があったので、これぐらいシンプルなやつを待ってたという人は多いでしょう。
まとめ
- 良い: 343gの軽さ
- 微妙: グリップは浅め
- 良い悪い分かれる: ファインダーなし
- 良い: バリアングル
- 良い: USB-Cポート
- 良い: 安さ
ストリート写真メインのぼくからするとかなり欲しいカメラです。
9月17日発売予定ですでに予約開始しています。