LenovoからYoga 900Sが発売されましたが、これが999gという軽さにそこそこのスペックを積んでいるマシンなのでなかなか良さそうです。
ただすでに似ているYoga 900という機種もあります。900と900S、「S」が付いてる方が今回発売された機種ですが、一体どう違うのか、比較しながらレビューを書いてみたいと思います。
まずは下の比較表を見てください。
表にしてみるとCPUやSSDなど主要な項目においても違いがあることがよくわかります。
CPUはYoga900がCore i5、i7なのに対し、Yoga900SはCore mシリーズ。Core m5、m7は大体Core i3相当の性能です。なのでネットや動画鑑賞なら900Sでもまず問題はないですし、両者の差はあまり感じられないだろうと思います。
ただ負荷のかかる作業、動画編集や3Dゲームなどでは差を感じてしまうかもしれませんので、もしそういった用途を考えてる場合はYoga 900の方がいいでしょう。
項目別にどちらが勝っているかを書き出すと、
CPU: 900
メモリ: 引き分け
SSD: 900S
グラフィックス: 900
ディスプレイ 900
重さ: 900S
バッテリー: 900S
というように3勝3敗1分で両者互角です。
価格もどちらも17万円台でいい勝負です。(MS Office付きです)
Yoga 900Sはやはり軽さが魅力ですね。Yoga 900が1.29kg、これも半年前の基準で言えば胸を張れるレベルでしたが直近の軽量化の波の中では少し霞んでしまいます。
両者の差は300g・・といってもどの程度か実感がわかないと思いますが、だいたい卵5~6個分の重さですから、けっこう差は大きいです。元々の重さが1.29kg。その23%の差があるわけですからね。
さらにYoga 900SはSSDがPCIe接続でより高速になっています。CPUでは少し劣っていたのにSSDは逆に性能アップしているのです。ちょっと違和感があるかもしれませんが、最近の傾向としてCPU性能よりSSD性能を重視する傾向を知っていればそんなに不自然なことではありません。
さらにYoga 900Sはバッテリー性能がかなりアップしました。14.1時間の持続時間は数あるモバイルPCの中でもトップクラスです。
こうしてみてくると、Yoga 900SはモバイルPCとして
1.軽さ
2.バッテリー性能
この押さえるべき2つのポイントをきっちり押さえた一台だと言えます。
モバイル性はそこそこでもいいから、ディスプレイの美しさ、見やすさを追求したい人は高解像度のQHD液晶を搭載したYoga 900がいいでしょう。
◆追記
家電量販店に置いてあるYoga 900Sを見てきました。
実物を見ると、その薄さに驚きます。
もうこれ以上薄くするのは物理的に無理なんじゃないかと思うくらいです。
カラーのシャンパンゴールドはこんな色合いです(照明で少し違う色に見える可能性があります)
持ち運びやすさか、ディスプレイか。
ここが900Sか、900かを決めるポイントだと思います。
MS Officeがついて17万円台。オフィスがざっと2.5万することを考えれば、十分コスパの良いPCだと言えます。
例えばMicrosoft Surface Pro4のCore i5モデルが19万円台。
先日紹介したHPのSpectre 13-v006TUがオフィスなしで15万円台。
単純に性能と価格の割合で言えば、LenovoのYogaシリーズも十分”あり”でしょう。