LenovoのThinkPad E15 Gen 4(AMD)は2022年4月発売の据え置き用ノート。
- CPUはAMD RyzenのZen3
- 画面のアスペクト比は16:9のまま
- WebカメラはフルHD(1080p)
という特徴があります。
性能はミドルスペックで価格も抑え気味のThinkPad。毎回人気となりますが、正直ぼくの評価はあまり高くありません。ThinkPad E15だけではなくE14(14インチ)も同様です。
その理由の1つは
・USBポートが少ない
・SDカードスロットなし
といったポート類の問題です。
キーボードとトラックポイント(赤ポチ)は確かに使いやすいですが、それ以外の点はIdeaPadやThinkBookに負けている部分が多いです。
まずはスペックから見てきましょう。
◆スペック概要
OS: Windows 11 Home
CPU: ADM Ryzen 3 5425U、Ryzen 5 5625U、Ryzen 7 5825U
メモリ: 8GB、最大40GB
SSD: 256GB、512GB
ディスプレイ: 15.6インチ FHD(1920×1080)、IPS、非光沢
Webカメラ: FHD (1080p)
生体認証オプション: 顔認証対応、指紋認証対応
USBポート: USB-C x1、USB3.1 x1、USB2.0 x1
インターフェイス: HDMI、有線LAN(RJ-45)、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
重量: 1.78kg
Ryzen 3 5425UやRyzen 5 5625UといったAMDのZen3アーキテクチャを搭載しているので性能に関しては文句なしです。
Zen3ではこれまでRyzenが苦手としてきた普段使い(アプリ起動、Webブラウジング)の快適性が改善されています。詳細なベンチマークスコアはまだ出ていませんが、Ryzen 3 5425U ≒ Ryzen 3 5400U、Ryzen 5 5625U ≒ Ryzen 5 5600Uとざっくり考えておけば問題ないでしょう。
4月15日時点ではRyzen 3モデルが8.4万とちょっと高めです。もっと安くなるはずなのでしばらくは様子見が良いでしょう。
ThinkPad Eシリーズは
・カスタマイズが自由できるモデル
・構成が決められたモデル(固定構成モデル)
の2種類があります。
しばらく経てば固定構成モデルがメインとなり価格も下がるはずです。
◆ディスプレイ
ディスプレイは
・15.6インチ FHD (1920×1080)
・アスペクト比は16:9
・非光沢
・IPS(広視野角)
・輝度 300nit
という仕様です。
色域は
・sRGBカバー率 63%
・sRGBカバー率 100%
の2種類が選べるようになっていますが、今後固定構成モデルがメインとなったときにはsRGB63%の方が搭載されると予想されます。
可能性は低いですが、上で挙げたのとは別に、輝度250nit、TNパネル(狭い視野角)の液晶が搭載されることもあるかもしれません。
IPS sRGB 100% : 理想
IPS sRGB 63% : 普通
TN sRGB 63% : 避けたい
この価格帯のPCで最も差が出るのがディスプレイ。ディスプレイの仕様は注意が必要です。
これとは別に、アスペクト比が16:9のままだったのは残念な点。
できればデザインを一新して、主流の16:10に変更してほしかったところです。
◆インターフェイス
USB typeCが1つとUSB3.2 typeAが1つ、そしてUSB2.0の計3つ設置されています。
USB-Cは電源ポートにもなっているので、電源につなげて使う場合は埋まっています。となると残りは2つ。しかも1つは転送速度の遅いUSB2.0です。
あと有線LANポートを付ける厚みがあるのに、それより薄いSDカードスロットは付いていません。これも付けようと思えば付けられるはず。明らかにコストカットしているのが残念な点です。
同じLenovoでもThinkBookやIdeaPadよりも劣っています。
◆まとめ
- 性能は良い(普段使いがさらに快適に)
- ディスプレイの仕様はよく見てから
- 16:10になるかと思ったけど16:9のまま
- USBポートが少ない、SDカードスロットもない
ThinkPadのキーボードとトラックポイントが好きな人におすすめです。
⇒ Lenovoストア ThinkPad E15 Gen 4 (AMD)
それ以外の人は、IdeaPad 500番台やThinkBook、もしくはDELLのInspironの方が良いと思います。