リコーのGR Digital IVは飽きが来ないカメラだと思います。
特に良い点は以下の3つです。
1.軽い、小さい(ジーパンの後ろポケットに入る)
2.接写は1cmから。近くものが撮れる
3.マニュアル撮影の速写が最強レベル
今回はその中で「3」の速写について話してみたいと思います。
GR Digital IVはAF(オートフォーカス)でも速いのですが、それよりもMF(マニュアルフォーカス)で撮る方が格段に速いです。
例えばぼくの撮り方はこんな感じ。
・ISOは80で
・F5.6~8.0くらいまで絞り、被写体深度を深くとる
・F値に応じたシャッタースピードを設定しておく
・ピント距離は2m~3m
・カメラは構えずに、起動した状態でただ普通に持って歩く
・撮りたいと思ったときにサッと構えてシャッターボタンを押す
「あっいいな」と思ってからシャッターを切るまで1、2秒くらいでしょうか。実際に撮影動作に入ってからだと1秒もかかりません。
これホントです。サッとカメラを持ち上げ、シャッターを切る。まさに早撃ちガンマンの気分です(笑)
オートフォーカスだとこうはいかないですね。ピントを合わせるのにどうしても1秒くらいはかかってしまいます。
※AFのスピードは厳密にはもっと速いですが、ピントが合ったのを確認する時間も込みでそれぐらい
この撮り方はGR Digital IVの軽さとコンパクトさがなせる技で、重い一眼レフとかだとこうはいかないでしょう。
F=8.0で距離を2~3mに合わせておけば、だいたい1m~無限遠までピントが合った状態なので、どんなシーンでもピントを気にせず、驚くほどの速さで写真を撮ることができます。
1つだけ注意として、これは天気のいい屋外の仕様で、室内や夜の撮影だとまた話が変わってきます。
F値に応じたシャッタースピードを設定しておくってどういうこと?と思うカメラ初心者の人に言っておくと、晴れた屋外で絞りがF=8.0、ISO=100の場合、シャッタースピードはだいたい1/250くらいが適正露出です。暗く撮りたい場合はこれより速く、明るく撮りたい場合はこれより遅くしてください。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとだいたいの露出がわかってきます。
車もATよりもマニュアルが速い。
それと同じだと思ってくださいw
とにかくGR Digital IVの速写はすごいです。
子供の運動会とかずっとカメラを構えておけるような状況であれば、ふつうにオートフォーカスでも十分間に合います。でも街並みをスナップしたいという場合は、ずっとカメラを構えておくことは難しいですよね。このご時世、不審者扱いされることだってあり得ます。
そこでGR Digital IVのマニュアルフォーカスの出番なわけです。さっとカメラを構えてシャッターを切る。あっという間に撮影完了です。またテキトーに撮ってもそこそこいい写真が撮れるのがGR Digital IVの良さです。RAWで撮って後から編集も可能です。
アマゾンでも中古、新品ともになかなか値が下がらないのは、ぼくみたいにGRDに惚れこんでいる人が多いってことでしょう。