理系って書いておいてなんですが、実は文系でも理系でもキーボードがしっかりしたノートパソコンを選んでおいた方がいいぞ~って話です。
ぼくにも経験があるからわかりますが、学生時代にパソコン買ってもどうせゲームとか動画を観たり、ネットをするぐらいだと思います。それでも一応学生ですから、レポートを書くことやプログラミングをすることだってあります。
そんなときにキーボードがショボいと本当にストレスです。具体的に何がダメかというと、
1.長時間キーを打つと手が痛くなる
2.キーボード全体がたわんでその振動が不快
3.キーを打ってる感がない
主にこの3つです。
これらはタイプミスや作業効率の低下を招きます。特に最近の超薄型ノートパソコンを買うときは注意しましょう。見た目はかっこいいですが、ペラペラのキーボードはあなたにストレスを与える要因になり、最悪それが原因で大学の単位を落とす羽目になることもあり得るのです。
ここで言う超薄型とは厚さが10mmくらいで、ちょっと前のiPhoneと同じくらいの厚みしかないようなパソコンのことを指します。間違ってもカッコ良さだけに目を奪われてそのようなノートパソコンを買わないように注意してください。
◆キーストロークと打鍵感
超薄型ノートパソコンには、十分なキーストロークがないことが多いです。キーストロークとは、キートラベルとも言い、キーが沈み込む深さのことです。一般的なデスクトップ用のキーストロークは3.0mm程度の深さがあります。これに対し、ノートパソコンの標準は1.5~1.8㎜程度の深さしかありません。さらに超薄型ノートともなると1.2mm前後のキーストロークしかないものもあります。
この差がいかに大きいか。体感したことがある人ならわかるでしょう。
キーストロークが浅いキーボードを叩くと、床を指で叩いているような感触があります。これを底打ち感と言いますが、底打ち感があるキーボードは長時間叩いていると指が痛くなってきます。
一方、キーを叩くとまるでスポンジを叩いているかのように、全く反発力のないキーボードもあります。指が痛くならないのはいいのですが、これではさすがにキーボードが打ちづらくてしょうがありません。何よりスポンジを叩くのはあまり心地よいものではありません。
つまり、床とスポンジのちょうど中間のようなキーボードがベストなのです。
長時間使用しても指が痛くならないくらいキーストロークが深めのキーボードで、しかもキーを叩いたときの反発力が人間工学的にちゃんと計算されているキーボードです。
もし気になるパソコンがあれば、そのパソコン名+打鍵感とかで検索してみることをおすすめします。またできるなら、家電量販店に行き、実際にそのパソコンにさわって確かめた方が良いでしょう。
大きな声では言えないですが、最近CMをしてるあのかっこいいパソコンも実際にキーボードをさわるとガッカリします。
◆キーストロークが深いノートパソコンは?
と聞かれたら、ThinkPad(レノボ)かレッツノート(パナソニック)でしょう。
どちらも機種によりますがThinkPadが1.8mm、レッツノートは2.0mmのキーストロークを有しています。
この2つはビジネス用としても有名です。記者会見とかで記者が打ってるのが大体レッツノートです。
会見者がしゃべると同時にものすごい速さでキーを叩く音が聞こえてきますがあの軽やかで独特の打鍵音は聞く人が聞けばすぐにレッツノートだとわかります。
ThinkPadは職人受けする質実剛健なデザインのパソコンで、サーバー管理者やプログラマに多いという印象があります。
またNASAの宇宙ステーションで使われているのもThinkPadです。
この2つがプロフェッショナルな道具として絶大な支持を集める理由は、質の良いキーボード、まさしくこの一点に尽きると言っても過言ではありません。
レッツノートは2016年モデルで大体厚さが18~25mm
ThinkPadも2016年に発売されたモデルだと16~20mmあります。
これでもひと昔前に比べると十分、薄いと言えます。これ以上薄いノートパソコンは何度言ってるとおり、キーボードの質を疑った方がいいでしょう。
◆楽々持ち運べる重さ
ThinkPadやレッツノートは十分持ち運びできる軽さなので毎日大学に持っていけます。
まず2kgがあの大きいペットボトルの重さということを認識しておきましょう。あれよりは軽くないと持ち運びはキツいです。機種の多いThinkPadは1.8kgのものとかもありますが、モバイルタイプだと大体1.2~1.4kg、レッツノートはもっと軽く0.9kg~1.4kgという重量です。
しかも軽いだけじゃなく頑丈です。どちらも厳しい振動衝撃テストをクリアしたパソコンなのでそのままカバンに入れて持ち運んでもまず故障したりしません。
◆ThinkPadかレッツノートか?
結論から言うと、レッツノートはかなり高額で20万円以上しますので、ThinkPadの方がおすすめです。
2018年現在、ThinkPadの最新モデルは
ThinkPad X280 12.5型 1.13kg
ThinkPad X1 Carbon 14型 1.13kg
の2つが代表的です。
ThinkPad以外では富士通のLIFEBOOK WU2/B3もなかなか良い出来です。
LIFEBOOK WU2/B 13.3型 0.916 kg
ThinkPadよりもさらに軽量で1.0kg未満。キーストロークは1.5mmあり、まずまずの打ち心地です。
こちらのレビュー記事を参考にしてみてください。