最近はよくこういう感じのストリートフォトを撮っていますが、1つのコツとしてカメラを連写モードにしておくというのがおすすめです。
連写モードといっても1回で何枚も撮るのではなく、1回で2枚を撮るようにしています。
それはなぜか?
それは道行く人の足。
理想的な足の角度になる瞬間は、とても一瞬なので1ショットで決めようとするとどうしてもミスが増えてしまうんです。
連写モードで2枚撮っておいて、後からいいやつを選ぶというスタイルにしてみたところミスが激減。
また、同じ構図の2枚を比べることで、道行く人の足の角度が写真の出来を大きく左右することを痛感しました。
足の角度以外にも、人物をベストなポジションに配置するためにも連写モードはとても役立ちます。
以前までは連写でストリートフォトを撮るなんて邪道だと思っていましたが、実際にやってみると理にかなった方法だと思います。
それだけ、決定的な瞬間というのは短いのです。
連写速度はカメラの仕様によります。
ぼくが使ってるSony NEX-7は通常の連続撮影と速度優先の連続撮影、2種類の連写モードがあります。
通常の連続撮影は最高約3コマ/秒、速度優先の方は最高約10コマ/秒です。さすがに歩いている人に10コマ/秒の速さは必要ないので通常の連続撮影モードで撮っています。
連続撮影モードに設定しておいて、シャッターを長押し、押してる間だけシャッターを切ってくれます。
次の写真は冒頭の写真の「2枚目」です。
連続撮影で2枚撮った1枚目が冒頭のやつで、2枚目がこれ。
1秒未満ですが、人ってけっこう移動するなあと思いますね。
2枚目は、人物の頭にちょうど光が当たっていますが、後ろの壁の模様や工事用コーンと被ってしまっており、おまけに足の角度もイマイチ。総合的に判断して冒頭の1枚目を採用しました。
1枚目を再掲。
こっちの方が人物もすっきり見えますね。
ストリートフォトでは、
・道行く人の足の角度
・道行く人をどう配置するか?
この2つを意識するだけでだいぶ印象が変わります。
特に「待ち」のスタイルで撮ってる人には、心当たりがあるはずです。
ベストな一瞬を逃さないために積極的に連写モードを利用してみましょう。