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【レンズ】SEL85F18(FE85mm)でとりあえず1000枚撮ってみたので何枚か作例を紹介

SONYのEマウントレンズSEL85F18を購入して2週間。

とりあえず1000枚くらい撮影してみたので、その中から何枚か作例と紹介したいと思います。

SEL85F18をぼくはSONY NEX-7につけて使っています。

NEX-7はAPS-Cなので、フルサイズ換算で127.5mmの画角になります。

同じAPS-C機のα6000、6300、6500などを持ってる人は参考になるかと思います。

なお、ぼくはこのレンズをポートレートには使用していません。ポートレートに使用したい人は、他のサイトにいくらでも作例が載っていますのでそちらを参考にしてください。

逆に、「このレンズでスナップとか撮りたいのに、ポートレートばっかりで参考にならないよ~」と困ってる人向けの記事となっています。

SEL85F18は重量371g
比較的軽いレンズとして好評です。

NEX-7に装着すると、こんな感じ。

NEX-7が350gあるので合計721g、これはα6000と同じくらいの重さです。

NEXのホールド感が良いので片手で持っても重くはありません。

ただ、散歩しながらこの状態で1時間くらい過ごすと、さすがに手首に負担がきます。

花とか植物とか

道端の花とかを撮るのには良いレンズだと思います。

ISO=100、f=4.0、ss=1/200

拡大表示したときの解像感にはビックリです。

花の中心部の構造まではっきりわかりますし、後で虫もいたんだとわかります。撮るときはか1mくらい離れて撮ってるので、全く気づきません。

このレンズの最短撮影距離は0.8m
あまり寄れません。

なので、小さな花を画面いっぱいに大きく写そうとすると難しいです。

花や小物をメインに撮りたいならマクロレンズがいいでしょう。EマウントならSEL50M28やSEL90M28Gがあります。

こちらは雨あがりのモミジ

ISO=800、f=4.0、ss=1/200

コントラストはしっかり。

ボケもきれいです。

ボケについて

ぼくはそこまで気にしないのですが、f=1.8だと口径食が出ます。


ISO=1600、f=1.8、ss=1/80


ISO=200、f=1.8、ss=1/250

f=2.8まで絞れば、きれいな玉ボケです。


ISO=400、f=2.8、ss=1/200

画角について

換算128mmというと、フルサイズの135mmレンズに近い感覚です。

「物を切り取る」性質がかなり強くなるので、普段風景をメインに撮ってる人は、画角の狭さに戸惑うかもしれません。

ぼくがこのレンズを買うときに一番悩んだのは、換算128mmのレンズをどこまで使いこなせるか?という点でした。ぼくは普段、ストリートフォトをメインで撮っていて広角28mmと中望遠75mmの単焦点レンズを所有しています。

75mmで撮っていて、あ、これならもっと望遠があっても使えそうだなと思い、思い切ってSEL85F18を購入しました。

しかし、最初はなかなか構図が決まらなくて苦戦しました。


ISO=400、f=2.5、ss=1/200

これは銀座の歩行者天国で2、3m先の傘をねらったもの。

自分のイメージではもっと銀座の街並みが奥行きとして写ってくる感じだったのですが、画角が狭く、やや窮屈な印象があります。

もっと被写体と距離をとりたいところですが、そうすると今度はその間にまた別の人が入ってきます。

・被写体と十分な距離をとれる
・被写体と自分の間に邪魔が入らない

という条件は、人通りの多い街では意外と難しいです。

特にAPS-C機だと128mmになるのでその傾向が強いです。ぼくがそうであったように、「ただアップで撮りました」的な写真を量産してしまうことでしょう。

100mm以上のレンズレビューをネット上で調べてみたら、ぼくが言ってることがわかるはずです。

相当カメラ歴が長い人が撮っても似たような感じ、つまんない作例が多いです。

あれはやはりそのレンズに合ったロケーション作りがいかに難しいかを物語っていると思います。

ストリートスナップに使えるか?

換算128mmでのストリートスナップは、上で述べた条件以外にも難しい点があります。

まず距離(ピント)を合わせるのが大変です。SEL85F18のAF性能はまずまず速い方ですが、ボディのNEX-7がコントラスト検出方式なのでそれがボトルネックとなって、十分に性能を発揮できていません。

特に夜の街で道行く人を撮ると、けっこうピントを外してしまうことが多かったです。

ぼくは、カメラをDMFに設定してMFでピントの微調整も行えるようにして対応しました。

SEL85F18のフォーカスリングはとてもスムースなので、さっとフォーカスリングを回すだけで、すぐにピントの山を見つけることができます。ちなみにピントはピーキング機能を使っています。

また何度も同じ構図で撮るなら、AFからMFに切り替え、置きピン状態にして正面を横切る人を素早く撮影することが可能です。


ISO=100、f=2.5、ss=1/200

とにかくピントが合ったときの解像感はすばらしいです。


ISO=800、f=2.2、ss=1/200

最初は戸惑った画角ですが、しばらく撮っていると段々と距離感がつかめてきます。

歩道橋の上から狙った一枚。


ISO=400、f=2.8、ss=1/200

自分が思い描いていたイメージに近いショットになり、満足度は高いです。

ただ今見返すと、車のヘッドライト、逆光になっている部分の描写が少し弱いかなという気もします。

SEL85F18は逆光耐性が弱点という評判は目にしてましたが、実際それはその通りかなという印象です。

しかしSNSにアップするレベルでは、ほとんど気にする必要はないと言えるでしょう。

オリジナルな写真を撮る

100mm以上のレンズでストリートスナップを撮ってる人は少ないです。

難しいですが、それに挑戦して良い写真が撮れれば、みんなと違うオリジナルな一枚になるはずだと思い、がんばってみました。

このレンズで初めて納得できる写真が撮れたのは大雨の夜。


ISO=800、f=2.2、ss=1/200

構図、気象条件、交通条件、そして人通り、すべての条件がハマってくれました。

前ボケをうまく使うことで、面白い写真になったかなと思います。

SEL85F18は防塵防滴に配慮した作りになっているので、雨をあまり気にせず持ち出せるのがいいです。

左手で傘を差しながら、右手にカメラ。片手でシャッターを切れる軽さもこのレンズの魅力です。

◆まとめ

価格.comの満足度は4.74(2017年10月現在)
アマゾンのカスタマーレビューは星5.0の満点(レビュー数が4と少ない)

まだレビュー数は少ないですが、口コミの評価は非常に良いです。

フルサイズ機で使用すれば85mm、APS-C機なら127.5mmとなります。
基本的な性能は文句なしなので、後はこの画角をどう使いこなすかがカギになりそうです。

ぼくが撮ってみた感想としては、この画角は花とか人とか撮るべき被写体を持ってる方がいいかなと思います。ぼくみたいに主たる被写体がなく、街の風景をメイン撮ってる感じだと、構図作りにちょっと苦労するかもしれません。

しかし広角や標準レンズでは撮れない写真が撮れたときの喜びは格別です。

純粋に写りを楽しむもよし。
構図作りに挑戦するもよし。

まず買って損はない1本だと思います。

アマゾンではこの価格。コスパは非常に良いと言えるでしょう。

⇒ [Eマウント]用レンズ SEL85F18(FE 85mm F1.8)

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