インテル第13世代のCore i5-1335Uは10コア12スレッドのCPU。
4月11日時点でPassMarkのベンチマークスコアは
サンプル数 4
シングルスレッド 3484
マルチスレッド 17000
という結果です。
Core i5-1335U | Core i5-1235U | Ryzen 5 7530U | |
コア数スレッド数 | 10コア 12スレッド | 10コア 12スレッド | 6コア 12スレッド |
TDP | 15W | 15W | 15W |
ブースト周波数 | 4.6GHz | 4.4GHz | 4.5GHz |
PassMarkシングル | 3484 | 3306 | 3182 |
PassMarkマルチ | 17000 | 13673 | 16574 |
第12世代のCore i5-1235Uがマルチ13673でした。そこから24%アップと予想以上に高いスコアが出ています。
このスコアでメモリ16GBあれば、画像編集もこなせる性能です。
ただUプロセッサはTDPが低い、つまりパワーがあまりないので、時間のかかる作業では途中で息切れしてしまう可能性があります。その点、1240Pや1340PといったPプロセッサはTDPが28Wとパワーがあるのでクリエイティブワークに向いています。
1335UはPassMarkスコアほど強くないということを覚えておきましょう。
また今後サンプル数が増えるにつれ、スコア変動があるかもしれません。
◆Core i5-1355U + メモリ8GB
Lenovoでは1355U搭載のPCがメモリ8GBと組み合わせて8万円前後で販売されています。
この構成なら、普段使い~ビジネス利用までが守備範囲です。
あとこの価格帯だと、ライバルのAMD Ryzen 5 7530Uも気になるところ。
上のグラフを見てもわかるように、7530Uもほぼ同じくらいの性能です。
そして7530Uの方が少し安いです。
インテルとRyzenの価格差や納期などを考えて選択することをおすすめします。
◆ハイエンド機に搭載されることも
第12世代のCore i5-1235Uは
・Lenovo ThinkPad X1 Carbon (20万)
・HP Dragonfly G3 (20万)
というようにハイエンドのモバイルノートに搭載されることもありました。
UプロセッサはTDPが15W、つまり省電力なので、バッテリー持続時間が長いという長所があります。ビジネス用のモバイルノートにはうってつけのCPUと言えるでしょう。
第13世代のCore i5-1335Uも同様の使われ方をすると予想しています。
ハイエンド機でもCore i5に留めることで、少し買いやすい値段になります。
ハイエンド機はボディやディスプレイ、キーボードなどが非常に優れているので、CPUはCore i5でも十分満足できる使用感が得られるはずです。
またハイエンド機はAMD Ryzenモデルを用意していないことが多いので、ほぼインテル一択となり、前述のRyzenとの価格差を気にする必要はありません。
◆まとめ
- PassMarkマルチは1235Uより24%アップ、予想以上のスコア
- 今後スコア変動があるかも
- クリエイティブワークならUじゃなくてPやHを推奨
- 安い価格帯ならRyzenと比較しよう
- ビジネス用モバイルノートに搭載されるのがベストな使われ方かも