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インテル第12世代のUプロセッサーはRAW現像にどのくらい使えるのか?

インテル第12世代のCPUは上から

・Hシリーズ
・Pシリーズ
・Uシリーズ

というランクに分かれています。

上の2つHとPが強いのは有名ですが、じゃあ一番下のUはどうなの? RAW現像に使える?という疑問について調べてみました。

結論を先に書くと、

  • けっこう使えます。
  • 第11世代のCore i7-1185G7よりも速いです。
  • Ryzen 6000シリーズと同じくらい速いです。

調査方法

・HP Spectre x360 14-ef (Core i7-1255U)
・HP ENVY x360 13-bf (Core i7-1250U)
・DELL XPS 13 9315 (Core i5-1230U)

の3機種が対象。

Adobe PhotoshopでRAWデータを10枚連続現像するのに要した時間を計測。3回の平均値を出して他と比較しています。

Uプロセッサー搭載ですが、機種自体はハイエンドです。調査したモデルは最低でも15万する高級ノート。それだけ設計もちゃんと考えられているということに留意してください。

結果

下表は目的のPhotoshopでの現像タイムとPassMarkのマルチスレッドスコアを出しています。

予想どおりPプロセッサが上位に入っています。
Uプロセッサはその下。AMD Ryzen 7 6800Uと同じくらいの速さです。

以下、第11世代インテルのCore i7-1185G7が入り、だいぶ遅れてRyzen 7 5825Uという順になります。

筆者の体感では、

Pプロセッサ: 速い
Uプロセッサ: まずまず速い
第11世代インテル: 普通
Ryzen 7 5825U: ちょっと遅い

という感じ。

Uプロセッサは十分画像編集に使えると思います。

ただ当然ですが画像編集もピンキリで、本当に軽い作業から、Photoshopでレイヤーを何十枚と重ねるようなヘビーな作業があります。

重めの作業では、Uでも不足する可能性があるのでそこは注意してください。

あと重要なことですが、RAW現像の速度はPassMarkのスコアと何の相関もありません

PassMarkやCinebenchを信じすぎると良くないことがわかります。

動画書き出しはどうか?

動画編集の書き出し(エンコード)にかかる時間は以下のようになります。

書き出しはRyzenが強いです。

インテルはPよりもUが速かったりと傾向がバラバラで、全体的に弱めです。

あと重要なことですが、動画書き出し時間はマルチスレッド性能とある程度の相関があるという点です。

グラボ性能も効いてくる編集ソフトもあるので一概には言えませんが、薄型ノートの場合はGPU性能でそんなに差は出ません。CPUのマルチスレッドが書き出し時間の目安になると覚えておけばよいでしょう。

Uプロセッサは動画に関しては画像編集よりも少し厳しめです。

まとめ

・第12世代インテルのUプロセッサでも画像編集はけっこう快適
・ただしメモリ16GBはほしい
・動画編集はちょっと厳しい

今回はPhotoshopで検証しましたが、Lightroomでもほぼ同じです。

Core i7-1250Uや1255Uだと性能が足らないのではないかと思ってる人に今回の記事が参考になれば幸いです。

同様の傾向が第13世代インテルでも言えると思うので、今後のPC選びにも役立つでしょう。

もちろん本格的なクリエイター向けにはPプロセッサやさらに上位のHプロセッサを推奨することは言うまでもありません。

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