ASUSのExpertBook B9はビジネス用に作られたモバイルノート。2020年5月に14インチ、870gの初代ExpertBook B9が発売され市場の注目を集めました。
そんなExpertBookの後継機が2021年9月に発売されます。
当然期待が膨らむところですが、2020年モデルが870gという超軽量モデルだったのに対し、今回の2021年モデルは大容量のバッテリーを積んだせいで1.0kgと重量アップしています。
ここがちょっと残念というか、軽さを追及したい人には不満な点かなと思いました。
順を追ってみていきましょう。
スペック概要
OS: Windows 10 Pro 64bit
CPU: Core i5-1135G7、Core i7-1165G7
メモリ: 8GB、16GB
SSD: 512GB、1TB
ディスプレイ: 14インチ FHD(1920×1080)、非光沢
USBポート: USB-C (Thunderbolt 4) x2、USB-A (Gen2) x1
インターフェイス: HDMI、microHDMI、ヘッドフォン
バッテリー: 4セル66Wh 16.7時間 (JEITA2.0)
サイズ: 320mm×203mm×14.9mm
重さ: 1.005kg
付属: microHDMIイーサネットアダプター、USB Type-C ウルトラミニ・ユニバーサルアダプター
CPUはインテル第11世代のCore i5-1135G7とCore i7-1165G7です。
先代モデルが第10世代のCore i5-10210UとCore i7-10510Uでした。
第10世代と11世代で1世代しか違わないですが、ここの差はけっこう大きいです。
Core i7-10510U | Core i7-1165G7 | スコア差 | |
シングルスレッド | 2394 | 2897 | 17.4% |
マルチスレッド | 6915 | 10637 | 35.0% |
※表はPassMarkのベンチマークスコア
シングルスレッドで17%、マルチスレッドで35%のスコア差が出ています。シングルスレッド性能がこのぐらい違えば、アプリ起動やWebブラウジングなどの基本的な作業の快適度も差が出るでしょう。
Core i7-1165G7にしておけば、自動的にメモリは16GB、SSD容量は1TBとなり、文句のない構成になります。
価格は21.9万円(税込、送料込)とちょっと高めですが、細部まで手を抜かない設計になっているのは魅力です。
重量1.0kgをどう評価するか
新モデルのExpertBookは大容量バッテリーを積んでる代わりに重量が1.0kgとなっています。
◆旧モデル
870g バッテリー容量33Wh
995g バッテリー容量66Wh
◆新モデル
1.0kg バッテリー容量66Wh
旧モデルは軽さ追求モデルと大容量バッテリーモデルの2種類が用意されていましたが、新モデルでは今のところ大容量バッテリーモデルのみの販売となっています。
これは意外です。日本人は軽さを好む傾向がありますから、販売モデルを1つに絞るなら800g台の軽さ追求モデルにした方が良さそうですが、ASUSとしても何か根拠があったのでしょう。
もしかしたら今後800g台のモデルも追加されるかもしれませんが、とりあえず現在予約できるモデルは、1.0kgの大容量バッテリーモデルです。バッテリーライフは公表値で16.7時間となっています。
ディスプレイ
ディスプレイは16:9。流行りの16:10ではないのが少し残念ですが、明るく色域も広い液晶を搭載しています。
- 輝度は400nit
- sRGBカバー率は100%
平均よりも上の品質です。
その他の特徴
◆MIL規格をクリア
アメリカ国防総省が制定するMIL規格(MIL-STD-810H)をクリアしています。
◆マイクにノイズリダクション機能
キーボードのタイピング音、喫茶店内での食器類や会話と言った雑音の除去が可能です。
Web会議中でもクリアな音声を届けることができます。
◆生体認証
顔認証と指紋認証の両方に対応しています。
◆キーボード
キーボードは防滴仕様。キーストロークは1.5mmです。ビジネス用らしく打ちやすさにこだわって作ってあります。
まとめ
- ASUSのビジネス用モデルExperBook B9
- 大容量バッテリーで14型1.0kg
- MIL規格に準拠、頑丈
- 価格はちょっと高め
- ディスプレイ、キーボードなど手を抜かず作ってある
現在ASUSストアにて予約受付中です。