LenovoのThinkBook 14 Gen 3(AMD)は2021年11月発売のノートPC。
- CPUはAMD Ryzen 5000シリーズ
- ディスプレイ輝度は300nit
- USBポート4つ、有線LANポート、SDカードスロット
- Windows Proも選択可能
- メモリ8GBはシングルチャネルだが増設可能
- 重量は1.4kg
という特徴があります。
「Gen 3」ということからわかるように、2019年に発売された初代ThinkBook 14から数えて3代目となります。基本的なデザインはGen 2と同じで、CPUを新しくしたのが今回のGen 3です。
ThinkBookはビジネス仕様ながらThinkPadほど価格は高くなくコスパが良いので、個人ユーザーに人気です。
スペック概要
OS: Windows 10 Home 64bit or Windows 10 Pro 64bit
CPU: Ryzen 3 5300U、Ryzen 5 5500U、Ryzen 7 5700U、Ryzen 5 5600U、Ryzen 7 5800U
メモリ: 最大24GB DDR4-3200
ストレージ: SSD 最大1TB、HDD 最大2TB
ディスプレイ: 14インチ FHD(1920×1080)
USBポート: USB-C x2、USB-A x2
インターフェイス: HDMI、有線LAN(RJ-45)、SDカード、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
サイズ: 323 x218 x17.9 mm
バッテリー: 10.7時間
重さ: 1.4kg
CPUはAMD Ryzen 5000シリーズです。
同じ5000番台でも
・5300U、5500U、5700UはZen 2
・5600U、5800UはZen 3
という名前のアーキテクチャで区別されており、性能が良いのはZen 3の方です。Zen 2も十分良いのですが、Zen 3はさらに良いです。
このZen 3搭載モデルも一応、カスタマイズモデルとして用意されているようですが、実際に販売されるかどうかはわかりません。現在はZen 2搭載モデルのみの販売となっています。実質的にはZen 2のRyzen 5 5300U、Ryzen 5 5500U、Ryzen 7 5700Uから選ぶというふうに考えておいた方がいいでしょう。
普段使いやビジネス利用までであればRyzen 3でも十分なはずです。
11月9日時点ではまだ販売前の状態で、価格は11.1万となっていますが、例によってLenovoはここから大幅に割引します。Ryzen 3、メモリ8GB、SSD256GBという構成なら6万円台で購入できるようになるでしょう。
ディスプレイ
ThinkBookを買うときに注意したいのがディスプレイです。
スペックが固定された固定構成モデルでは、ディスプレイの仕様を選べません。
パターン | 解像度 | タッチ対応 | IPS or TN | 輝度 | sRGBカバー率 |
1 | FHD | 対応 | IPS | 300nit | 63 % |
2 | FHD | 非対応 | IPS | 300nit | 100 % |
3 | FHD | 非対応 | IPS | 300nit | 63 % |
4 | FHD | 非対応 | IPS | 250nit | 63 % |
5 | FHD | 非対応 | TN | 250nit | 63 % |
種類としては上の表の5パターンがあります。
このうち一番上はタッチ対応になっているので区別が付きやすいです。
一番下はTNパネルで、これは日本発売のThinkBookには使用されないはずなのでこれは無視できます。
残った2番目~4番目。この3種類の区別が難しいのです。
今回のThinkBook 14 Gen 3ではディスプレイの明るさや色域を明示してくれていないので、3種類のうちどれになるかはわかりません。
可能性としてはパターン3の300nit、63%か、パターン4の250nit、63%になるのではないかと思っています。普段使い、ビジネス利用までなら十分です。
気になる方はLenovoの担当者にチャットで質問してみましょう。
画像編集などで画質にこだわる人は、パターン2の300nit、100%がおすすめです。
これはカスタマイズモデルで購入するしかないと思います。
インターフェイスが充実
ThinkBookシリーズはインターフェイス(端子類)が充実しています。
USBポートは4つ、USB-Cが2つにUSB-Aが2つです。
USB-CはThunderboltではありません。転送速度は10Gbps、PD対応なのでモバイルバッテリーからの充電が可能です。また映像出力にも対応しています。
USB-Cの1つは電源ポートも兼ねているので常時使えるポートは3つですが、それでも十分な数と言えるでしょう。
その他、フルサイズのSDカードスロット、HDMI、有線LANポートが付いています。14型ノートでこれだけ端子類が充実している機種はめずらしいです。余計なアダプターを買う必要がなく、PC一台だけで周辺機器との接続が完了するのでとても便利です。
その他の特徴
◆指紋センサー付き
キーボード面上部に電源ボタンと指紋センサーが付いています。
◆キーボード
キーボード配列はLenovoのIdeaPadシリーズと同じでEnterキーが横のキーをくっついています。少し見栄えが悪いですが、使い勝手は悪くないです。またバックライトも付いています。
◆天板
天板の素材はアルミ合金で、グレーの2トーンになっています。ThinkBookのロゴが目立つのがどうかというところ。気に入らない人もいるかもしれません。
◆在庫、納期
先代のThinkBookもそうでしたが、新モデルも在庫と納期が問題となりそうです。
まとめ
- CPUが新しくなったThinkBook 14 Gen 3
- ビジネス利用までならRyzen 3でも十分
- ディスプレイの仕様に注意
- インターフェイスが充実
- 在庫と納期が不安
本格販売までまだもう少しかかりそうです。
最新情報はLenovoストアでチェックしてみてください。