Lenovoの14型、15.6型ノートで6万~8万くらいのコスパの良い機種を探すと
- ThinkPad Eシリーズ
- ThinkBook
- IdeaPad 500番台
という3つの選択肢が出てきます。
値段もほぼ同じなので、迷う人も多いのではないでしょうか。
ざっくり結論から言うと、
キーボードが打ちやすい
⇒ ThinkPad Eシリーズ
ディスプレイ、インターフェイス(端子類)
⇒ ThinkBook、IdeaPad
となります。
ThinkPad | ThinkBook | IdeaPad | |
キーボード | 〇 | △ | △ |
ディスプレイ | △(注意) | 〇 | 〇 |
USBポート | × | 〇 | △ |
有線LAN | 〇 | 〇 | × |
SDカードスロット | × | 〇 | 〇 |
ThinkPadを選ぶ理由は、キーボードとトラックポイント(赤ポチ)。
この2つはThinkPadの命と言うべき存在で、ThinkPadユーザーから絶大な支持があります。
逆に言うと、ThinkPadファンでなければ無理に選ぶ必要はありません。上の表でもわかるように、ThinkBookやIdeaPadの方が全体のバランスは良いです。
ディスプレイ
一番注意したいのはディスプレイの品質です。
最近はyoutubeを観たり、SNSで画像や動画を観たりと、デジタルコンテンツをパソコン画面で見ることが多いですからディスプレイ品質は重要です。
基準となるのはIdeaPad Slim 550の
- IPS液晶
- 輝度 300nit
- 色域 sRGBカバー率 65%
です。
これぐらいあれば、映画を楽しんだり、写真や動画もきれいに見ることができるでしょう。
ThinkPadはディスプレイをカスタマイズできるので、上記の基準より上か下かを選べます。しかし場合によってはカスタマイズ不可のモデルで、基準値よりも下の液晶が搭載されていることもあります。
2021年発売のThinkPad E14 Gen 3 (AMD)は
- IPS液晶
- 輝度 250nit
- 色域 sRGBカバー率 65%
という1ランク下の液晶がデフォルトとして設定されています。
ThinkBookは
- IPS液晶
- 輝度 300nit
- 色域 sRGBカバー率 65%
でIdeaPadと同じレベルです。
ThinkBookは発売当初、sRGBカバー率100%のディスプレイでしたが、途中で仕様が変更になりました。
ThinkPadとThinkBookは今後も時期によってディスプレイの輝度、色域が変わる可能性があります。それによってThinkPad、ThinkBook、IdeaPadの推奨度も変わっていきます。
現時点(2021年7月)では、ThinkPad Eシリーズは他より少し落ちるので、ThinkBookやIdeaPadを推奨したいところです。
CPU性能はほぼ同じと考えた方がいい
メモリ8GBまでならCPUはどれを選んでも一緒です。第11世代インテルとRyzen 4000シリーズ、Ryzen 5000シリーズは同等の性能です。
Core i3-1115G4、Core i5-1135G7、Ryzen 5 4500U、Ryzen 3 5300U、Ryzen 5 5500Uといろいろありますが、普段使いでその差を実感することはほぼないです。
あえて差を付けるなら、
インテル > Ryzen
です。
Ryzenの方がインテルよりも速いと勘違いしている人も多いですが、普段使いならCPUのシングルスレッド性能が効いてくるので、有利なのはインテルの方です。
Ryzenが得意とするのは、レンダリング(3DCG)や動画エンコードといったマルチスレッドが効く作業ですが、そうした作業を行うならこの価格帯のPCを選ぶことはないはずです。
話が専門的になってしまったので、もう一度簡単に言っておきます。
6~8万のいわゆる普通のパソコンであれば、インテルでもRyzenでもほぼ同じです。Core i3でも十分ですし、Ryzen 3でも十分です。
一般的にはRyzenの方が安いので、他が同条件ならRyzenを選んだ方がいいでしょう。
もし価格が同じなら、微差ながら
インテル > Ryzen
インテルに軍配が上がります。
インターフェイス(端子類)
インターフェイスならThinkBookが一番。
USBポートは4つありますし、SDカードスロットや有線LANポートも完備しています。周辺機器との接続で困ることはないでしょう。
IdeaPadは有線LANポートがないですが、平均的な端子の数です。
ThinkPad Eシリーズは残念ながら平均以下です。
端子の種類や数は、その人の使い方によってそんなに重要でないこともありますから一概には言えませんが、ないよりはあった方が使い勝手が良いことは確かです。
IdeaPadにはSlimとFlexがある
IdeaPadにはオーソドックスタイプのIdeaPad Slimと、変形2-in-1のIdeaPad Flexがあります。
Flexは
- タッチパネル
- ペン付き
です。
タッチパネル必須の人、ペンで簡単なお絵描きをしたい人はIdeaPad Flexを選びましょう。
在庫、納期、タイミング
最終的には、そのときの在庫、納期が重要になってきます。
ご存じのように2021年は世界的に深刻な半導体不足で、機種によっては2か月待ち、3か月待ちというのも珍しくありません。
ThinkPadがダメならThinkBookとか、ThinBookがダメならIdeaPadにしよう
といったようにその時の納期の早さに合わせて柔軟に購入機種を変えていきましょう。
これまで、ディスプレイが重要、いやいやインターフェイスも注意しとけなどと言ってきましたが、それらを吹っ飛ばすくらいくらいの納期遅れがありますから、在庫には十分注意してください。
2021年7月時点では、ThinPad、ThinkBook、IdeaPadともに同じくらいの価格ですが、在庫状況によって価格は変動します。
1年を通じて平均的に価格が安いのはIdeaPadです。
まとめ
- キーボード重視ならThinkPad
- 全体的にはThinkBookかIdeaPadがおすすめ
- ディスプレイとインターフェイスに注目
- メモリ8GBならCPUは正直どれでもいい
- 最後に納期、これが一番重要