Lenovoのideapad 330Sは14型1.67kgのノートPC
ideapadシリーズの中では安さ重視のタイプですが、実際にさわってみても安っぽさはほとんど感じないほど完成度の高い一台となっています。
同じideapad 330Sで15.6型のものもありますが、ぼくは14型のパソコンに慣れているのでideapad 330S(14)を選びました。
15.6型のideapad 330Sよりもコスパが良いと思います。
◆レビュー機のスペック
・CPU:Core i3-7020U
・メモリ:4GB
・ストレージ: SSD 128GB (PCIe)
・ディスプレイ:14型 FHD(1920×1080)
・USB: USB3.1 typeC x1、USB-A x2
・インターフェイス:フルサイズSDカード、HDMI、ヘッドフォンジャック
・バッテリー: 約12.4時間
・サイズ、重さ:約 323.1×234.8×18.95mm、1.67kg
レビュー機は、短納期モデルとなります。
注文から1~2営業日で出荷してくれます。
ideapad 330Sはけっこう人気なので、通常モデルだと注文から出荷まで4週間くらいかかってしまう場合もあります。
その点この短納期モデルは速いです。急にパソコンが壊れて困った、すぐに使いたいという人におすすめです。
ちなみにぼくの場合、注文から2日後には家に届きました。
選択できるスペックは幅広く、通常モデルも含めるとCPUは
・Pentium 4415U
・Core i3-7020U
・Core i5-8250U
・Core i7-8550U
まで4通りの選択肢があり、下にいくほど高性能となります。
Pentium 4415U、Core i3-7020Uを選ぶと、メモリ4GB、SSD128GBが自動的に決まります。
Core i5-8250U、Core i7-8550Uを選ぶと、メモリ8GB、SSD256GBとなります。
ぼくが選んだCore i3-7020Uのモデルは
Core i3-7020U
メモリ 4GB
SSD 128GB
FHD(1920×1080)
という構成で5.6万円(税込、送料込)となります。
※2018年10月時点の価格です
◆見た目、デザイン
筐体カラーはシルバーのみ。
高級感のあるデザインで、筐体表面のテカリもなく指紋も目立ちません。
剛性感もあり、5万円のパソコンとは思えないくらいしっかりした作りです。
液晶ディスプレイは14インチでFHD(1920×1080)
ディスプレイのフレーム(=ベゼル)が細くなっています。
ノングレア(非光沢)タイプなので写り込みは少ないですし、視野角も広いです。
輝度は約280nits、やや暗い感じがしますが、屋外で使用することはないので個人的にはこれで十分かなという気がします。
ただコントラストはやや低めです。
◆インターフェイス
USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つです。
あとはSDカードスロットとHDMIポート、それにヘッドホンジャック。
拡張性に関しては、まずまずといったところ。
有線LANポートはありませんが、フルサイズのSDカードが挿せるのは良かったです。
ideapad 330SにはNOVOボタンと言われる小さな穴があります。(SDカードスロットの横です)
この穴に細い針のようなものを差し込むと、BIOS やブートメニューの設定が可能になります。Windowsが起動できなくなったときとかに使えるみたいですが、まだ使ったことがないのでよくわかりません。
◆SSD
内蔵されているSSDはSamsungのPM961、型番はMZVLW128 HEGRでした。
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは3000MB/s以上が出ています。
4Kランダムアクセスも良好です。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約11.4秒でした。
平均的な速さです。
この価格帯(5~6万)のパソコンだとSSDの性能も落としてくるメーカーが多いのですが、ideapad 330Sの場合は手を抜いていません。
ただSSDの容量は128GBなので、写真や動画を大量保存するには向きません。
まあ当分は大丈夫なはずですし、将来もし足らなくなったら外付けのSSDを買って対応すればOKです。
◆CPUとメモリ
ぼくが買ったモデルはCPUがCore i3-7020U、メモリが4GBで一般的な性能でいうと「中の下」くらいのレベルでしょうか。
パソコン中級者以上の人なら「Core i5、メモリ8GBぐらいはほしいよね」と思う人が多いかもしれません。
ぼくが実際に使ってみた感想としては、
普通の作業なら全然問題なし
メモリ4GBがどうなの?と不安もありましたが、そこまで心配する必要はなさそうです。
ブラウザのタブを7つ開き、同時にyoutubeで動画を見てみても、使用メモリは2.6GBとまだ余裕があります。
そのときのCPU使用率は5%です。
メモリ8GBを積んだパソコンだと使用メモリが4GBを超えることもよくあるので、それだけを見ると「ああ、やっぱりメモリ4GBはダメなんだ」と思うのですがメモリ4GBのパソコンだと使用するメモリもそれなりに節約してくれるみたいです。
ただそのせいか、タブが増えるごとに新しいページをひらくまでに時間がかかるようになります。
画像編集の処理速度もテストしてみました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理でかなり重めの作業となります。
以下は条件の違う複数のPCでのテスト結果です。
1.Core i5-6200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2.Core i5-8250U、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)
処理にかかった時間:約34秒
3. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
4.Core i3-7020U、メモリ4GB、SSD128GB(PCIe)
処理にかかった時間:約89秒
最後4番目が本機の結果です。
やはりCore i3だとちょっとしんどいです。
最新のCore i5、i7と比べると3倍近くも時間がかかってしまいました。
以上のことから、
・画像編集とかは厳しい
・ネット、動画鑑賞は全然OK
ということが言えます。
Core i3-7020Uのベンチマークスコアを見ても最新のCore i5、i7とは大きな差があります。
もし画像編集などをバリバリやりたい人は、Core i5以上のモデルを選びましょう。
ideapad 330SのCore i5モデルは7.3万円とこれもコスパは良いです。
ちなみに上の表の一番上にあるPentium 4415YはMicrosoft Surface Goに搭載されているCPUです。Pentium 4415Yぐらいまで落ちると、通常のネットでも少しもたつきが気になるようになります。
◆キーボード、タッチパッド
ideapad 330Sのキーボードは安いパソコンとは思えないほどしっかりしています。
キーストロークは1.2mmと浅めですが、反発力があってクリック感があります。
たわみもなく打鍵感も良好でタイプしやすいです。
キー配列で気になるのはEnterキーが隣とくっついている点でしょうか。
ただ打ちづらさはありません。
キーボードとは関係ないですが、電源ボタンはちょっと押しづらいです。
タッチパッドは104x71mmと広く、使いやすいです。
クリック音も小さく、2本指スクロールもスムースでした。
キーボードとタッチパッドは、手を抜きやすい部分なので正直あまり期待していなかったのですが、期待以上の出来でした。
5.6万のパソコンとしては文句なしです。
◆バッテリー、静音性
バッテリーの駆動時間は公称値で12.4時間(JEITA2.0)です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさMAX
・wifi環境
・AbemaTVで動画を流しっ放し
結果は約6時間でした。
まずまずの結果だと思います。メールチェックや文章作成などなら、もっともつはずです。
ideapad 330Sを使ってみて驚いたのは、とても静かという点です。
これはCore i3モデルだからかもしれません。ハイスペックなノートPCの場合、たまにファンの回る音がうるさいPCもありますが、ideapad 330Sは性能を低めに抑えた代わりに、静音性がとても良いです。
熱も持ちにくく、筐体が熱くなることもありませんでした。
◆まとめ
・デザイン ☆☆☆☆
・キーボード、タッチパッド ☆☆☆☆
・ディスプレイ ☆☆☆
・SSD ☆☆☆☆
・インターフェイス ☆☆☆☆
・バッテリー ☆☆☆☆
・コスパ ☆☆☆☆☆
短所
・液晶ディスプレイの輝度とコントラストが低い
・CPU、メモリなど基本性能は少し低め
長所
・静音性、バッテリー性能
・キーボード、タッチパッドが良い
・5~6万のパソコンならコスパ最強
・短納期モデルは最短2日で届く
特に気に入ったのは、とても静かで熱くならないという点です。
薄型のハイスペックノートだと、ファンが回り続けてうるさいやつとかけっこうありますからね。
それを思うと変に高いお金出してオーバースペックなPCを買うより、基本作業が快適で静音性の高いideapad 330Sの方が良いかもしれません
◆おすすめのカスタマイズと価格
1.Pentiumモデルは4.5万
2.Core i3モデルは5.6万
3.Core i5モデルは7.3万
4.Core i7モデルは8.4万
ideapad 330Sを買うなら、ぼくのように5万台くらいまで買うのがお得感があると思います。
実際ぼくが買ったスペックでも
・ネット
・動画鑑賞
・文章作成
などの基本的な作業は快適でした。
メモリ4GBなので、ブラウザのタブを何個も開くと少し反応が悪くなりますが、その状態で音楽を聴いても全く支障はありませんでした。
ぼくが買ったCore i3モデルは短納期モデルなので注文からすぐに届くがうれしい点です。
一番安いPentiumモデルもCeleronよりはかなりパワーがあるので全然アリだと思います。
まとめると、
安さ重視なら、1.Pentiumモデル
安さと短納期なら、2.Core i3モデル
パフォーマンス重視なら、3.Core i5モデル
となります
この他、オフィス付きのモデルや別の短納期モデルも用意されているのでLenovoのオンラインストアでチェックしてみてください
短納期モデルは、上の画像のように出荷までの日数が短いやつです
⇒ Lenovoオンラインストア ideapad 330S(14)