1kg未満の超軽量ノートPCが10万を切る時代になりました。
それもIntel Core i5やAMD Ryzen 5以上の性能の良いマシンで、バッテリー駆動時間も長く、頑丈に作られたノートPCが10万切り。
ユーザーからすると単純にうれしいことですが、安さにつられて買ってもいいのでしょうか?
結論から言うと、買ってもいいんです(笑)
今回は2021年1月時点での最新モデルを紹介してみます。
2020年後半に海外メーカー大手が本格参入
これまでのモバイルノートの市場は
海外メーカー: 1.2kg前後 10万くらい
国産メーカー: 1.0kg未満 13~18万くらい
という棲み分けができていました。
2019年くらいからその障壁が少し崩れ初めていましたが、2020年11月にHPが発売したHP ProBook 635 Aero G7(通称エアロ)がその流れを決定付けました。
999gの軽さ。
性能の良いRyzen 4000シリーズ搭載。
明るいディスプレイ(輝度400nit)
で価格は99,800円(税込、送料込)。
この価格で出されると、日本の大手メーカーは厳しいですね。
前から苦しいかったのですが、日本メーカーらしく軽量化と機能てんこ盛りでなんとか海外メーカーと差別化して凌いでいたわけです。
しかし海外メーカーの大手であるHPやDELL、そしてLenovoが1.0kg未満の市場にどんどん参入してきて安い価格で販売するようになったので、さらに国産メーカーは苦しくなったと思います。
海外メーカー大手のラインナップ
2021年1月調べの海外大手3社の1.0kg未満PCのラインナップは以下のようになっています。
◆HPのProBook 635 Aero G7
◆DELLのInspiron 13 7300
◆LenovoのYoga Slim 750i Carbon
HP ProBook 635 Aero G7 | DELL Inspiron 13 7300 | Lenovo Yoga Slim 750i Carbon | |
CPU | Ryzen 5 4500U | Core i5-1135G7 | Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 256GB | 512GB |
ディスプレイ | 13.3型 1920x1080 | 13.3型 1920x1080 | 13.3型 2560x1600 |
重さ | 999g | 999g | 966g |
価格 | 10.0万 | 9.6万 | 11.7万 |
CPUはIntel第11世代か、AMD Ryzen4000シリーズで性能は文句なし。価格もDELL Inspironの9.6万円を筆頭にかなり安いです。
LenovoのYoga Slim 750i Carbonも12月に出たばかりの新モデルで、こちらはディスプレイ解像度が2560×1600とフルHDよりも高精細になっているのが特徴です。
価格は11.7万とこの中で一番高いですが、ディスプレイとSSD容量の差を考慮するとコスパは見劣りしません。要チェックの一台です。
DELLのInsprion 13 7300は、LenovoやHPのライバル機種よりも少し格が落ちるかなという印象がありますが、20%オフのクーポンを使用すると9.6万で買えるという安さが魅力です。
HP ProBook 635 Aero G7はぼくが本命に推したい一台です。
999gながらキーボードもしっかり作ってあるので、長文を打つ人には好まれるでしょう。発売後2週間ですぐに値下げされ、Ryzen 5モデルが99,800円になり魅力度がアップしました。
ASUS、フロンティア、iiyama STYLE
上記の3機種に続くのが、ASUSと日本のメーカー2社です。
STYLE-14FH056-i5-UHXX | Frontier NSシリーズ | ASUS ExpertBook B9 | |
CPU | Core i5-10210U | Core i5-1135G7 | Core i5-10210U |
メモリ | 16GB | 8GB | 8GB |
SSD | 1TB | 256GB | 512GB |
ディスプレイ | 14型 1920x1080 | 14型 1920x1080 | 14型 1920x1080 |
重さ | 990g | 922g | 870g |
価格 | 9.6万 | 12.3万 | 13.0万 |
ASUSは2020年5月発売のExpertBook B9が870gで13.0万。
iiyama STYLE-14FH056-i5-UHXXはCPUが第10世代で1世代古いですが、メモリ16GB、SSD1TBで9.6万というコスパの良さがあります。
国内BTOの老舗フロンティアもNSシリーズがさらに軽量化して922g。マイナーメイカーですが健闘しています。
dynabook、富士通
dynabook GZ/HP | 富士通 LIFEBOOK WC1/E3 | 富士通 LIFEBOOK WU2/E3 | |
CPU | Core i5-1135G7 | Core i5-1135G7 | Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 256GB | 256GB |
ディスプレイ | 13.3型 1920x1080 | 13.3型 1920x1080 | 13.3型 1920x1080 |
重さ | 888g | 988g | 634g |
価格 | 13.5万 | 15.4万 | 18.0万 |
dynabookと富士通LIEBOOKは、さらに軽さを追求した機種で勝負してますが、やっぱり高いです。
富士通のLIFEBBOOK WU2/E3は世界最軽量の634g。それでいて有線LANポートやSDカードスロットなどもしっかり付いているのがすごいところなんですが、やっぱりこの流れで見てくると18万は高いな~って思ってしまいます。
dynabook GZ/HPも良い機種です。888gで13.5万。富士通と海外メーカーのちょうど中間のポジションといったところでしょうか。
まとめ
ぼくの推しはHP ProBook 635 Aero G7 (999g)です。
軽くてもキーボードをしっかり作ってあるのが一番の強みです。
DELLやLenovoはキー配列、キーの形状、打鍵感などで少し劣ります。
⇒ HP公式オンラインストア ProBook 635 Aero G7
次点はLenovoのYoga Slim 750i Carbon (966g)
今回の取り上げた中ではディスプレイが2560×1600の高精細仕様になっています。画面の美しさにこだわる人はこれでしょう。