Microsoftの新モデルSurface Pro 8は2021年11月発売の2-in-1(すでに予約は開始しています)。

旧モデルのSurface Pro 7から大幅に仕様が変更になりました。
主なポイントをざっと書き出すと
- Windows 11搭載
- 12.3インチから13インチへ
- 重量は775gから889gへ重くなった
- キーボードとペンが新しく
- CPUはCore i5-1135G7、Core i7-1185G7
- ディスプレイのリフレッシュレートが120Hz
- USB-CポートはThunderbolt 4
といったところでしょうか。
重量がアップしたのは残念ですが、魅力も多いことは確かです。
まずは第一印象を簡単に書いてみたいと思います。
スペック概要
OS: Windows 11 Home
CPU: Core i5-1135G7、Core i7-1185G7
メモリ: 8GB、16GB、32GB
SSD: 128GB、256GB、512GB、1TB
ディスプレイ: 13インチ 2880×1920 タッチ対応、最大リフレッシュレート120Hz
USBポート: USB-C (Thunderbolt 4) x2
インターフェイス: Surface Connect、ヘッドフォン
Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
バッテリー容量: 51.5Wh
重量: 889g
(注)キーボードとペンは別売りです

CPUはインテル第11世代のCore i5、i7です。
第11世代はシングルスレッド性能が高く、アプリ起動やWebブラウジングなどの基本的な作業の快適性が飛躍的に上がっているのが長所です。
一般的なTDP(熱設計電力)は15~28W、Surface Pro 8ではTDP=23Wに設定されているようです。上限の28Wまではいっていないので、性能をフルに発揮できないと思いますが、それでも旧モデルの第10世代よりは確実にパワーアップしているはずです。
気になるのは排熱でしょうか。
第11世代のCore i7搭載機はいくつもレビューしてますが、例えばThinkPad X1 Carbon、mouse DAIV 4Pなど薄型設計になると熱をもったりファンがうるさいなどの排熱に苦労している例がいくつかあります。Surface Pro 8が大丈夫かどうかは1つ心配な点です。
Officeが強制的に付いてくる仕様はそのまま。
大手メディアサイトではOfficeについて言及されていなかったので、とうとうOfficeハンドルを諦めたのか?と思いましたが、公式ストアにはちゃんと「Office Home & Business 2021」と書かれてありました。Officeは2019じゃなくて最新版の2021です。
最小構成だと
・Core i5
・メモリ8GB
・SSD 128GB
・Home and Business 2021
で14.8万円(税込、送料込)
それにキーボードとペンを付けると18.2万円(税込、送料込)となります。
今回のSurface Pro 8には従来のキーボードが使えません。なのでキーボード付きはほぼ必須、あとペンも新しくなって、それもセットになるので14.8万が18.2万とかなり価格アップするのが痛いところです。
キーボード(タイプカバー)とペン
上で述べたように、Surface Pro 8のキーボードは新仕様。

上部にペンを収納できるスペースがあり、そこでペンの充電も可能です。
キーボードの重量は280g。本体と合わせると約1.07kgになります。
ペンはSurface Slim Pen 2。

ペン先がよりシャープになったことで精度が向上し、ディスプレイ上での使用感が向上しているとのこと。また、紙の上でペンを使ったときに感じるフィードバックを反映するように調整されています。
ぜひ体験してみたいペンです。
ディスプレイ
ディスプレイのアスペクト比は3:2、2880×1920ピクセルの高精細液晶です。
リフレッシュレートは最大で120Hzに対応。
ディレイ(遅延)の少ないディスプレイになっています。
これは先ほど述べたペンの性能を活かすのにも適した仕様です。
Thunderbolt 4
USBポートはUSB-Cが2つ。どちらも高速転送(40Gbps)が可能なThunderbolt 4です。
モバイルバッテリーからの充電も可能、映像出力も可能になっているので便利なポートです。

一方、USB-Aポートが廃止されました。
少しずつ使用頻度が落ちてきたUSB-Aポートですが、USBメモリなど使用する機会もたまにあります。そういうときに一々アダプターをかまして接続するのが面倒だなとは思います。
でもまあこれはしょうがないことかもしれません。USB-A問題よりも気になるのは、評判の悪いSurface Connect(ドッキングポート)が残ってることですね。
Surfaceドックと接続すれば、有線LANポートやUSBポート、Mini Display Portと端子が増えて使い勝手も良くなるのですが、このドックが2.7万とけっこうなお値段します。

Surface愛好家ならまだしも普通のユーザーにとっては、Surface ConnectよりもUSB-Cポートを増やしてほしいというのが正直なところです。
メモリ16GBが高い
最小構成はCore i5、メモリ8GB、SSD128GB。キーボードとペンを付けて18.2万。SSDを256にすると18.7万。
とここまではわかりますが、そこからさらにメモリを16GBにすると22.7万と価格が跳ね上がります。
メモリ8GB ⇒ メモリ16GB
で+4万です。
あり得ないくらいの高さなので、できればメモリは8GBで収めたいところです。
まとめ
- 重量アップはマイナス
- インテル第11世代で普段使いはさらに快適に
- 熱問題はちょっと不安
- 新しくなったペンと120Hzディスプレイに期待
- メモリ16GBが高すぎる
- 全体の価格も高め
Microsoftが気合入れて作ったなという感じがひしひしと伝わってくるSurface Pro 8。
現在予約受付中でいま注文すれば11月1日までに配達予定となっています。
公式ストアだと、60日間返品可能です。使ってみて気に食わなければ返品できます。これは何気にすごいサービスです。