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【レビュー】ThinkPad T460sを1週間使ってみたけどマジでいい!(その1)

ThinkPad T460sをレビュー用に貸出してもらい、この記事を書いています。

かねてよりぼくは、2016年春に出たThinkPadの中ではT460sが一番だと主張していました。14インチのディスプレイは見やすいし、重量もThinkPad X260よりも軽い1.34kg。そして通常のSSDよりもさらに高速になったPCIe-NVMeタイプのSSDを搭載できるのです。

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実際に1週間使ってみてその当初の考えは間違っていなかったと強く思うようになりました。

主なスペック

CPU: Core i7-6600U
メモリ: 8GB
SSD: 256GB PCIe-NVMe
ディスプレイ: 14型 WQHD(2160×1440)
グラフィックス: NVIDIA GeForce 930M (2GB)
サイズ、重さ: 約331×226.8×16.9-18.8mm 1.34kg

レビュー機のCPUは最上位のCore i7-6600Uです。

Passmarkのベンチマークスコアは

Core i7 6600U 4744
Core i7 6500U 4325
Core i7 5500U 4008
Core i5-6200U 3938

となっており、Core i7の中でも頭1つ抜けていることがわかります。

実際のところ、ネットとブログ更新がメインのぼくにはオーバースペックですが、Core i7-6600Uの実力がどの程度なのか興味があったので好都合です。

さらに外部GPUとしてNVIDIA GeForce 930Mを搭載。これによりゲーム用としてもそこそこいけるPCとなっています。ただしGeForce 930Mを搭載することで本体の重さが1.34kgと通常モデル1.32kgよりも若干重くなっています。

SSDはPCIe-NVMeで、ディスプレイもWQHDと高解像度。全体としてはかなりハイスペックなモデルです。

これで価格は201,161円(税込、送料込)さすがに20万を超えてきましたが、これだけ最高のものが揃ってこの価格ですから十分安いと思います。

ちなみに一番安いモデル(core i5 + SSD)は11万円台から購入できます。

見た目、デザイン

繰り返しますが、X260よりも薄くて軽いのが特徴です。

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天板はLenovoのロゴが目立たなくなっています。またよく見ると、キラキラと光るラメのようなものがあります。

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同じ14型のThinkPad E460と並べると、E460が角が丸いことと、若干大きいことがわかります。

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T460sの方がシャープな形状なので男性の好みはこちらでしょう。T460sの方が高級感があり(実際値段も倍以上)ますが、E460に比べ、天板は少し指紋がつきやすいです。といってもベタベタ付いて困るという感じではありません。

SSDのベンチマーク

ThinkPad T460sのSSDは通常のSATAとPCIe-NVMe、どちらかを選べます。レビュー機は256GBのPCIe-NVMe、つまり通常のSSDよりも高速なタイプです。

CrystalDiskMarkでベンチマークをとったところ、以下のような結果になりました。

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シーケンシャルリードは2000MB/s超え!

また体感に寄与すると言われる4Kランダムアクセスもリードが53MB/s、ライトが152MB/sとかなり優秀な数値です。

SATAのSSDに比べ、シーケンシャルリードは約4倍、4Kランダムアクセスでも約2倍くらい速いです。おそらくコンシューマ向けのノートパソコンとしては2016年8月時点で最速と言っていいでしょう。

SamsungのSM951シリーズ(型番:MZVPV256HDGL)が内蔵されています。このSM951は同じNVMeでもSurfaceBookに搭載されているPM951よりも速いSSDとして有名です。

実測として画像編集ソフトの起動に要す時間を計測してみました。このソフトはそこそこ重いので、リアルユースでの負荷をかけた速度を測るにはちょうどいいのです。

比較するのはCore i5 + SSD(SATA)のThinkPad E460です。

ThinkPad E460の場合: 11.48秒
ThinkPad T460sの場合: 7.87秒

約30%も時間が短縮されました。T460sはCPUがCore i7ですからそれも寄与していると思われますが、SSDによる読み込み速度の差も効いていそうです。

さらにOS(Windows10)の起動時間も計測してみました。

電源ボタンを押して、ログオン画面になり、そこからデスクトップが表示されるまでの時間

ThinkPad E460の場合: 15.78秒
ThinkPad T460sの場合: 12.42秒

こちらも20%ほど時間が短縮されています。

なお、デスクトップが表示された後、スタートアップの読み込みやアンチウイルスソフトの起動などでしばらく時間を要しますがその時間はカウントしていません。

SSDの発熱

上で見たように、NVMe-PCIeのSSDはかなり速く快適です。しかし一方で、発熱の問題もあるようです。ネットで調べるとSM951の関連キーワードに「発熱」と出てくるのです。

気になってぼくも検証してみましたが、発熱が問題となるのはベンチマークテストでSSDの大きな負荷をかけた場合のみだということがわかりました。

少なくとも画像編集や動画再生などの作業では、SSDの発熱は大きな問題とはならないというのがぼくの結論です。

⇒ 【SSD】Samsung SM951 NVMe版は発熱がヤバいのか?

キーボードにうるさい人でも満足

2016年に発売されたThinkPadの中でこのT460sが一番キーボードの質が良いと思いました。キートラベル(キーストローク)は1.9~2.0mm、キーピッチ(キーの間隔)は19mmです。

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キートラベルが浅い他のメーカーのものを使ってる人にとっては、このThinkPad T460sのキーボードはびっくりするくらい使いやすいと思います。

さすがに往年のThinkPadと比較するとあれですが、10年以上ThinkPadを使い続けているぼくは十分満足できるレベルでした。細かいことを言うと、X260やX1 Carbon、X1 Yogaなどよりもキートラベルは0.1~0.2mmほど深く、また打鍵感も良いです。

またバックライトが付いているので暗いところでのタイプもスムースです。

クリックボタンは、手前に押し込むタイプです。
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これも細かい点ですが、X260は奥に押し込むタイプで微妙に違います。X1 CarbonやX1 Yogaは手前です。ThinkPadを使ってきた人にとってはT460sのような手前押し込みタイプが馴染み深いはずです。

1つ気になったのはトラックポイントです。
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T460sのトラックポイント(赤ポチ)は従来のものは違い、少し短いんですよね。

それは赤いゴムを外してみるとよくわかります。

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E460と比べると短いのがよくわかります。トラックポイントが短いせいで少し操作性が悪いなと感じることがありました。特にカーソルの長距離移動のときに指へ負担がかかります。時間と共に柔らかくなって操作しやすくなるのかどうかはわかりませんが、ThinkPadと言えばこのトラックポイントですからそういう意味では少し残念な点です。

これは2016年に発売された薄型モデル、X1 Carbon、X1 Yoga、X1 Tabletなどにも言えることです。気になる人は家電量販店などで実際にさわってみてから決めた方がいいでしょう。

続きはまた今度。

次はグラフィック性能やディスプレイについてレビューしたいと思います。

つづき ThinkPad T460sを1週間使ってみたけどマジでいい!(その2)

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