ThinkPad T460sのレビューの続きです。
前回の記事は
⇒ 【レビュー】ThinkPad T460sを1週間使ってみたけどマジでいい!(その1)
◆GeForce 930Mが予想以上に良い
T460sは外部GPUを搭載できるのも特徴の1つです。GeForce 930Mはゲーム用としては少し心許ない性能のGPUですが、それでもIntel HD 520よりはかなり良いパフォーマンスを出せるようです。
・ドラクエXのベンチマーク結果
標準品質の1280×720ではスコアは10275で「すごく快適」という評価でした。
解像度を1920×1080に上げても「快適」です。
ThinkPad T460sの内蔵GPUはIntel HD520です。GeForce 930MではなくもしこのHD 520を使ってゲームをした場合はどうなるかというと、
標準品質の1280×720でスコア5433(GeForce 930Mの半分)という結果になりました。
2つを比較することでGeForce 930Mが良いパフォーマンスであることがわかります。
・FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド
標準品質の1280×720ではスコアは3677。「快適」評価でした。FINAL FANTASY XIVはドラクエよりも少し重めのゲームですがそれでも
快適にプレイすることが可能です。
◆液晶ディスプレイはFHD、WQHDを選べる
液晶ディスプレイはFHD(1920×1080)、WQHD(2160×1440)と2つの選択肢があります。レビュー機はWQHDです。WQHDの方がFHDより高解像度でかつ輝度も高いので、少し金額が高くなってもきれいな液晶ディスプレイがいいという人はWQHDをおすすめします。
IPS液晶なので視野角も広いです。
◆コネクター、ポート類が充実
USB3.0が3個、フルサイズのSDカードスロット、HDMI、MiniDisplayPort、そして有線LANポート。
これだけのポートが揃っているので、余計なUSBハブや専用のドックを買う必要がありません。
USBタイプCがないのはマイナスですが、現状ではまだまだUSB3.0の方が圧倒的に便利なので大きな問題とはならないでしょう。実はこのポート類の充実がT460sを買う決定打となる場合が多いのです。
他のThinkPadと比較した表をご覧ください。
SSDや価格など他の要素も考慮して比較しています。
これでわかるのはX1 CarbonやX1 YogaなどはLANとSDカードスロットが付いていないという点です。ぼくのようにデジカメのRAWデータを頻繁にPCへ取り込む人は、ちょっと不便です。アダプターを別に買えばいいのですが、そのアダプターをいつも持ち歩くのは面倒です。
T460sはタブレットとして使用ができないという点を除けば、ほぼ弱点のない一台だと言えます。
◆ま と め
ThinkPad T460sは過剰な軽量化、薄型化をしていない王道タイプのノートパソコンです。そのためやや保守的すぎるという批判もあるかもしれません。しかしぼくの意見は、守るべきポイントはちゃんと守られた正統進化型のノートだと思うのです。
その結果、高品質なキーボード、ポート類の充実という2つの特質がT460sには備わっています。これらはビジネスユースには欠かせないポイントだと思います。
高速なSSDも搭載して弱点がなくなったT460sは、メインPCとして堂々と胸を張れるマシンとなるでしょう。
おすすめの構成例は
1.Core i5 メモリ8GB PCIe SSD256GB FHD液晶
2.Core i7 メモリ8GB PCIe SSD256GB WQHD液晶 GeForce 930M
の2つあります。
1はややスペックを抑えたモデル。と言っても、ほとんどの人にとってこれでも十分な性能です。価格は税込みで13万円台(セール期間だともっと安い場合も)
2はレビュー機のスペックです。グラフィック性能を上げてさらにディスプレイの解像度もアップグレードすれば、軽めのゲームを綺麗な画面で楽しむことが可能でしょう。
こちらだと20万円台、ちょっとお高くなります。
今はセール期間中なので少し割引率がアップしているはずです。
詳しくはLenovoの公式ページでご確認ください。
⇒ ThinkPad T460s オンランストア