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【レビュー】光の表現が素晴らしい。有機EL搭載のVivoBook Pro 15 OLED

ASUSのVivoBook Pro 15 OLEDは2021年11月発売のノートPC。

  • クリエイター向けPC
  • 有機ELディスプレイ(OLED)

という特徴をもっています。

一番の長所は有機EL(OLED)です。

普通の液晶ディスプレイと今回のVivoBook Pro 15 OLEDを比較してみるとその違いがよくわかります。

左が普通の液晶ディスプレイ。右が今回レビューするVivoBook Pro 15 OLEDの有機ELです。

パッと見はそんなに変わらないじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、よく見るとけっこう違います。特に普段から写真を撮っている人はその差をはっきりと認識できるでしょう。

馬の顔に光が当たっているのですが、右の有機ELはその光がよくわかります。

馬の首から胴体にかけても同様で、光をより良く感じられるのは有機
ELです。

光沢感と言うのでしょうか、薄っすら汗をかいて光る馬の首や胴体がとても美しいです。

よく有機ELは黒の表現が素晴らしいと聞きますが、それと同時に光の表現も素晴らしいと思いました。

左の液晶ディスプレイも悪いわけではないのですが、こうして有機ELと比較するとやはり物足りなく感じてしまいます。

以下ではVivBook Pro 15 OLEDのデザインやパフォーマンスを詳細にレビューしてみます。少し長文になりますが、参考にしてみてください。

レビュー機のスペック

・Windows 11 Home 64bit
・CPU:AMD Ryzen 9 5900HX
・メモリ:16GB (8GBx2)DDR4-3200
・SSD: 1TB
・ディスプレイ:15.6型 (1920×1200) 、光沢、OLED
・グラフィックス: AMD Radeon グラフィックス
・USB: USB-C x1、USB-A x1、USB2.0 x2
・インターフェイス:HDMI、microSDカード、ヘッドフォン
・Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
・重量: 1.65kg

OSは最新のWindows 11が搭載されています。

CPUはAMDのRyzen 9 5900HX。8コア16スレッドのパワフルなCPUです。

メモリは16GBのデュアルチャネル。SSD容量は1TBあります。

本機はグラボ(外部GPU)を搭載していません。動画編集や3DCG、軽めのゲームなどに対応するにはGeForce RTX 3050を搭載した機種も発売されているのでそちらを参照してみてください。

表の太字が本機の構成になります。

上記の構成で価格は15.0万円(税込、送料込)となっています。
有機EL搭載でこのスペックならまずまず納得のプライスです。

※価格は2021年11月24日現在のものです。
※最新情報はASUSの公式ストアで確認してください。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはクワイエットブルー。落ち着きのある紺色です。

天板に「ASUS VivoBook」のロゴが配置されています。

デザインは平均的です。全体的に地味な印象でそこまで高級感はありません。筐体の素材はおそらく樹脂製で、指紋も少し目立ちます。

ASUSはZenBookシリーズという高級モデルも販売しており、それと比べるとVivoBookシリーズは少し落ちるかなというのが正直な印象です。

ボディは普通でしたが、ディスプレイは素晴らしいです。

・FHD (1920×1080)
・光沢
・有機EL

という仕様。

筆者が撮影した写真を壁紙に設定してみましたが、こういうトーンが暗めの写真も映えるのが良いところです。視野角も広いです。

ただ光沢タイプなので映り込みはけっこうあります。ここは1つ気になった点。強い光が映り込むと写真編集時に見えにくくなります。部屋の環境に影響されやすいディスプレイです。

・輝度(明るさ) 350nit
・色域 sRGBカバー率 100%

明るさと色再現性は高いです。

以下では通常の液晶ディスプレイとの比較。冒頭とは別のバージョン写真を部屋を暗くした状態で比較してみました。

左が有機EL、右が通常の液晶ディスプレイです。

右の液晶では黒が黒でなく、少し白浮きしているのがわかります。

一方、有機ELの方は黒がしっかり黒。また色の鮮やかさも断然に良いです。

冒頭に挙げた光の表現の素晴らしさと同時に、黒の表現、色の鮮やかさなども有機ELは優れています。

その他の点ではWebカメラ。


使用しないときにカメラを隠せるように物理シャッターが付いています。

良い: 有機ELディスプレイが素晴らしい
良い: 明るく、色域が広い
微妙: 映り込みはけっこうある
微妙: ボディのデザイン、素材は普通

ベンチマーク

CPUはAMD Ryzen 9 5900HXです。

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、22421というスコアでした。

PassMark社が発表している平均値は、

Ryzen 9 5900HX: 23422

となっています。

レビュー機のスコアは少し低いもののほぼ平均値。期待どおりのパフォーマンスでした。

他のCPUと比較しても優秀です。Ryzen 7 5800HやCore i7-11800Hといったクリエイター向けPC御用達のCPUよりも良いスコアが出ています。

リアルなアプリの快適度

当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみましょう。

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを余裕で上回りました。

Essentials(一般的な利用) 10014 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)9906 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 6660 (目安3450)

総合的なスコアはこれまで見てきたノートPCで最高点でした。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

その結果が下の表になります。

現像速度はイマイチで、期待してたほどの速さは出ませんでした。やはりPhotoshopとの相性ではインテルの方が良さそうです。

しかし現像以外の編集作業、「空を選択」や「ぼかし」などではまずまず優秀なタイムです。

あとPhotoshopのタイムで言うならRyzen 7 5800Hとほとんど差はありません。

Davinci Resolveで動画編集

180秒のFHD動画(30fps)の書き出しにかかった時間を計測してみました。

タイムはまずまずの速さ。Davinci Resolveの無料版は書き出しにGPUを使用しないのですが、それでも元の動画の2/5の時間で書き出しが終了します。

本格的に編集するのはさすがに厳しいと思いますが、FHD動画を軽めに編集する程度なら十分使えるでしょう。

軽めのゲーム

最後にファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)でベンチマークをとってみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは5051、「普通」という結果でした。


本機は外部GPUを搭載していないのでゲーム用に使うのは難しいでしょう。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
△画像編集(RAW現像)
△動画編集
×ゲーム

という目安になります。

良い: Ryzen 9 5900HXの性能。守備範囲は広い
微妙: Ryzen 7 5800Hとそんなに差はない

キーボードの配列と打鍵感

キーピッチは18.7mm、キーストロークは1.35mmです。

キーの配列はEnterキーとBackspaceキーが横とくっついているタイプです。

全体の打鍵感はまずまずです。

右サイトにテンキーがありますが、通常の4列ではなく3列のテンキーです。

キーボードはバックライト付きなので暗い所でもキーが光ります。

微妙: キーボードは平均レベル

インターフェイス

インターフェイス(端子類)はあまり良くありません。
数はまずまずですが、種類とランクが悪いです。

USBポートはUSB3.2 type-Cが1つとUSB3.2 Type-Aが1つ。そしてUSB2.0が2つあります。

USB-CはPD非対応。モバイルバッテリーからの充電はできません。
速度の遅いUSB2.0が2つ残っているのも残念な点です。マウスのポートにはちょうどいいのかもしれませんが、10万以上する機種ではもう見ることは少ないUSB2.0ですから、できればUSB3.0以上にしてほしかったなと思います。

他はHDMI、microSD、そしてヘッドフォンジャックが付いています。

microSDも残念な点です。
当サイトで繰り返し述べてますが、この手のクリエイター向けPCで重要なのはフルサイズのSDカードスロットです。デジカメのデータを直接PCに取り込むことができるかどうかで使い勝手がかなり変わります。本機にはそれがないのでアダプターを別個購入する手間が必要です。

悪い: 遅いUSB2.0が2つある
悪い: フルサイズのSDカードスロットなし

バッテリー、排気音、熱など

バッテリー容量は63Whでかなりの大容量です。

以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.5時間でした。

厳しめの条件でこの時間なら十分だと思います。この手のPCは電源に接続して使うことが多いのでバッテリーライフはそこまで重要ではありません。

負荷をかけるとファンの音がしますが許容範囲。熱と音に関しては問題ないレベルです。

評価まとめ

短所
・フルサイズSDカードスロットなし
・USBポートの種類
・似たモデルが多く迷う

長所
・有機ELディスプレイで光の表現が素晴らしい
・CPU性能は文句なし

有機ELディスプレイによる光の表現が素晴らしいPCだと思います。
CPU性能も文句なし。それだけにインターフェイス(端子類)の欠点が残念なところです。

特にSDカードスロットなし。これについては人によってマイナスを軽微に済ませる人もいるかもしれませんが、当サイトでは大きめのマイナス点です。クリエイター向けを標榜するなら、SDカードスロットは必須だと思います。

同時期に発売の上位モデルZenBook Pro 15 OLEDには、フルサイズのSDカードスロットがちゃんと付いています。妥協なしで最高級のものを求めるならVivoBookよりもZenBookの方が良さそうです。

後は価格との兼ね合いでしょう。VivoBookには弱点がありますが、その分価格は抑えめになっています。

  • 写真編集(RAW現像)を行う人
  • 有機ELの美しいディスプレイを体験したい人
  • 価格は抑えめ

という条件で選ぶならVivoBook Proシリーズがおすすめとなります。

ASUSの有機EL搭載PCはこちらのASUSストアに一覧が掲載されているのでそれで確認してみてください。

ASUSストア 有機EL搭載機ノートPC 一覧へ

選択肢は多いですが、ちょっと多すぎて正直どれを買ったらいいか迷います。もう少し種類を絞って発売しても良かったのではないかと思います。

本レビューで紹介したVivoBook Pro 15 OLEDは価格抑えめの機種です。

ASUSストア VivoBook Pro 15 OLED

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