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藤井聡太二冠誕生。封じ手の87同飛車成が話題に

藤井聡太棋聖が木村王位を4-0のストレートで破り、見事最年少での二冠を達成しました。

封じ手の87同飛車成は、ニュースやtwitterでも話題となりました。

飛車を切って銀と交換するわけですから、すごく思い切った手です

しかし87同飛車成、同金、33角と進めてみるとわかるように、33角が飛車と香車の両取りになっていて、大きな駒損にはならないことがわかります

そしてさらに読みを進めると、

・すぐに相手の飛車を取り返すことができる
・もし取り返せなくもそれと同等またはそれ以上の成果を見込める

ということがわかります

まあ後から説明するのは簡単ですが、実際にあの場面で飛車切りに気付き、さらにそれを掘り下げて考え、そして決断できるのはとても難しいことです。

87同飛車成、同金、33角の直後に木村王位に小さなミスが出て、藤井棋聖への形勢が傾いていきました

藤井聡太伝説にまた1つ指し手が加わった感じがしますが、今回は封じ手だったので余計にドラマティックになったというのはありますね。

・藤井棋聖、考え中
・AIの最善手に87同飛車成が提示される
・それを見て解説のプロ棋士が驚く
・藤井棋聖が封じる
・藤井棋聖なら指してくれるんじゃないかという期待
・翌朝まで15時間も間が空き、期待感が高まる
・翌朝に87同飛車成

という一連の流れがあったので、すごく盛り上がりました。

AbeamaTVのお陰と言ってもいいでしょう

AbemaTVとAIの登場で将棋観戦の楽しみ方が変わりましたね。

見てる方としてはとても面白いのですが、やってる方(対局者や解説のプロ棋士)は大変です

今まではミスがミスとして認識されずにうやむやにされてたことも多かったはずですが、いまはどんなミスもAIが見逃してくれません。

将棋が人気となるということは、そうした厳しい目にさらされるということでもあります

将棋界は厳しい勝負の世界ですが、そうは言っても昭和の時代と今では序盤の戦いなどの厳しさが全く違うように、常に進化を続けてきた歴史があります。

かつて羽生さんが出てきて、将棋界全体のレベルが上がったように、藤井さんの登場と新しい将棋観戦スタイルによって、将棋界はまた次への進化を求められているように思います。

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