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【正直レビュー】Lenovo Ideapad S145 (15)は液晶ディスプレイの質が悪い

Ideapad S145 (15)は2020年4月発売のモデル

15.6型1.85kgという据え置き型のノートPCです

CPUがIntelとAMDの2つの選択肢があり、Intelの方は4万円台、AMDの方は3万円台という安さがウリの機種になります

実際に使ってみた正直な感想としては、コストを抑えたせいで見過ごせない欠点も出てきているなと感じました。

特に気になったのは液晶ディスプレイです

まずはレビュー機のスペックから見ていきましょう

◆レビュー機のスペック

・CPU:Core i5-1035G1
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 256GB (PCIe)
・ディスプレイ:15.6型 FHD(1920×1080)
・USB: USB3.0 typeA x2、USB2.0 x1
・インターフェイス:HDMI、フルサイズSDカード、ヘッドフォン
・バッテリー: 約6.2時間
・サイズ、重さ:約 362.2×251.5×19.9mm、1.85kg

CPUはCore i5-1035G1、第10世代IceLakeになります

安さがウリと書きましたが、スペック自体は悪くないです

レビュー機の例のように

Core i5-1035G1
メモリ8GB
SSD 256GB

という構成であれば、幅広い用途として使える立派な性能を有しています

これで価格は5.8万円(税込、送料込)

安いと評判のLenovoの中でも際立つ安さです

◆見た目、液晶ディスプレイ

筐体カラーはグレー

Ideapadの上位モデル300番台や500番台と同じように見えますが、ボディはプラスチック樹脂で質感や強度が違います

筐体表面のテカリも少しあり、指紋も光の当たり方で目立つ場合があります。

Ideapadシリーズは

100番台
300番台
500番台

と数字が大きくなるほど高級志向になります

今回のIdeapad S145は100番台なので、コストを抑えすぎてる感じがあります

最もそれを感じたのは液晶ディスプレイです

一番コストの低いTNパネルで、輝度も220nitと暗めです

そして青みが強いです

1枚目が元の写真

2枚目がその写真をIdeapad S145の画面に映し出して写真に撮ったものです

青みの強さとともに、暗い部分のディテールが失われていることがよくわかります

このディスプレイは視野角が狭く、ちょっと角度がつくと黒つぶれが生じます

映画やMVなど、暗めの映像を見るのは辛いと思います

画面の明るいところは大丈夫なのですが、暗いところの視認性悪化がひどいです

youtubeで海外アーティストのMVを見たときの見え方(少し角度をつけています) 黒がつぶれてしまい、何が映っているのか判別するのも難しい状態です

4、5年前まではこれぐらいのディスプレイはよく見ましたが、2020年モデルとしては珍しいくらいの悪さです

3~4万という安さを考えたとしても、もう少しマシなディスプレイにできたのでは?と思ってしまいます

◆ベンチマーク

CPUはCore i5-1035G1

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、9736というスコアでした。

PassMark社が発表している平均値は、

Core i5-1035G1 平均値7983

となっています。

レビュー機は平均より上、優秀な結果でした。

内蔵されているSSDはPCIe接続のSSD

ベンチマークをとると以下のようになります。

シーケンシャルリードは1700MB/sと遅めですが、体感に寄与すると言われる4Kリード、ライトの速さは平均的でした

電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約10.0秒と平均を上回る速さでした。

さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。

以下条件の違う4つのPCでのテスト結果です。

1.Core i5-7200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)

処理にかかった時間:約61秒

2. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)

処理にかかった時間:約33秒

3.Core i5-10210U、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)

処理にかかった時間:約29秒

4.Core i5-1035G1、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)

処理にかかった時間:約29秒

最後4番目の結果が本機の結果です。

こちらは平均的なタイムでした

以上をまとめると、

CPUテスト: 良い
SSDテスト: 平均
起動:    良い
画像編集:  平均

という感じ。

全体的にはまずまず良いパフォーマンスです

◆キーボード、タッチパッド

キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。

キーは浅め、打鍵感はまずまず良好です。

キー配列は少し難があり、Enterキー、Backspaceキーが横のキーとくっついています

特にBackspaceの横にあるバックスラッシュ()キーがかなり小さいです。使用頻度の低いキーですが、もし使うことが多い人は注意した方がいいでしょう

タッチパッドは104x70mm、ホームポジションに合わせて左寄りに配置されています。

タッチパッドにも落とし穴がありました
それは二本指タップによる右クリックができない仕様となっている点です

タップによる通常のクリック OK
二本指スクロール OK
二本指タップの右クリック NG

という状態。

これまでIdeapadシリーズを何度もレビューしていますが初めての経験です

なぜこのような仕様になっているのかわかりませんが、このIdeapad S145、ちょっと一癖二癖あるモデルであることは間違いありません

ちなみにこの右クリックに関しては修正可能です
くわしくはこちらの記事を参考に

LenovoのノートPCで最近出たIdeapad S145(安いやつ)という機種があるのですが、このPCはなんと右クリックができない仕様に...

◆インターフェイス

USBポートはUSB3.0(type-A)が2つです。
それにUSB2.0が1つあります

USB-Cはありません

他のポート類は、HDMIとヘッドホンジャック、そしてフルサイズSDカードスロットが付いています。

有線LANポート、DVDドライブなどは付いていないので注意が必要です

USBポートが全部左側面に付いている点はマイナスです

3つのうち1つは右側面に付いている方が使い勝手はいいはずです

使う人のデスクのスペースとも関係しますが、もし左サイドのスペースがない場合すごく使いづらいので、できれば左右に振り分けてほしかったです

◆バッテリー、排気音、熱など

バッテリーの駆動時間は公称値で6.2時間(JEITA2.0)です。

以下の条件でテストしてみました。

・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約5時間と短めでした

熱や静音性には問題はなかったのは良かった点です

◆まとめ

短所
・ディスプレイが致命的
・二本指タップの右クリックができない
・USB-Cポートなし
・ポート類が左側面に集中

長所
・CPUのパフォーマンスは良い
・安さ

CPU性能と価格の安さと長所もありますが、それよりも他の短所が目立つ機種だと言えます

冒頭に書いたとおり、ディスプレイの品質はかなり悪いです

これで映画を観たり、写真の編集を行ったりするのは厳しいです

そうした画像や映像とは無縁の作業用(ワードやエクセルでの資料作成など)として割り切って使うくらいでしょうか。

それなら、あと1、2万出して、短所をなくした方が良いと思います

同じLenovoの15.6型でThinkBook 15やIdeapad S540 (15)といったところも候補として考えてみましょう

当ブログで4月にレビューしたThinkBook 15は、性能、使い勝手、価格のバランスが良くおすすめです

CPU、メモリ、SSDの基本スペックは同じ条件にして比較した表です

液晶ディスプレイ、高級感、USB-C、有線LANポートなど多くの項目でIdeapad S145と差があります

価格はThinkBookが7.1万
Ideapad S145が5.8万

差は1.3万ありますが、その価値は十分あると言えます

というかThinkBook 15の7.1万も、相場から言えばかなり安い方です

最後にもう一度まとめておきます

・Ideapad S145はディスプレイ、タッチパッドなど大きな欠点あり
・さすがにコストを抑えすぎ
・それならあと1万ちょい出して評判の良いモデルを買った方がいい
・ThinkBook 15やIdeapad S540 (15)がおすすめ

Lenovoは平日の夜間と土日は割引率がアップしているので
そのときがチャンスです

公式ストア ThinkBook 15

公式ストア Ideapad S540 (15)

◆ 過去のレビュー記事はこちら

Lenovo ThinkBook 15は2019年10月~12月発売のモデル 15.6型1.84kgという据え置き型のノート...

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