Photoshopを使い始めてちょうど1年が経過しました。
やればやるほど知らない事が出てきてその底なしっぷりに愕然としますが、だいぶ効率的に使えるようになってきた感じはあります。
Photoshopが得意な作業は部分的な編集、修正です。
- 写真の部分的な明るさを変えたい。
- 道路に落ちてるこの小さなゴミを消したい。
といったときにとても便利です。
Photoshopを使い始めてから、細かい所まで気を抜かず、写真の完成度を高めようと意識するようになりました。
それと同時に、ファインアートと呼ばれる分野の写真に挑戦しています。
例えばこの写真。
ビルに側面に当たってる光と影はほとんどPhotoshopによるレタッチで作ってます。
以前はこの写真をレタッチするのに6時間くらいかけてました。いま見ると大したことない写真ですが、当時はこの仕上がりを得るためなら6時間という手間暇も惜しくないと考えていました。
やってる作業は恐ろしく地味です。1つ1つを多角選択して調整レイヤー。この一本槍でした。
いま同じことをやれと言われてもできないと思います。もっと簡単で似たような効果が得られるレタッチ方法を考えるでしょう。
Photoshopは1週間くらい学べば、上の写真くらいのレタッチはできるようになります。40過ぎのおっさんにできるのですから、もっと頭の柔らかい若い人ならすぐだと思います。Youtubeに無料教材は揃っています。
Photoshopを基礎から学ぶ、イチから学ぶみたいなのはおすすめしません。
やりたい作業で検索すればYoutube上に動画がいくつか出てくるのでそれを見て、すぐに実践してみるのが良いです。座学というよりも手を動かすことです。
数学で言うと、公式覚えて、問題をガンガン解くという感覚でしょうか。
真の理解とかそういうのは後回しで、とりあえず手順だけ覚えてどんどん問題を解いていく方が良いです。それを繰り返していくうちに、だんだんと理解も追いついてきます。
この1年Photoshopを勉強した成果をいくつかご覧ください。
まだまだ改善の余地はあると思いますが、少しずつ自分の表現したいものに近づいていっているのでそれが楽しいです。
◆具体的な作業例
Photoshopでの具体的な作業で最も効率的だと思うのが、空の明るさを変える作業です。
例えばこの写真。
空は写真の中で最も明るい場所なので、白飛びしたり、必要以上に明るくなってしまいがちです。
それによって主題となる人への視線誘導に悪い影響を及ぼすことがあります。
そうした場合に、空の明るさを少し落として主題に目を行きやすくすることはよくやります。
やり方は簡単。「選択範囲」⇒「空を選択」をクリックすると、その写真の空をAIが自動で選択してくれます。精度がかなり高いのでかなり使えます。
空が選択できたら、そこで「レイヤー」⇒「新規調整レイヤー」⇒「レベル補正」をクリックします。
空を暗くなるようにスライダーを右に移動します。
今回は0.30まで移動させました。
ビフォーアフターです。
どうですか?
微妙な差ですが、白飛び気味だった空のディテールが一部回復し、明るさが抑えられました。それにより手前の通行人へ目が行きやすくなっています。
本当に微妙な差ですが、こうした細かい点を1つ1つキッチリやっていくことで最終的に大きな差となります。
◆結論
Photoshopをやっても写真は上手くならないけど、写真の完成度を高めたり、幅を広げるときにすごく役立つよという話でした。