2022年のノートパソコン市場。各メーカーごとに新製品の出来や販売戦略、在庫の安定度を採点してみました。
あくまで私の個人的な好みです。自分の使ってるメーカーの点数が低くても気を悪くしないでください。
◆ DELL 90点
良い点
・コスパが良い
・Inspiron 14 AMD、Inspiron 16 AMDの2機種が強い
・XPS 13 Plusで新デザインに挑戦
・在庫が安定
悪い点
・2-in-1が安くない
・1.0kg前後の機種も欲しい
・機種名がわかりにくい
2022年もDELLが一番優秀だったと思います。Inspiron 14、16といったミドルスペックPCの完成度が高いのに加え、XPS 13 Plusという挑戦的な機種も出しています。2-in-1や超軽量が手薄なので来年以降はそこも期待したいです。
◆ HP 80点
良い点
・957gのPavilion Aero 13が昨年に引き続き良かった
・メモリ16GBを基本構成として用意してくれてる
・公式ストアが見やすい
・Spectreの完成度が高い
悪い点
・インテル第12世代への刷新が大幅に遅れた
・Pavilion 14、15がデザイン据え置き、コスパ低下
HPはDELLが強いところでの勝負を避けてうまく立ち回っています。Spectre、ENVYといったハイエンドにお金をかけている一方、ミドルレンジはデザイン据え置きでコスパもあまり良くなかったです。価格変動も大きめで、買うタイミングが難しい1年でした。7~10月週末セールで安く買えた人は良い印象があるはずです。
◆ Lenovo 80点
良い点
・コスパが良い
・IdeaPad Slim 570 14型が強い
・ゲーミングノートも充実
・ディスプレイの情報提示が親切
悪い点
・似たような機種が多すぎ
・メモリ16GBの価格がちょっと高い
・ThinkPad Eシリーズの魅力低下
・4~5月に上海がロックダウンして納期遅れ
Lenovoは上海ロックダウンの影響で不安定な時期もありましたが、7月~9月は安定して安かったです。IdeaPad 500番台は今年も優秀。ThinkPadはZシリーズを出しましたが、コンセプトが中途半端でした。Yogaシリーズは単体では良く出来ていると思いますが、似たような機種が多すぎでした。
◆ ASUS 70点
良い点
・ASUSと言えば有機ELと認知された
・クリエイターPC、ゲーミングPCが充実
悪い点
・VivoBookシリーズはインターフェイスが平均以下
・在庫がすぐになくなることがある
・セール対象となる機種が不人気モデル
ASUSは有機ELで知名度を上げました。ただこれを買っておけという特定機種を絞り切れてないのが弱点。在庫切れも多いので推しづらいです。
◆ dynabook 70点
良い点
・875gのdynabook GZシリーズはコスパ良い
・キー配列やキーストロークが良い
悪い点
・在庫が不安定
・宣伝不足、もっと押していいと思う
dynabookは地味ですが、コスパはLenovo、DELLに続くくらい良いです。売れそうなモデルの在庫確保にもっと力を入れてほしいです。
◆ Microsoft 65点
良い点
・Surface Laptop G0 2がバランス良し
・デザイン、ディスプレイの綺麗さ
悪い点
・相変わらず強制的にオフィス付き
・にもかかわらずOffice 365を買えと勧めてくる
・メモリを16GBにするだけで価格が跳ね上がる
・Surface Pro 9はPro 8からの上積みが少ない印象
Microsoftの評価は変わらず。デザインとディスプレイには力を入れていますが、性能と価格は平均以下です。Surface Laptop Go 2は例外でコスパが良いです。
◆ mouse (マウスコンピューター) 60点
良い点
・ゲーミングPC、クリエイター向けPCに注力
・キーボードがまずまず良い出来
・電話サポートが良い
悪い点
・新モデルが出るのが遅い
・コスパはちょっと悪い
・10万前後のPCのディスプレイの質
・ファン音が大きい傾向
薄型のクリエイター向けPC、DAIVシリーズが人気ですが、ファン音が大きいのがネックです。
その他のメーカーはあまりフォローできていないので今回は評価対象外とさせていただきます。
◆総評
昨年はDELLが圧倒的でした
今年2022年はHP、Lenovoがそれなりに頑張ったのでDELLとの差は縮まったと思います。
コスパならDELL、Lenovoの2強。
安定度の差でDELLを1位と評価しました。
ASUSやdynabookがそれに続きますが差は大きいです。
ASUSは有機EL、dynabookはビジネスノートで強みを発揮しています。
HPは手薄な超軽量とキーボードに注力していています。
2022年のPC売り上げ台数は2021年よりも減少しました。
来年はもっと盛り上がってくれることを願っています。