Celeron N4500は2コア2スレッドのプロセッサ。安い薄型ノートやタブレットに搭載される低スペックのCPUです。
基本周波数は1.1GHz、ターボブーストが2.8GHzです。
PassMarkのベンチマークスコアを見ると以下のとおり。
マルチスレッドのスコアは2130です。
経験的にこのスコアが2500を切ると、普段使いでもモタつく感じがあります。Celeron N4500はその基準に達していませんが、シングルスレッド性能(下のグラフ)は予想以上に健闘しています。
Celeronでも比較上位とされているN4100や6305よりもシングルスレッド性能は上です。さらにはCore i3-6100Uよりも上のスコアとなっています。
シングルスレッドはアプリ起動やWebブラウジングなどの基本的な作業に効いてくるので重要です。
マルチスレッド性能が低いので、負荷の高い並列処理は苦手だと思いますが、軽めの処理はけっこう快適にこなしてくれるのではないかと期待できます。
〇ネット
〇動画視聴
〇ワードエクセル
△上記を同時に行う
×画像編集
×ゲーム
といった目安になるでしょう。
3~4万円のPCであれば、まずまずのコスパかなと思います。
ちなみにグラフに出てきたPentium Gold 6500Yは2021年発売のSurface Go 3に搭載されているCPU。
シングルスレッドが1952、マルチスレッドが3132で、Celeron N4500とはかなりの差があります。ぼくの体感ではPentium 6500Yぐらいの性能があれば普段使いで文句なしです。
Celeron N4500はそれに到底及ばないので、ランク的には「下の上」という位置づけです。
悪くはないですが、あまり期待を持ちすぎるのはやめといた方が良いことを最後に言っておきます。