AMD Ryzen 5 5625Uは6コア12スレッドのCPU(APU)で、主に2022年発売のノートPCに搭載されています。
PassMarkのベンチマークスコアは以下のとおり
コア数スレッド数 | Single | Multi | |
Ryzen 5 5625U | 6コア12スレッド | 3065 | 14979 |
Ryzen 5 5600U | 6コア12スレッド | 2932 | 15300 |
Ryzen 5 5500U | 6コア12スレッド | 2456 | 13178 |
Core i5-1135G7 | 4コア8スレッド | 2728 | 10131 |
Core i5-1235U | 10コア12スレッド | 3335 | 11119 |
Core i5-1240P | 12コア16スレッド | 3659 | 21646 |
まだサンプル数は少ないものの、ある程度信頼できる数値は出ていると思います。
同じRyzen 5でも5500Uよりは明らかに上。
シングルコアでもマルチコアでもスコアは上回っています。
Ryzen 5 5600Uとの比較は微妙です。
5600Uとは基本周波数が同じ。ターボ時の周波数は5625Uの方が上です。
なので理論的には、シングルコアでは5625Uが優位、マルチコアでは同等という結果になるはずです。実際にはマルチコアが若干5600U優位と出ていますが、今後サンプルが増えるにつれ修正されるかもしれません。
ざっくり言うと、
5625U ≒ 5600U
と考えておけばいいと思います。
◆インテルとの比較
インテルの2022年は第12世代になります。
Core i5-1235U
Core i5-1240P
が比較対象となるでしょう。
1235Uと5625Uを比較すると
- シングルでは1235U優位
- マルチでは5625U優位
という差が出ています。
これは今までのインテルとAMD Ryzenの差でよく見てきた傾向です。
ちょうどRyzen 5 5500UとCore i5-1135G7の関係に似ています。それぞれ得意な作業がありますが、普段使い(ネット、アプリ起動)などに限定するなら1135G7の方が優位でした。
なので今回も1235Uの方が少し優位になるかなと予想します。
今後実機でのベンチマークが取れたら報告したいと思います。
総合的には1235Uと5625Uの差はわずかだと思うので、Ryzenモデルの方が価格が安いということがあれば5625Uを選択するのもアリでしょう。
※シングルコア性能も重要
インテルのすごい所はさらにその上のCore i5-1240Pという存在です。これも薄型ノートに搭載可能なCPUなのですが、スコアを見てもらえるとわかるようにシングル、マルチともに圧倒的です。
1240P搭載のPCは値段も高めなので単純な比較はできませんが、性能だけを追及するなら「末尾P」の第12世代がより良い選択になります。
本来ならRyzen 6000シリーズが第12世代インテルの相手となるはずでしたが、2022年4月時点ではまだ市場で見かける機会は少ないのが残念です。
◆まとめ
- Ryzen 5 5625UはざっくりRyzen 5 5600Uと同等
- Ryze 5 5500Uよりは明らかに性能は上
- インテルのCore i5-1235Uとはいい勝負
- Ryzenは価格の安さが魅力
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