インテル第12世代のPシリーズで一般的なCPUのがCore i5-1240PやCore i7-1260Pです。
2022年発売のノートPCで比較的性能を重視するPCに搭載されています。
PassMarkのベンチマークスコアを見てみましょう。
シングル | マルチ | ||
Core i7-1260P | 12コア16スレッド | 3166 | 16743 |
Core i5-1240P | 12コア16スレッド | 3343 | 18831 |
Core i7-11800H | 8コア16スレッド | 3135 | 21353 |
Ryzen 7 5800U | 8コア16スレッド | 3094 | 18884 |
Ryzen 7 5825U | 8コア16スレッド | 3073 | 18191 |
シングルコア性能が高いのが特徴です。アプリ起動やブラウジングなどの基本的な作業はシングルコア性能で決まります。スコアは3100~3300で、2021年のエース格であったCore i7-11800Hよりも上です。
マルチの方はシングルほど高くありませんが、Ryzen 7 5800Uや5825Uと同じくらいはあります。マルチコア性能は、動画の書き出しや3DCGのレンダリングに効いてきます。
総合的に見てCore i5-1240PやCore i7-1260Pの性能は非常に高いと言えます。Cinebench R23のスコアを見ても同様です。画像編集や動画編集などのクリエイティブな作業には向いているCPUです。
1つ気になる点として、5月15日時点のPassMarkスコアは、Core i7-1260Pの方がCore i5-1240Pよりも低く出ています。
Core i5-1240P > Core i7-1260P
理論的にはこれとは逆になるはずです。今後さらにサンプルが増えるにつれ修正されるでしょう。
Core i7-1260P搭載機のdynabook GZ/HVはCPU性能を少し抑えめに設計されています。1260Pのスコアが伸びないのはそうしたことも原因になってるかもしれません。あと1240PがCore i5のくせに強すぎるという説もあります。
今後はThinkPad X1 Carbon Gen 10やDELL XPS 13 Plusなどエース級の機種でどのくらいの性能が出るか注目です。
2022年のRyzen 5000シリーズよりは確実に上なので、性能を求めるならインテルのPシリーズをおすすめします。
ベンチマーク(指標)以上にすごいのがAdobeソフトとの相性です。
機種 | CPU | タイム (秒) |
dynabook GZ/HV | Core i7-1260P | 5.6 |
ThinkPad X1 Carbon Gen 9 | Core i7-1165G7 | 8.0 |
DAIV 5P | Core i7-11800H | 8.6 |
Ideapad Flex 550 | Ryzen 7 4700U | 9.7 |
Pavilion 14-dv | Core i5-1135G7 | 10.6 |
Pailion Aero 13-be | Ryzen 7 5800U | 12.4 |
IdeaPad Slim 560 Pro | Ryzen 7 5800H | 12.7 |
先ほどチラッと出てきたdynabook GZ/HVで検証したのですが、Adobe PhotoshopでのRAW現像はCore i7-1260Pは爆速でした。
現在販売されているPシリーズ搭載機でおすすめは
ThinkPad X1 Carbon Gen 10です。(dynabook GZ/HVも良いのですが残念ながら在庫切れ)
・Core i7-1260P
・メモリ 16GB
・SSD 512GB
・ディスプレイ: 14インチ 1920×1200、400nit、sRGB100%
・1.12kg
という構成で22.5万円(税込、送料込)
ThinkPadはCPU性能をフルに発揮させる設計で定評があります。