2022年1月現在のノートパソコンの標準的なスペックは
・CPU: インテル第11世代 または AMD Ryzen 5000シリーズ
・メモリ: 8GB
・ストレージ: 256GB
・ディスプレイ: 14~15.6型 フルHD (1920×1080)
・重さ: 1.4kg~1.8kg
となっています。
これで相場は6万~8万。
10万以下でも十分性能が良いパソコンを購入することができます。
オプションでMicrosoft Officeをつけると+2万かかります。つまり上記のスペックにオフィスを付けて8~10万が相場です。
これ以上高いパソコンは、例えば本格的なゲームをやりたい人向けのゲーミングPCや、画像編集、動画編集をやるためのクリエイター向けPCなどになってきます。
本記事では、いわゆる一般向け(ネットや動画鑑賞など一般的な利用、そしてビジネス利用も可能)のおすすめ機種を挙げていこうと思います。
基本は6~8万
オフィス付きで8~10万
軽いやつ(1.0kg前後)だと10万以上
この相場をまずは覚えておいてください。
ビックカメラなど家電量販店に行くと必ずもっと高めの相場を店員から教えられると思いますが、それは「家電量販店での相場」です。メーカー直販で買うなら、6~8万出せば十分だということを知っておきましょう。
メーカーを絞ろう
パソコンを買うときに、重要だと思うのがメーカー選びです。
残念ながら日本のメーカーが世界の市場をリードした時代はすでに終わっています。
2021年シェア | |
Lenovo | 24.1% |
HP | 21.7% |
DELL | 17.4% |
Apple | 8.5% |
Acer | 7.1% |
その他 | 21.2% |
2021年世界のPC市場、シェア率は上の表のようになっています。Lenovoが首位、HPが2位、DELLが3位とここまでで全体の63%を占めています。その後はだいぶ離れてApple、Acerと続きます
日本のメーカーは「その他大勢」の中に埋もれてしまって名前すら挙がってこないのが実情です。
世界シェアで見たときの3強は
Lenovo、HP、DELL
です。
このうちLenovoとDELLはコスパに優れたパソコンを売っています。
ぼくとしては素直にこの2メーカーを買うことをおすすめします。
その方が間違いがないです。
MacにするならAppleしか選択肢はありませんが、Windowsなら上で挙げた2メーカー(LenovoとDELL)の機種を選んでおくのがわかりやすい選び方だと思います。
なぜこの2メーカーに絞るのか?
それは
・価格が安い
・最新モデルを売ってる
・価格帯を決めれば性能が大体保証される
・同じ価格帯での品質が良い
という理由からです。
一方なぜ日本のメーカーを推奨しないのかというと
・価格が高い
・とにかく高すぎる
・価格を下げると性能が2ランク下がる
・最新モデルへの更新が遅れがち
からです。
海外メーカー6万と国産の12万を比べれば、さすがに国産が良いです。しかし海外メーカー6万と国産の6万では圧倒的に海外メーカーの方が良いです。下手すると国産の9万と比べても海外メーカーの方が良いです。
性能も品質も両方です。
日本ではやはり国産メーカーが人気ですが、ぼくは現実主義なのでコスパの良い海外メーカーを推奨します。
Lenovoが嫌いなら、DELLでもOKです。
ちょっと詳しい人だと
「ASUSはどう? マウスコンピューターもいいよ?」
と思うかもしれません。
確かにASUSやマウスコンピューターも悪くないですが、DELL、Lenovoとは差があります。
繰り返しますが、DELLとLenovoのコスパは圧倒的なのです。
以前はHPもこのコスパ最強メーカーの1つでしたが、2021年に脱落、2022年時点では2強となっています。
とにかくこの2つのメーカーのオンラインストアに行って、最新モデルをチェックしてみましょう。
数多くのラインナップがそろっていますから、きっとお気に入りが見つかると思います。
⇒ Lenovo公式ストア IdeaPad Slim 5シリーズ
おすすめのノートパソコンを紹介しているサイトはたくさんありますが、上記の2メーカーを全く紹介していないサイトはあまり信用できないと思います。
おすすめのノートパソコン
2強メーカーの中から、一般向けのノートパソコンでおすすめを選んでみました。
◆DELL Inspiron 14 AMD
14型 2021年4月発売。
・CPU: Ryzen 5 5500U
・メモリ: 8GB
・SSD: 256GB
・ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
・重さ: 1.4kg
価格は6.7万円(税込、送料込)
価格.comでもランキング1位の人気モデルです。
◆DELL Inspiron 15 AMD
15.6型 2021年4月発売。
・CPU: Ryzen 5 5500U
・メモリ: 8GB
・SSD: 256GB
・ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
・重さ: 1.64kg
価格は6.7万円(税込、送料込)
画面の大きな15.6型も人気です。
◆Lenovo IdeaPad Slim 550 14型
2021年4月発売
・CPU: Ryzen 3 5300U
・メモリ: 8GB
・SSD: 256GB
・ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
・重さ: 1.45kg
価格は5.7万円(税込、送料込)
普段使いならRyzen 3でも十分です。
◆Lenovo IdeaPad Slim 550 15.6型
2021年4月発売
・CPU: Ryzen 5 5500U
・メモリ: 8GB
・SSD: 256GB
・ディスプレイ: フルHD(1920×1080)
・重さ: 1.66kg
価格は6.8万円(税込、送料込)
時期によりますがこの機種はRyzen 5モデルが安くなっています。
⇒ 公式ストア IdeaPad Slim 550 15.6型
上で挙げた4つの機種は
・性能
・安さ
の両方を兼ね備えているので、安心して使えるパソコンです。
オプションでMicrosoft Officeをつけることも可能です。最初に述べたように、オフィスを付けると大体2万ほど追加料金がかかります。それでも10万以下で購入できます。
これまで国産メーカーにこだわってきた人もぜひチェックしてみてください。「この性能がこの価格で手に入るのか!」と驚くはずです。
以上でおすすめの紹介は終わり。
以下ではパソコンの選び方をくわしく解説しています。
時間がない人は読み飛ばしてもらって構いません。
CPUはIntelとAMD
パソコンの頭脳と言われるCPU。
CPUのメーカーと言えばIntelが有名ですが、ここ数年はAMDの勢いもすごいです。
多くのメーカーでは1つの機種に対し
・IntelのCore iシリーズ
・AMDのRyzenシリーズ
とCPUが2通り用意されていることもあります。
両社は毎年新モデルを発売して凌ぎを削っており、2022年1月時点ではそんなに性能に差はありません。
Core i3 ≒ Ryzen 3
Core i5 ≒ Ryzen 5
Core i7 ≒ Ryzen 7
というふうにざっくり考えておいてOKです。
今回おすすめした6万~8万のレベルであれば、IntelでもRyzenでもどちらでも良いというのが正直なところです。
価格はRyzenモデルの方が安いことが多いので、迷ったらRyzenで問題ないでしょう。ただし様々なアプリとの相性という点ではインテルの方が安定して速いです。特に有名なのがAdobeソフトとの相性で、LightroomやPhotoshopを使いたい人はインテルの方をおすすめします。
あとは用途によってレベルを上げていけばいいだけ。
Core i3、Ryzen 3は普段使い用
Core i5、Ryzen 5は普段使い用プラスα
Core i7、Ryzen 7は画像編集や動画編集も可能
という目安で考えておけばOKです。
CPU以外の条件も重要
◆メモリ、SSDの条件
メモリは8GBが基本ですが、画像編集や動画編集をするなら16GBは欲しいところです。4GBはChromeBookならアリですがWindowsなら避けた方がいいでしょう。
◆ SSD容量の基本は256GB
今はクラウドサービスも充実しているのでSSD容量の重要度は低いですが、ゲームをする人は1TBくらい欲しいところです。
◆ディスプレイは重要
6万~8万のPCで最も差が出るのがディスプレイです。
ディスプレイの仕様でチェックしたい項目は
・解像度
・液晶パネルか有機ELか
・光沢タイプ or 非光沢タイプ
・タッチ対応 or 非対応
・IPSパネルかどうか
・縦横比
・明るさ(輝度)
・色域(sRGBカバー率)
と数は多いです。
解像度は1920×1080ピクセルのFHDが基本です。
2022年は有機ELが流行りそうな予感がしますが、主流は液晶です。
光沢か非光沢については映り込みが少ない非光沢が主流です。
タッチ対応かどうかは好みで。
IPSパネル、または広い視野角のものを選びたいです。
縦横比は16:10が主流です。2020年までは16:9が主流でした。
明るさは300nitあるのが理想、平均は250nitです。
色域はsRGBカバー率100%が理想、平均は63%です。
ディスプレイは難しいのでこだわりがない人はそこまで気にしなくてもいいです。
ただ
・解像度がHD(1366×768)
・TNパネル(視野角狭い)
の2つだけは避けるように注意しましょう。
◆ OSはWindows 10でもWindows 11でも良い
OSはWindows 10でもWindows 11でもどちらでも良いです。
Windows 11もリリースから時間が経過しているので安心して使えます。
まとめ
PC選びに関しては面倒でも自分で少しずつ勉強してリテラシーを高めるしかありません。
最低でも5万、下手すると10万以上する買い物なわけですから、失敗しないように時間をかけて選んでください。
今後1.0kg前後の軽量PCとクリエイター向けPCのおすすめも追記できたらと思っています。