Lenovo Ideapad S540 (15) は2019年4月発売。15.6型のスタンダードノートです
5万円から買えるコスパの高いPCですが、その性能はどうなんでしょうか?
1週間ほど使用してみたレビューを書いてみたいと思います
◆レビュー機のスペック
・CPU:Core i5-8265U
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 256GB (PCIe)
・ディスプレイ:15.6型 FHD(1920×1080)
・USB: USB3.1 typeC x1、USB3.0 typeA x2
・インターフェイス:HDMI、フルサイズSDカード、ヘッドフォン
・バッテリー: 約17.3時間
・サイズ、重さ:約 358x245x16.9mm、1.8kg
Ideapad S540はCore i3~i7までCPUを選択可能ですが、今回レビューするモデルはCore i5のモデルです
上記の構成で7.1万円(税込、送料込)
オプションでオフィスソフトを付けても9.2万と10万を切ります
ちなみにCore i3のモデルだと5.2万円~とさらに安くなります。
◆見た目、デザイン
筐体カラーはミネラルグレー
光の当たり方で色の見え方は変わりますが、ちょっと暗めのグレーです
筐体表面のテカリはなく指紋も目立ちません。
剛性も高く、とてもしっかりした作りです
1.8kgと重量はあるので基本的には据え置き用でしょう。
液晶ディスプレイは非光沢タイプですが、若干の映り込みがあります。
上部のWebカメラは、使用しないときにスライド式で隠せるようになっており、万が一、不正なアクセスがあっても安心です。
ディスプレイの視野角、明るさは平均的です。
12万以上するような高級モデルと比べるとやや見劣りしますが、一般的なノートPCとしては平均的な水準です。
◆ベンチマーク
CPUはCore i5-8265U
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、7950というスコアでした。
PassMark社が発表している平均値は、
Core i5-8250U 平均値7684
Core i5-8265U 平均値8165
Core i7-8565U 平均値9295
となっています。
レビュー機は平均より少し下ですが、予想範囲内の結果でした。
内蔵されているSSDはSK HynixのSSDで、型番はHFS256GD9TNG-L3A0Bです
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは3000MB/s以上と高速
4Kリード、ライトも速いです。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約8.5秒と平均を上回る速さでした。
さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理なので、
CPUやSSDなど総合的な性能が効いてくるはずです
以下条件の違う4つのPCでのテスト結果です。
1.Core i5-7200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
3.Core i5-8265U、メモリ8GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約29秒
4.Core i5-8265U、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)
処理にかかった時間:約31秒
最後4番目の結果が本機の結果です。
同じ第8世代CPUの中ではまずまずの速さでした。
以上をまとめると、
CPUテスト: 平均
SSDテスト: 良い
起動: 良い
画像編集: 良い
という感じ。
7万円台のPCですが、性能は文句なし。
非常に優れたパフォーマンスを発揮してくれます。
◆キーボード、タッチパッド
キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。
キーは浅め、打鍵感は平均レベルです。
ぼくが以前レビューしたIdeapad C340 (14)と比べると差があるように感じます。
C340の方が、キーをタイプしたときの反発力があり打ちやすいです
同じIdeapadシリーズなので、キーボードの打鍵感も同じはずですが、実際は差があるように感じました。
C340は14インチ
S540は15.6インチ
という画面サイズ
もしかしたら14インチと15.6インチで、本体ボディの剛性感に差が生じ、それがキーボードの打鍵感に影響しているのかもしれません、
Enterキー、Backspaceキーは横のキーとくっついていますが、これは他のキーが小さくならないようにするための苦肉の策。
見た目は少し違和感があります。
タッチパッドは104x70mm、ホームポジションに合わせて左寄りに配置されています。操作性は良好です。
◆インターフェイス
USBポートはUSB-Cが1つとUSB-Aが2つです。
USB-Cの方はUSB-PD非対応です。
電源供給は純正のACアダプターを介してのみとなります。
USB-Aは2つ。欲を言えば、あともう1つUSB-Cが付いていれば完璧だったかなと思います。
他のポート類は、HDMIとヘッドホンジャック、そしてフルサイズSDカードスロットが付いています。
DVDドライブはありません。
有線LANポート(RJ-45)もありません。
この2点は注意が必要です。
もし有線LANでネットに接続したい場合は、USBポートから有線LANポートへ変換するアダプターを購入する必要があります。
◆バッテリー、排気音、熱など
バッテリーの駆動時間は公称値で17.3時間(JEITA2.0)です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
結果は約9時間と平均より長い結果でした。
静音性が高く、筐体が熱くなることもありませんでした。
◆まとめ
デザイン | ☆☆☆☆ |
キーボード・タッチパッド | ☆☆☆ |
ディスプレイ | ☆☆☆☆ |
起動・処理速度 | ☆☆☆☆ |
インターフェイス | ☆☆☆☆ |
バッテリー | ☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆☆ |
短所
・USB-CポートがUSB-PD(電源供給)非対応
・同シリーズの中ではキーボードの打鍵感が落ちる
長所
・8.5秒で高速起動
・長時間のバッテリーライフ
・コスパが良い
USB-Cポートからパソコンへ電源供給できないという短所はあまり気にしない人も多いでしょう。ぼくは純正の電源アダプターで常時電源に接続する使い方なので、ほとんど関係ないことですが、使い方によっては気にする人もいるかもしれません。
キーボードの方は意外でした。
他のIdeapadシリーズを何度かレビューする機会があって、てっきりそれらと同じだと思っていたのですが、15.6インチとなると若干ですが打鍵感に変化が出てきます。Ideapad S540のキーボードが打ちにくいというわけではないのですが、他の14インチのIdeapadのキーボードと比べると、やや劣ることは確かです。
それ以外は問題ありません。
CPU、SSDのパフォーマンスは期待以上に良く、画像編集など負荷の高い作業でも良い結果でした。
バッテリーライフも長く、とても静か。作業に集中できるパソコンです。
何より安さが大きな魅力です。
一番安いモデルはCore i3モデルで
Core i3-8145U
メモリ4GB
SSD 256GB
という構成で5.2万円です
ネット、動画鑑賞、文章作成などの基本的な作業がメインでしたら、このスペックでも十分です。
画像編集など、負荷を高い作業をしたい人は
Core i5-8265U
メモリ8GB
SSD 256GB
で7.1万円が良いでしょう。
でも、さらにSSD容量をアップグレードして
Core i5-8265U
メモリ8GB
SSD 512GB
で7.8万円のモデルが一番のおすすめです
この価格帯で512GBのSSDを選択できるパソコンはとても貴重です。
これだけ容量があれば、画像や動画の大量保存も可能ですから、ちょっとがんばって7.8万のモデルも考えてみてください。
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