Yoga Pro 7 Gen 9 14型(AMD)は2024年3月発売のノートPC
- クリエイター向けPC
- 正確には14.5インチ
- 2-in-1ではなく、普通のクラムシェル
- RTX 3050を搭載可能
- CPUはRyzen 7 8845HS
- メモリは16GB (増設不可)
という特徴があります。
筆者が高く評価したのが2023年のYoga 7i Gen 8
本機はその後継機となります
今回もまずまず良さそうですが、メモリが32GBにできない点が気になります。2024年のこのクラスのPCはメモリ32GBの選択肢も当然になりつつあります。
しかし本機は最大メモリが16GBでオンボード。空きスロットがありません。それがマイナスです。
メモリ16GBでもそれなりのパフォーマンスは出ると思いますが、動画編集をバリバリやりたい人には32GBあった方が安心です。
◆スペック概要
CPU: AMD Ryzen 7 8845HS メモリ: 16GB (8GBx2)、オンボード SSD: 512GB、1TB ディスプレイ: 14.5インチ 2.5K液晶 or 3K液晶、非光沢 グラフィックス: Radeon 780M、RTX 3060 (60W) Webカメラ: FHD(1080p)、IR、プライバシーシャッター 顔認証あり、指紋認証なし USBポート: USB4 x1、USB3.2 type-C x1、USB-A x1 インターフェイス: HDMI、ヘッドフォン バッテリー: 73Wh、4K動画再生11.5時間 重量: 1.49kg
グラフィックス、SSD容量、そしてディスプレイをカスタマイズできます。
この機種で内蔵GPUを選ぶのはちょっと勿体ないです。できれば専用GPUのRTX 3050搭載モデルにしたいところ。
これで画像編集、動画編集(FHD)、軽めのゲームまで対応できます。
Ryzen 7 8845HS メモリ 16GB SSD 1TB グラボ RTX 3050 ディスプレイ 2.5K液晶 100%sRGB
という構成で17.0万円(税込、送料込)です。
◆ディスプレイの差
上記の構成にさらにディスプレイのランクを上げることが可能です。
2.5K液晶 | 3K液晶 | |
解像度 | 2560x1600 | 3072x1920 |
光沢、非光沢 | 非光沢 | 非光沢 |
色域 | sRGB 100% | DCI-P3 100% (sRGB 133%) |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
キャリブレーション | なし | あり |
3K液晶になると、
・色域が広くなる(sRGBカバー率133%相当)
・リフレッシュレートも120Hz
・工場出荷時キャリブレーション(色差 ΔE < 1)
と一気にレベルが高くなります。
色にこだわりたい人は、3K液晶にしてください。
Yoga Proシリーズの良さは、この圧倒的なディスプレイの質です。
最近のディスプレイの主流は、有機EL + 光沢タイプです。しかしあまりに色がこってりし過ぎるのと、映り込みがあって目が疲れやすいという点で好きになれない人も少なくないはず
その点、本機は非光沢で、色域が広く、色差が小さいです。写真を本格的に編集する人にはうってつけのディスプレイと言えます。
2023年モデルはデフォルトで上記の高品質な液晶になってましたが、2024年からそれがオプションになっています。
ここが1つ不安な点です。今後、安定的に供給されないかもしれません。
◆IdeaPad Pro 5との比較
Yoga Pro 7 Gen9 | IdeaPad Pro 5 Gen9 | IdeaPad Pro 5 Gen9 | |
CPU | Ryzen 7 8845HS | Ryzen 7 8845HS | Ryzen 7 8845HS |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB |
GPU | RTX 3050 | RTX 3050 | Radeon 780M |
ディスプレイ | 14.5インチ 3K | 14インチ 2.8K OLED | 14インチ 2.8K OLED |
光沢/非光沢 | 非光沢 | 光沢 | 光沢 |
SDカードスロット | なし | あり | あり |
価格 | 17.5万 | 16.5万 | 15.4万 |
IdeaPad Pro 5はクリエイター向けPCの中ではコスパ最強の機種。
それと比べるとYogaはちょっと高めです。
しかしYogaはIdeaPadの上位機種で、2022、2023とここ2年の出来が非常に良いです。その実績とこの価格差ならYogaを選ぶのも全然ありでしょう。
それだけにメモリ32GBがないのが残念です。
コスパ重視ならIdeaPadがおすすめ