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バッテリー駆動時間の目安は2024年からJEITA 3.0が標準へ。JEITA 2.0との違いは?

ノートパソコンのバッテリー駆動時間を測定する際の1つの基準がJEITA。

これまではJEITA 2.0という2014年に施行された古い測定法が使われきました。

JEITA 2.0では、バッテリーが20時間もつと言われても、実際にはその半分の10時間もてばいい方という感じ。実用とはかけ離れているのが問題でした。

今回のJEITA 3.0ではその問題がかなり修正されているように見えます。

バッテリー駆動時間は

(a) バッテリーが切れるまで動画を再生し続ける
(b) 壁紙を表示して何もせずただバッテリーが切れるまで待つ

の2条件で測定しています。

使う動画もJEITA2.0では、解像度がFHD、フレームレートも30fpsでしたが、今回からは4K動画でしかも60fpsです。

あと測定時の画面の明るさが、JEITA2.0が150nitに対し、JEITA3.0が200nitになりました。

最近のノートPCでは、どんなに安いPCでも輝度は200nit~250nitあります。平均は300nit前後です。高価なモバイルノートだと400nit、500nitあるのもめずらしくありません。

なのでJEITA3.0の200nitはまだまだ甘めの設定です。

実用とは差があると思いますが、それでもJEITA2.0よりはアテにできる基準になるでしょう。

JEITA2.0の悪いところは、上の条件a,bの2つを平均した時間をバッテリー駆動時間として計算している点です。普通の人はこれを知らないので、数値だけ聞いて騙されたという印象をもってしまうというわけです。

対するJEITA3.0では、aとb、それぞれの駆動時間を併記するようになりました。個人的には、アイドル時の駆動時間は不要。動画再生時間で1本化しても良かったのでは?と思います。

JEITA2.0と3.0でどのくらい違う?

例えばLenovoのThinkBook 13x Gen4 (2024年発売)では

・FHD動画再生 150nit ⇒ 27.2時間
・4K動画再生 200nit ⇒ 12.1時間

と発表されています。

動画再生だけで比べても2倍以上の差が出るということがわかります。

ちなみにこのThinkBook 13x Gen4は画面の最大輝度は500nitあります。もし画面の明るさMAXで、4K動画を再生したなら、6時間とかもっと短いバッテリー駆動時間になるでしょう。

バッテリー駆動時間は、条件次第で大きく変わります。JEITA 3.0の数値もあくまで目安なので、信用しすぎるのはやめましょう。

あと、我々レビュワーもこの数値をあまり前面に出すことはせずに、補足情報くらいの扱いでちょうどいいと思います。

まとめ

・JEITA 3.0は4K動画を200nitで再生したときの駆動時間
・まだ条件としては甘めだが、だいぶマシになった

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