PananonicのレッツノートSZ6は12.1型で0.929kgのモバイルノートです。
ノートパソコンにケチをつけるのが得意なぼくですが、そんなぼくから見てもレッツノートはケチのつけようがない完成度だと思います。
唯一のネックが価格なんですよね。
ぼくはノートパソコンに10万出すかどうか迷う人間ですから、レッツノートのように余裕で20万を超えてくるとさすがに手が出ないなあを敬遠しがちです。
でもPanasonicのHPに行って、ゆっくりとスペックや仕様表を眺めてみると、やっぱりいいよな~と感心するのです。
他のメーカーのノートPCをたくさん見てきたからこそレッツノートの良さがわかります。
ノートパソコンのレビューを書くとき、だいたいこの辺がツッコミどころだなっていうポイントが2、3あるんですよ。
「薄型できたか~じゃあキーボードがネックになるな、はい思ったとおりだ、はいここもダメ」
みたいに粗探しをするのは簡単なんです。
ところがレッツノートにはそれが通用しません。
冒頭でチラッと紹介したレッツノートSZ6も12.1型0.929kgという軽さで、DVDドライブが付いているノートPCなんて世界中どこを探しても他にないでしょう。
バッテリーの持続時間もJEITA2.0で14.5時間。他社のモバイルノートの平均が約9~10時間くらいですので、かなり優秀な数値です。日帰りの出張でも1日中バッテリーは持つはずです。
ちなみにバッテリーパック(L)を搭載すれば約22時間もちます。
バッテリーは脱着式なので日数が経過してヘタってきたら交換できます。
◆基本スペック
CPU: Core i7-7500U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 256GB
ディスプレイ: 12.1型 FHD(1920×1080)
サイズ、重さ:283.5×203.8mm×25.3mm、0.929kg
CPUは最新第7世代のKabyLakeです。基本はCore i7ですが、一部Core i5のモデルもあります。
メモリ8GB、SSDは256GBとなっておりバランスのとれたスペックです。個人的には容量256GBあれば十分ですが、もっと大容量がいいという人向けに512GB以上も用意されています。
オプションとしてLTE対応モデルも用意されています。
一番安いモデルはCore i5でSSD128GB + HDD1TB、235,224円(税込み)となります。
◆伝統的なレッツノートのキーボード
ぼくはThinkPad使いで、他社のキーボードには厳しめの意見を言うのが普通ですが、レッツノートのキーボードには一目置いています。
キートラベル(キーの深さ)は2.0mmで打鍵感は抜群です。
2016年発売のノートでは一番深いんじゃないでしょうか。ぼくがよく知るThinkPad T460sが1.9~2.0mmでそれに近い値を持っています。
キーを押した感じはやや柔らかめ。長時間のタイプでも疲れないような設計になっていますが、個人的な好みを言わせてもらうともう少し硬めでカチッとした感触があってもいいかなという気がします。
キー配列では1つ注意しないといけないところがあります。
通常左端にある「半角/全角」キーが、レッツノートだと左から2番目。ESCキーの横にあります。
「半角/全角」は日本語を打つとき、かなり使用頻度の高いキーですから、これは慣れるまでちょっと辛抱が必要でしょう。
全体的に言えば、よく出来たキーボードで、DELL XPS13やHP Spectreなどとは比べものにならないくらい優秀です。
◆ポート類(インターフェース)が充実
ここ1、2年、ノートパソコンの薄型化により、削られるのが普通となってしまったインターフェースが多くあります。
LANポートやVGA(アナログRGB)ポートなどがその代表例ですが、そうしたポートがレッツノートにはまだ存在します。
さらにフルサイズのSDカードリーダーも付いています。
デジカメでRAWデータをパソコンに取り込むことが多いぼくにはうれしいポイントです。
◆追伸 SSDがやや弱いか・・
最近になって、店頭で実機をチェックしてみたところ、内蔵されているSSDはSamsungのCM871シリーズで、型番はMZNTY256HDHPでした。
CM871シリーズはSATAのSSDとしては平均以下で、特に128GBタイプのものは4kランダムアクセスがちょっと心許ないレベルです。
ただ実感として遅いと感じることはあまりないと思います。7、8万円の安いThinkPadに同じCM871が搭載されていましたが、特に問題はありませんでした。
上の画像はThinkPad E460搭載のCM871(192GB)でベンチマークをとったものです。
CM871の1つ上にPM871シリーズがあり、それだったら何も心配なかったですが、ちょっとSSDの速さでケチが付いたかなという印象はあります。
◆おすすめのモデル
レッツノートSZ6は、一番安いモデルでも23万円という高級ノートPCです。高いものだと30万以上するものもありますが、さすがにそこまでは出せないなあと思う人が多いはずです。
ぼくのおすすめは2つあって、その中の1つめは、
Core i5 + SSD128GB + HDD1TB、LTE対応
型番:CF-SZ6EFPPPです。
LTE対応、つまりSIMカードを挿せてどこでもネットにつなげるタイプのモデルで一番安いやつです。
これだと253,260円(税込み)です。
おすすめのもう1つは、
Core i5 + SSD256GBのモデルです。
Panasonicの公式オンラインストアだとリンク先のページを開いて一番下までスクロールすると出てくるモデルです。
こちらのモデル(型番):CF-SZ6EDYPPは、LTEモデルは必要じゃないなあという人におすすめで、価格は237,384円(税込み)と上のLTEモデルより少し安くなっています。
ただこのモデルは、DVDドライブが付いていません。DVDドライブってそこまで使わないと思うので不便ではないと思います。そしてDVDドライブがないので本体の重量が0.849kgとさらに軽くなっています。
SSDも単に容量の差というわけではなく、転送速度自体が128GBのタイプより速いはずです。
(1)DVDなし、LTEなし、SSD256GB、0.849kg、23万
(2)DVDあり、LTEあり、SSD128GB、0.929kg、25万
このどちらかが良いでしょう。
Core i7がいい、やっぱりSSDは512GBとか言い出すとそれこそキリがありません。
◆まとめ
レッツノートSZ6は
1.軽さ、バッテリー性能
2.質の高いキーボード、インターフェースの充実
この相反する2つを兼ね備えた弱点のないノートPCです。しかも高いレベルで2つを実現しているところがすごいと思います。
そのせいで価格もそれなりにしますが、3年保証も付いてきますので、万が一故障したとしても心配ありません。
パソコンにうるさい人でもきっと満足できるはずです。
⇒ レッツノート SZ6 スペック一覧へ
◆追記
2016年のノートPC顧客満足度を調査したところ、パナソニックは「性能・機能」「信頼性」「運用性」などの項目でぶっちぎりの1位を獲得していました。