学生はMicrosoft Officeを無料で利用できるかもしれないから、焦ってオフィス付きパソコンを買うなよって話です。
学生向けノートパソコンとして、オフィス付きのパソコンを紹介しているサイトを見かけることがありますが、調べてみると学生はOfficeを無料で利用できる場合が多いです。
Office 365 Educationだと無料です。
Microsoftと大学が包括契約して、大学職員や学生がオフィスを使えるようになっているのがOffice 365 Educationです。Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど通常のOfficeと同じアプリが使えます。
まずは「Office 365 Education ○○大学」
と自分の大学名を入れてググってみましょう。
ヒットすれば、その大学でOffice 365 Educationが使えるということです。
利用の仕方、登録方法はその大学のHPページに載っていると思います。
例:名古屋大学におけるOffice 365 Educationの利用について
これを知らずにオフィス付きのパソコンを買ってしまうと、余計な出費がかかります。
オフィス付きのパソコンは、オフィスなしのパソコンよりも大体2万くらい高いです。
2万無駄金を払うのはまだマシです。オフィス付きだと予算オーバーになってしまうから、スペックを落とそうってなって、結果使い物にならないパソコンを買ってしまうのが最悪です。
そうならないためにも、オフィスなしのパソコンで、ちゃんとスペックを見て選ぶのがベストです。
ネットに接続していないと使えない
Office 365 Educationは無料で使えてすごくいいのですが、ネットにつながってないと利用できません。
家にネットがない場合は、wifi環境のある場所まで行って利用することになりますが、それはあまりおすすめしません。
・プロバイダー契約してネットに接続できるようにする
・Office 365 Educationは諦めて、通常のOfficeを買う
のどちらかを選んでください。
まあ普通はネット環境を整えるのが良いでしょう。
Office 365 Educationはすべてオンラインでの作業となります。
ファイルの保存も全部オンラインで完結するので、パソコンが壊れても大事なファイル(WordやExcel)は、オンライン上に保存されているのが良い点です。
あと当然ですが、大学を卒業すると利用もできなくなります。
Office 365 Educationが利用できる大学
一覧とまではいかないまでも、ちょっと調べたところ有名な大学であれば大体OKなようです。
東京大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学
九州大学、東北大学、北海道大学
早稲田大学、慶応大学
日本大学、東洋大学、明治大学
近畿大学、立命館大学
など多くの大学で利用可能です。
「Office 365 Education ○○大学」
と自分の大学名を入れてググってみましょう。
Web版のOffice
もし自分の大学がOffice 365 Educationの対象外だったとしても落胆することはありません。
MicrosoftのWeb版のOffice、「Office Online」を使うことができます。
通常のOfficeに比べ、機能面で少し制限がありますが、文章を書いたり、表やグラフを作成したりするくらいなら、問題なくできます。
またGoogleアカウントがあれば、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドを無料で利用できます。それぞれWord、Excel、Powerpointに対応したアプリで、こちらもオンラインのみで動きます。MicrosoftのOfficeと互換性があります。
・MicrosoftのWeb版Office
・GoogleのWeb版Office
どちらも無料で使えます。
大学の1~3年までのレポート提出くらいであれば、上記2つのどちらかを利用すれば余裕でOKなはずです。理系の場合、プログラミングの授業でExcelのマクロを動かすなったときに困るぐらいでしょうか。
・Office 365 Educationが使えず
・理系でExcelのマクロを動かすことがある
というかなり狭い条件に当てはまる場合は考え直さないといけませんが、それ以外の大体のケースは大丈夫だと思います。
あとは4年生になって卒論を書くってなったときに、もしかしたら不十分な場合もあるかもしれませんが、それもそのときに考えればいいでしょう。
オフィスは後から買ってインストールすることもできます。
もしかしたら4年生で所属する研究室で永続版のオフィスをインストールさせてもらうこともできるかもしれません。
とりあえず新入生の時点で、あせってOffice付きのパソコンを買う必要はないということは確かです。
社会人になってからも、これは同じことです。
ネットにさえ接続できれば、
・MicrosoftのWeb版Office
・GoogleのWeb版Office
が無料で使えます。
そもそもオフィス付きPCにこだわるのは日本だけ。
世界のパソコン事情と大きくかけ離れています。
パソコンに詳しくない年寄り連中は、まだ「パソコン=オフィス付き」という間違った認識をもっているので、+2万の追加料金を払ってオフィス付きパソコンを買っています。
Microsoftからすればこんなにおいしいことはないです。PCメーカーもオフィス付きが売れるってなれば、黙ってオフィス付きを売ります。
「2万もするオフィス、大抵の人には不要なんだよ」って誰も言わないので、それがずっと続いているのです。
これから若い人たちが、「Office離れ」を実現して日本のPC市場を正常に戻してほしいなと思います。
まとめ
・オフィス付きパソコンは2万ほど高い。
・まずは自分の大学でOffice 365 Educationが利用できるかチェック。
・全部オンラインなのでネット接続が必須。
・パソコンが壊れてもファイルは残っているので安心。
・Office 365 Educationがない場合は、
1.MicrosoftのWeb版Office
2.GoogleのWeb版Office
という案もある。
・焦ってオフィス付きパソコンを買う必要はない。
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