HP Spectre x360 13-ap0000は2018年10月発売の2-in-1ノート
HPのノートパソコンでは最上位に位置するSpectreシリーズの1つ。
Spectreシリーズの中で最もおすすめのモデルです
◆レビュー機のスペック
・CPU:Core i7-8565U
・メモリ:16GB
・ストレージ: SSD 512GB (PCIe)
・ディスプレイ:13.3型 FHD(1920×1080)、タッチ対応
・USB: USB3.1 typec x2(Thunderbolt3)、USB3.1 typeA x1
・インターフェイス:microSD、ヘッドフォンジャック
・バッテリー: 約22.5時間
・サイズ、重さ:約308×217×14.3mm 、1.32kg
・ペン付属
CPUは最新第8世代WhiskeyLakeのCore i5かCore i7を選択できます。
Core i7を選択した場合、
SSD容量が512GBか、1TBかを選択でき、
さらにSSD1TBを選択すると、
ディスプレイ、FHD(1920×1080)かUHD(4K 3840×2160)を選択できます
用意されているモデルは全部で4つ
今回紹介するレビュー機は下から2番目のモデルとなり価格が2019年4月現在、17.6万(税込、送料込)となっています
◆電源ボタンはどこ?
最初このSpectre x360 13をさわったときに戸惑ったのは、
電源ボタンが見つからない
ということでした。
普通は筐体側面や、キーボードの部分にありますが見つかりません。
思わずHPのサイトで確認してしまいましたよ。
なんと、ここが電源ボタン
筐体側面の奥の角に配置されていました。
とても驚きましたが、1回わかってしまえば、あとは何も問題ありませんでした。
タブレットモードで使用する際、縦置きで使ったりするときに側面にボタンがないのでむしろ好都合なことに気づきました。
◆見た目、デザイン
筐体カラーはアッシュブラック、ポセイドンブルーの2種類。
レビュー機はポセイドンブルー、新色です
落ち着きのあるブルーで、品があります
さすがHPの最上位モデル、高級感がありますね
ただ光が当たる角度によって、ちょっとだけ指紋が目立ちます
重さは1.32kgで少し重いです
5年前なら十分軽いと言えたはずですが、最近は1.0kgを切る13インチノートがはたくさん出ていますから、モバイルノートとして見るなら少し不満が残る重量です
ただ変形タイプの2-in-1としては軽い方です。
液晶ディスプレイは13.3インチでFHD(1920×1080)
色はきれいで自然ですし、視野角も広いですが、グレア(光沢)タイプなので写り込みが少し気になります。
◆インターフェイス
USBポートはUSB-C(Thunderbolt対応)が2つとUSB-Aが1つです。
旧規格のUSB-Aが1つ残っているのは良いことで、USBメモリを直接挿せます。
あとはmicro SDカードスロットとヘッドホンジャック。
インターフェイスは少なめでデザインを重視した仕様ですが、USB-Aを1つ残したのは良い判断だったと思います。
プライバシースイッチはこれを押すと画面をのぞき見できないように視野角が狭くなります
ただ筐体カラーがアッシュブラックのみで使える機能なので注意しておきましょう。
◆ベンチマーク
CPUはCore i7-8565U
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、9435というスコアでした。
PassMark社が発表している平均値は、
Core i5-8250U 平均値7684
Core i7-8550U 平均値8314
Core i7-8565U 平均値9295
となっています。
ほぼ平均値どおりの結果です
SSDの容量は512GB
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは3000MB/s以上が出ています。
体感に寄与すると言われる4Kランダムアクセスも良好な数値です。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約19秒でした。
非常に遅いです
Spectreシリーズは起動が速いと評判なのですが、なぜかこの機は何度測定しても遅かったです
もしかしたらBIOSのアップデートで改善されるかもしれません。
さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理なので、SSDの性能以外のスペックも効いてくるはずです。
以下条件の違う4つのPCでのテスト結果です。
1.Core i5-6200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
3.Core i7-8565U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
4.Core i7-8565U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約28秒
最後4番目の結果が本機の結果です。
2~4はほとんど性能に差はないのですが、その中では最速タイムでした
◆キーボード、タッチパッド
キー配列は少しクセがあって、画像のように右端に「Home」「PgUp」「PgDn」「End」キーが並んでいます。
「Enter」キーもそうですが、「Backspce」をよく押し間違えます
これは慣れるまでちょっと時間がかかると思います。
あと半角/全角キーが少し小さめです
キートラベル(深さ)は1.3mm
打鍵感は悪くないです
キーボードを重視する人からすると物足りないかもしれませんが、最近の薄型ノートPCの中では、平均的なレベルに達していると思います
タッチパッドは120x62mmと広く、使いやすいです
◆バッテリー
バッテリーの駆動時間は公称値で22時間30分(MobileMark2014)です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・AbemaTVで動画を流しっ放し
結果は約10時間でした。
とても良好な結果です。
同じ条件で、他メーカーのPCをテストすると、
DELL XPS 13 : 6時間
dynabook GZ83/J : 6時間
ThinkPad X280 : 6時間
Surface Pro 6 : 7時間
と6~7時間程度です
なのでこの10時間がいかに凄いかわかるはずです
条件厳しめで10時間ですから、もっと画面を暗くしたり軽めの作業したりするなら、さらに長時間もつはずです。
◆ペン、スピーカーなど
Spectre x360 13は全てのモデルにペンが付いてきます
ペンには傾き検知機能はついていませんが、以前よりも書きやすくなってる気がしました。
Spectreシリーズのスピーカーは、音がこもることなくダイレクトに聞こえてきてとても良いです
あと熱や静音性に関しても大きな問題はありませんでした。
◆まとめ
デザイン | ☆☆☆☆ |
キーボード・タッチパッド | ☆☆☆ |
ディスプレイ | ☆☆☆☆ |
SSD | ☆☆☆ |
インターフェイス | ☆☆☆ |
バッテリー | ☆☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆ |
短所
・起動が遅い(将来的には改善される可能性あり)
・1.32kgと少し重い
・フルサイズのSDカードスロットなし
長所
・高級感のあるデザイン
・長時間バッテリー
・スピーカー性能
変形タイプの2-in-1ノートでは間違いなくトップに位置するPCです
最大の長所は、圧倒的なバッテリー駆動時間でしょう。
実測してみると、他メーカーとの差がよく出てます。
Spectreらしい高級感のあるデザインも素晴らしいです
またコスパも悪くないです
各メーカーから出ている13.3インチのフラッグシップモデルを比較してみました
タイプ | 重さ | バッテリー | 価格(万円) | |
dynabook GZ63/J | クラムシェル | 0.86kg | 42Wh 19時間 | 13.0 |
富士通LIFEBOOK WU2/C3 | クラムシェル | 0.92kg | 50Wh 24時間 | 16.5 |
Lenovo ThinkPad X390 | クラムシェル | 1.18kg | 48Wh 19時間 | 15.1 |
DELL XPS 13 9380 | クラムシェル | 1.23kg | 52Wh 21時間 | 14.1 |
HP Spectre x360 13 | 変形2-in-1 | 1.32kg | 61Wh 22.5時間 | 13.9 |
価格はCore i5、メモリ8GB、SSD256GBのモデルの価格。
2019年4月現在のものなので多少変動します
Spectre x360 13は1.32kgとこの表の中では一番重いですが、バッテリーライフも合わせて考えれば、重さは仕方ないのかもしれません。
※バッテリー容量の大きいものを搭載すればそれだけ重くなる
パソコン本体は軽くても、ACアダプターまで持っていく必要場合は、全体の重量は重くなります。
Spectre x360 13は持ち歩くときにACアダプターはほとんどいらないと断言できます
出張で地方に一泊するという場合でも、大丈夫です。まあ新幹線やホテルでもずっと動画を流しっぱなしにすればさすがにキツいかもしれませんが、出先で映画を1本観るくらいなら余裕です。
Core i5モデルだと価格は13.9万(税込、送料込)
・Core i5
・メモリ8GB
・SSD 256GB
でもメインPCとして十分活躍してくれるでしょう。
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