Lenovo Yoga S730は1.1kgの軽量ノート
Yogaシリーズはこれまで変形2-in-1に付けられていたシリーズ名ですが、2019年からそのルールが撤廃され、本機のようなオーソドックスなノートPCにもYogaの名が冠されるようになりました。
ボディはとてもシャープで薄く、とにかく美しいです
気になるその性能はどうか?
さっそく見ていきましょう
◆レビュー機のスペック
・CPU:Core i5-8265U
・メモリ:8GB
・ストレージ: SSD 256GB (PCIe)
・ディスプレイ:13.3型 FHD(1920×1080)、タッチ非対応
・USB: USB3.1 typeC x2(Thunderbolt3)、USB3.1 typeC x1
・インターフェイス:ヘッドフォンジャック
・バッテリー: 約12時間
・サイズ、重さ:約 307x210x11.9mm、1.1kg
CPUはCore i5とCore i7を選択できますが、レビュー機はCore i5です
◆見た目、デザイン
筐体カラーはシルバー(プラチナ)です
アルミニウム合金の筐体はとても良い質感で、表面のテカリもなく指紋も目立ちません。
LenovoのYogaシリーズもとうとうここまで来たか!と思わせるくらいの高級感があります
見た目はDELLのXPS 13や、HPのSpectre x360 13と比べてもまったく見劣りしないくらいです
価格帯的には、XPSやSpectreよりもワンランク下に位置するYoga S730
しかし、筐体デザインの美しさは、他社のフラッグシップモデルと肩を並べるくらいでとても洗練されています。
もちろん剛性も高く、いわゆるちゃちい感じは全くありません。
液晶ディスプレイはグレア(光沢)タイプなので写り込みが少しありますが、色はきれいで自然ですし、視野角も広いです。
sRGBカバー率は98%、ほぼ100%の良い数値です
◆インターフェイス
USBポートはUSB-C(Thunderbolt 3対応)が2つとUSB-Cが1つです。
USB-AポートがないのでUSBメモリが挿せないのは不便でした
注文時にオプションとしてUSB-C-USB-Aの変換アダプターを売ってますのでもし必要なら追加しておきましょう。
USB-Cの1つは電源用に使用するので、常に空いてるUSBポートは2つだけとなります
SDカードスロットやHDMIなどもなし。あとはヘッドホンジャックだけで、拡張性は乏しいです。
ただ転送速度の速い(最大40Gbps)のThunderbolt 3が2つも付いているのは良い点です
Thunderbolt 3はDisplayPortとしても機能するので映像出力も可能です
側面には、NOVOボタンという小さな穴が開いています
これはリセットボタンで、PCの電源が切れなくなったときの強制終了に使います。この穴にクリップの先のような細い針を差し込むと強制的に電源を切ってくれます。ほとんど使うことはないと思いますが、一応覚えておきましょう。
◆ベンチマーク
CPUはCore i5-8265U
PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、8376というスコアでした。
PassMark社が発表している平均値は、
Core i5-8250U 平均値7684
Core i5-8265U 平均値8165
Core i7-8565U 平均値9295
となっています。
レビュー機は少しだけ平均値より高いスコアでした
内蔵されているSSDはSK hynixのSSD、型番はHFS256GD9TNG-62A0Aです
ベンチマークをとると以下のようになります。
シーケンシャルリードは2400MB/s以上が出ています。
4Kランダムリード、ライト共に良好な数値です。
電源をオンしてからデスクトップが表示されるまでにかかった時間は約9.5秒でした。
平均よりも速い起動時間です
さらなるテストとして、画像編集の処理速度も行いました。
いくつかの画像を合成して1つの画像を構成する処理なので、総合的な処理速度テストになります
以下条件の違う3つのPCでのテスト結果です。
1.Core i5-7200U、メモリ8GB、SSD256GB(SATA)
処理にかかった時間:約61秒
2. Core i7-8550U、メモリ16GB、SSD512GB(PCIe)
処理にかかった時間:約33秒
3.Core i7-8650U、メモリ16GB、SSD1TB(PCIe)、GTX1050
処理にかかった時間:約33秒
4.Core i5-8265U、メモリ8GB、SSD256GB(PCIe)
処理にかかった時間:約34秒
最後4番目の結果が本機の結果です。
Core i7-8550UやCore i7-8650Uより若干遅いですが、ほぼ変わらないタイムでした。
◆キーボード、タッチパッド
キーピッチ(キーの間隔)は19mm、キーストローク(深さ)は1.2mmです。
キーは浅めですが、バネのような反発力があり、打った指をすぐに跳ね上げてくれるので次のキータイプがやりやすいです
クリック感があるので打鍵感も良好です。
Enterキーは横のキーとくっついていますが、打ちにくいことはありません
半角/全角キーの大きさも問題なし。
13インチノートではたまに半角/全角キーが他よりも小さくなっていることがありますがこれも合格です。
Yoga S730のキーボードは厳しめに見ても良く出来ていると思います
タッチパッドも104x70mmと広く、とても良いフィーリングです。
◆バッテリー、排気音、熱など
バッテリーの駆動時間は公称値で10.3時間(JEITA2.0)です。
以下の条件でテストしてみました。
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し
結果は約6時間半でした。
静音性も高く、筐体が異常に熱くなることもありませんでした。
スピーカー音は籠もったような音がするのが残念な点でした
◆まとめ
デザイン | ☆☆☆☆ |
キーボード・タッチパッド | ☆☆☆☆ |
ディスプレイ | ☆☆☆☆ |
SSD | ☆☆☆☆ |
インターフェイス | ☆☆☆ |
バッテリー | ☆☆☆☆ |
コスパ | ☆☆☆☆ |
短所
・USB-Aなし(ポート類が少ない)
・スピーカー音
長所
・高級感のあるデザイン
・キーボード、タッチパッドが良い
・静かで熱もあまり持たない
・コスパ
一番気になった点はUSB-Cポートが3つだけという簡素なポート類です
1.1kgで薄型のノートPCということでしょうがない部分もありますが、まだ身の回りのデバイスが最新ではないことが多く、USB-Aポートがあった方が便利だなと思うことがありました。
それ以外の項目はとても優秀です
かっこいいデザイン、薄さ、
さらにキーボードがちゃんとしてるのは素晴らしいと思いました。
レビュー機と同じ構成
・Core i5-8265U
・メモリ 8GB
・SSD 256GB
だと4月13日現在の価格は10.9万(税込、送料込み)
人気のモデルで、在庫切れになってることが多いです
⇒Lenovoオンラインストア Yoga S730の在庫チェック
在庫切れで困ったな・・という人は同じLenovoのideapad S530という手もあります。
こちらも13.3インチで1.19kgと軽量です
YOGA S730 | ideapad S530 | |
CPU | Core i5-8265U | Core i5-8265U |
メモリ | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 256GB |
ディスプレイ | 13.3インチ FHD | 13.3インチ FHD |
USBポート | USB-C x3 | USB-C x1 USB-A x2 |
インターフェイス | ヘッドフォン | HDMI、ヘッドフォン |
薄さ | 11.9mm | 14.8mm |
重さ | 1.10 kg | 1.19kg |
価格 | 10.9万 | 9.6万 |
表を見てもらえればわかるように、ideapad 530Sの方が少し安いです
その代わり、筐体に厚みがあり、今回紹介したYoga S730ほどのシャープさはありません。
ideapad S530は厚みがあるので、USB-AポートやHDMIがあります
周辺機器との接続は、まだUSB-Aポートを介して行うことが多いよという人は、ideapad 530Sの方が便利だと思います。