【PR】【アフィリエイト広告】

【レビュー】ThinkBook 15 Gen 3 (AMD) の良い点、悪い点

Lenovo ThinkBook 15 Gen 3 (AMD)は2022年1月に本格的な販売が開始されたノートPCです。

  • 15.6インチ1.7kgの据え置き用ノート
  • CPUはAMD Ryzen 5000シリーズ
  • USBポート4つ、有線LANポート、SDカードスロット
  • コスパがとても良い

という特徴をもっています。

「Gen 3」ということからわかるように、2019年に発売された初代ThinkBook 15から数えて3代目となります。基本的なデザインはGen 2と同じで、CPUを新しくしたのが今回のGen 3です。

15.6型のコスパ最強PCと言えば、

・DELL Inspiron 15 AMD
・Lenovo IdeaPad Slim 550 15.6型

の2機種が有名ですが、ThinkBook 15もその二強に割って入るだけの安さと品質があります。

さらにUSBポートや有線LANポートなどポート類が充実しているので、周辺機器との接続で困ることはなさそうなのが良い点です。

レビュー機のスペック

・OS: Windows 11 Home 64bit
・CPU:Ryzen 7 5700U
・メモリ:16GB (8GB x2)
・SSD: 512GB
・ディスプレイ:15.6型 (1920×1080) 、非光沢
・USB: USB-C x2、USB-A x2
・インターフェイス:HDMI、有線LAN(RJ-45)、SDカード、ヘッドフォン
・Wi-Fi: Wi-Fi 6対応
・指紋認証あり、顔認証なし
・重量: 1.7kg

レビュー機はRyzen 7 + メモリ16GBの組み合わせ。

2022年2月時点では1つランクが下のRyzen 5 + メモリ8GBのモデルが販売されており、Ryzen 7モデルは在庫切れの状態です。

・Ryzen 5 5500U
・メモリ8GB
・SSD 256GB

という構成だと7.0万円(税込、送料込)

コスパはなかなか良いです。

普段使い、ビジネス利用までならこちらのRyzen 5モデルでも十分だと思います。

OSは最新のWindows 11です。

デザイン、ディスプレイ

筐体カラーはミネラルグレーの1種類。

キーボード面も同じ色で統一されています。

天板はアルミ合金を使用しており、トーンの違う2種類のグレーでデザインされています。

「ThinkBook」のロゴが大きめに入ってるのでそれが気になる人もいるかもしれません。

派手さはないものの、手堅くまとまったデザインだと思います。

指紋が全く目立たないのも良い点です。

ディスプレイは非光沢タイプで映り込みは最小限。視野角も広めです。

・FHD (1920×1080)
・IPS液晶
・輝度 300nit
・sRGBカバー率 63%

という仕様。

この価格帯としては平均、もしくは平均よりちょっと上くらいでしょうか。まずまずの品質です。

同じLenovoのIdeaPad Slim 550 14型と比較してみました。

こうして並べると左のThinkBookが少し黄色が強いかなという印象。ブルーライトをカットしているみたいなので、そのせいかなと思いますが、これが良いときもあれば悪いときもあります。写真のように青空がきれいな壁紙では、ThinkBookよりもIdeaPadの方がきれいに見えました。

良い: 指紋が目立たない
微妙: 少し黄色が強いかも(ブルーライトを低減している)

指紋認証あり、顔認証なし

電源ボタンと指紋認証が一体になっているタイプです。

顔認証はありませんが、Webカメラに物理シャッターが付いているので使用しないときにカメラを隠しておくことができます。

ベンチマーク

CPUはRyzen 7 5700U

PassMarkのベンチマークテストを実施したところ、17239というスコアでした。

PassMark社が発表している平均値は、

Ryzen 7 5700U: 16275

となっています。

レビュー機は平均値よりも上。期待以上のパフォーマンスでした。
8コア16スレッドのCPUだけあって、マルチスレッド性能はとても高いです。

ちなみに電源から外してバッテリー駆動時のスコアもとってみると、14669と少し低下しました。低下率は10%、許容範囲内でした。Ryzenはバッテリー駆動時のパフォーマンス低下が大きい傾向がありますが、本機はそうなっておらず良い結果と言えます。

リアルなアプリの快適度

PassMarkはあくまで小手調べ。当サイトが重視するベンチマークテスト、PCMark10の結果を見てみましょう。

PCMark10は一般的な利用、ビジネス利用、デジタルコンテンツ制作の3種類の作業の快適さを計測するベンチマークソフトです。

結果はすべての項目で目安となるスコアを上回りました。

Essentials(一般的な利用) 8655 (目安4100)
Productivity(ビジネス利用)8156 (目安4500)
Digital Contents Creation(デジタルコンテンツ制作) 5810 (目安3450)

同じRyzen 7 5700Uを搭載したDELL Inspiron 15 AMDと比較してみます。

スペックは同じなので、スコアも大体同じ数値になっています。期待どおりの性能でRyzen 7の守備範囲の広さが伺えます。

PhotoshopでRAW現像

PhotoshopでRAW現像10枚にかかる時間を計測してみました

その結果が下の表になります。

RyzenはPhotoshopのRAW現像が苦手なようで、だいぶ時間がかかっています。

RAW現像以外に「空の選択」や「放射ぼかし」などの作業時間を計測してみると結果はまずまず。速さはCore i7-1165G7とCore i5-1135G7の中間あたりかなという印象です。

Davinci Resolveで動画編集

180秒のFHD動画(30fps)の書き出しにかかった時間を計測してみました。

本機のタイムは99.5秒。
待てなくはない時間ですが、クリエイター向けPCとは差があります。

軽めの動画編集ならなんとか大丈夫といった感じでしょうか。
がっつりエフェクトをかけた編集や、4K動画になってくるとかなり苦しいと思います。

軽めのゲーム

最後にファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年発売)でベンチマークをとってみました。

1920×1080 標準品質(ノートPC)という条件でスコアは4507、「普通」という結果でした。

本機は外部グラフィックスを搭載していないのでゲームはちょっと厳しいかもしれません。

以上のことをわかりやすくまとめると

○ネット、動画鑑賞
○オフィス系ソフトで事務作業
○Web会議
△画像編集(RAW現像)
△動画編集
×ゲーム

という目安になります。

良い: 8コア16スレッドのCPUで高いパフォーマンス
微妙: 画像編集、動画編集用としては70点くらい

キーボードの配列と打鍵感

キーボードはテンキー付きです。

全体のキー形状を見渡してすぐわかるのがEnterキーとBackspaceキーが隣とくっついているという点。見た目はあまり良くありませんね。

ストロークは浅めで1.2mm前後。感触は柔らかめです。

ThinkBookは14型と15.6型でキーボードのタッチがけっこう違います。

同じ材質でも面積の大きい15.6型の方が、剛性感が低くなるからだと思うのですが、14型だと硬くてしっかり打てるキーボードが15.6型になると柔らかめに変化します。

個人的好みは硬い14型の方です。

キーボードはバックライト付きなので暗い所でもキーが光ります。

微妙: Enterキー、Backspaceキーの形状
悪い: 打鍵感は柔らかめ

インターフェイス

USBポートはUSB-Cが2つとUSB-Aが2つ、計4つのUSBポートがあります。

USB-CはThunderboltではなく転送速度は10Gbpsと通常のUSB-Cの速さです。PD対応なのでモバイルバッテリーから充電できますし、映像出力にも対応しています。USBポートの1つは電源ポートも兼ねているので実質的な空きポートは3つですが、十分なポート数と言えるでしょう。

その他、有線LANポート(RJ-45)やSDカードスロット、HDMIなどがそろっています。

特に有線LANポートは海外メーカーではめずらしいです。

良い: ポート類が充実

バッテリー、排気音、熱など

以下の条件でテストしてみました。

・高パフォーマンス設定
・画面の明るさをMAX
・wifi環境
・youtube動画を流しっ放し

結果は約6.0時間でした。条件としては厳しめなので、もっと軽く使うなら9~10時間はもつはずです。

負荷がかかったときの音は平均的なノートPCよりも静かですし、熱も問題ありませんでした。

評価まとめ

短所
・キーボードの打鍵感
・画像編集、動画編集用としては70点

長所
・普段使い、ビジネス利用までならほぼ100点
・ポート類が充実
・音が静か
・コスパ良し

キーボードが柔らかめで打鍵感があまり良くないのは残念でしたが、それ以外はまずまず良いPCだと思います。

性能、使い勝手、安さ、全てが平均以上あります。

レビュー機はRyzen 7モデルでしたが、ビジネス利用までならRyzen 5モデルでも十分かなと思います。

冒頭でも話しましたが、15.6型で二強と言われているのが

・DELL Inspiron 15 AMD
・Lenovo IdeaPad Slim 550 15.6型

の2機種です。

ThinkBook 15 Gen 3もそれに見劣りしないくらいのコスパです。

表を見るとわかるように、ThinkBook 15にしかない利点もあります。

価格は2022年2月時点のものですが、タイミング次第ではThinkBookの方が安くなる可能性もあります。

ThinkBookは平日夜間や週末に価格が下がる傾向があります。気になっている人はぜひLenovoストアで最新情報をチェックしてみてください。

Lenovoストア ThinkBook 15 Gen 3 (AMD)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする